Coby&Vooch&LaVine 放出後のGiddey+Buzelis 若手2枚体制 — Billy Donovan 6年目の再建モード
2024年6月の Alex Caruso→Oklahoma City Thunder、Josh Giddey→Chicago Bulls トレード(後に OKC が2024-25 NBA 優勝、Caruso が優勝メンバーになる “歴史的トレード”)から始まったBulls 再建期。2024年9月DeMar DeRozan→Sacramento Kings(3年$74M FA 離脱)+2025年2月Zach LaVine→Kings(3チームトレード、Fox→Spurs 連動)+2025年2月Coby White→Hornets/Nikola Vučević→Celtics の “3大ベテラン放出” でロスターを完全解体。29勝49敗で 4年連続PO 不出場、2025年4月にはフロント Arturas Karnišovas EVP+Marc Eversley GM 更迭。Josh Giddey(17.4/8.4/9.2、トリプルダブル候補)+Matas Buzelis(16.3/5.8/1.3ブロック、41点ゲーム)の若手2枚体制 に切り替え、Billy Donovan HC 6年目 の再建モードで 1991-93/1996-98 のJordan 期黄金時代 から数えて25年以上経過したフランチャイズの再起動を狙う。

2024/6 Caruso→OKC+Giddey トレード
2024年6月20日、Alex Caruso→Oklahoma City Thunder、Josh Giddey(22歳、6’8″ PG)→ Chicago Bulls の双方向トレード(指名権なし)。当時はBulls の “Caruso 過小評価” として批判されたが、結果的に OKC が2024-25 NBA 優勝+Caruso が優勝メンバー になり、Bulls の判断は “NBA 史上最も後悔されるトレードの1つ” として記録される。
2025/2 “3大ベテラン放出”
2026年2月のトレード期限直前、Coby White→Charlotte Hornets(Sexton 獲得)、Nikola Vučević→Boston Celtics(Garza 等2巡指名権)、Zach LaVine→Sacramento Kings(3チームトレードでDe’Aaron Fox→Spurs 連動) の “3大ベテラン同時放出” を実行。Karnišovas EVP の “完全再建モード突入” の判断、若手2枚体制への切り替え。
2025/4 フロント更迭
2025年4月、Arturas Karnišovas EVP(バスケットボール・オペレーション部門長)+Marc Eversley GM が同時更迭。Karnišovas 期5年(2020-2025)でDeRozan/Vučević/LaVine の “Big Three” 失敗+4年連続PO 1R 突破ゼロの責任を取る形。後任は Janis Petraitis 暫定EVP+GM 探し中、Bulls フランチャイズの方向性は再建モードに固定化。
1. ブルズの “エース構造” 解説 — Giddey オンボール+Buzelis ウィングスコアラー
2025-26 Bulls の “エース構造” は “1人のエースが30点取る” 型ではなく、若手2枚分担型:
Josh Giddey(22歳、6’8″ PG):オンボール・プレーメイカー+トリプルダブル候補。17.4得点・8.4リバウンド・9.2アシスト(アシストはチーム1位、リーグTOP 10)、3月3日 vs Cavaliers で 19アシスト(自己最多)。ガード級でリバウンド8.4本は NBA 屈指の希少資質、トリプルダブル平均達成の可能性も視野に入る完成形。
Matas Buzelis(21歳、6’9″ PF):長身ウィング・スコアラー+スイッチ守備。16.3得点・5.8リバウンド・2.1アシスト・1.3ブロック、3月10日 vs Warriors で 41得点(自己最多)、直近11試合で 18.3/5.0/1.8/1.5ブロック のブレイクアウト中。2024年ドラフト全体11位指名(G League Ignite 出身)の2年目で、ミッド&カット・ドライブ・スイッチ守備の3つで成長中。
Bulls 攻撃の核は「Giddey のオンボール起点+Buzelis のオフボール・カットイン+3&D ウィング配置(Patrick Williams/Ayo Dosunmu/Noa Essengue)」。Giddey の 3P 30% 台の不安定さ は今後の課題(OKC 期はリーグ平均以下)、しかし サイズ+プレーメイク+リバウンドの3つは唯一無二。Buzelis の “次のJaylen Brown 候補” 評価はNBA 全アナリストで共通している。
2. Josh Giddey 主役分析 — 19アシストゲームとトリプルダブル候補
Josh Giddey(#3 PG、6’8″、2002年生、オーストラリア・メルボルン出身、Adelaide 36ers→2021年ドラフト全体6位(OKC))は、NBA で最も希少な “サイズあるPG”。NBA キャリア:
2021-2024 Oklahoma City Thunder 期3年(Daigneault HC 配下):ルーキー期(2021-22)にトリプルダブル4回(NBA 史上最年少19歳でのトリプルダブル)、2022-23 平均16.6/7.9/6.2 で本格化。SGA+Holmgren+Williams の “Big Three” 形成期 にPG として貢献。しかし2024 PO 2R 進出時に 3P 27% の不安+PO ローテ縮小 が露呈、Thunder フロントはCaruso 加入のため Giddey 放出を決定。
2024-現在 Chicago Bulls 期:移籍1年目(2024-25)に 平均14.6/8.1/7.2、Bulls の “Big Three” 解体期に 若手エース候補として頭角。2年目(2025-26)に 17.4/8.4/9.2 のキャリアハイ+ 3月3日 19アシスト、“NBA トリプルダブル候補” 入り。2025年夏FA で4年$100M 級の延長交渉中(2026 RFA 想定)、Bulls フロントは長期エースとして確保意欲。
長期評価:Giddey の “サイズ+プレーメイク+リバウンド” の3拍子はLeBron James/Luka Dončić 級の “万能型ガード” の系譜。3P 改善(35% 超達成)+PO 経験積みでオールスター級に成長する可能性が高い。Bulls フランチャイズの “Derrick Rose 後継” の希望、2028 までに東PO 圏内復帰の中核 として位置づけられている。
3. Matas Buzelis 2年目分析 — 41点ゲームと長身ウィング・スコアラー
Matas Buzelis(#14 PF、6’9″、2004年生、リトアニア系アメリカ人、Chicago 出身、G League Ignite 期1年→2024年ドラフト全体11位)は、Bulls の “地元出身の希望”。Chicago 郊外Hinsdale 出身、Sunrise Christian Academy(カンザス)→G League Ignite(2023-24)期で平均14.3/6.9/2.6、3P 26% で苦戦、ドラフト評価が下がり全体11位指名となった。
NBA 1年目(2024-25)は 平均8.6/3.8/1.3、3P 32%、ベンチローテ+Bulls の若手育成。2年目(2025-26)の前半は 3-21 の崩壊期 でローテ拡張、Coby White+Vučević+LaVine 放出後にスターター昇格。3月10日 vs Warriors で41得点(自己最多、Curry/Klay のWarriors を相手にする中で達成)はBuzelis 期の象徴的試合。
Buzelis の戦術的特徴:(1) 6’9″ のウィング・スコアラー+ミッド+カット、(2) エリート級スイッチ守備+ブロック1.3/試合、(3) 3P 35% への改善期待。直近11試合の 18.3得点 はNBA 全2年目選手で TOP 5 級、“次のJaylen Brown 候補” 評価が定着。Bulls 期の長期エース候補として 2028 までにオールスター昇格 を狙う段階に。
4. HC Billy Donovan 6年目 — Florida 大2× NCAA 優勝→NBA HC
HC Billy Donovan(2020年9月就任、2025-26 で6年目、61歳)は、NBA で最も成功したNCAA HC 出身者の1人。Florida 大HC 19年(1996-2015)でNCAA 通算467勝、2006・2007 NCAA 連覇(Joakim Noah+Al Horford+Corey Brewer 中核)、4回フォーロ進出、NCAA 史上有数の名将。
NBA キャリア:2015-2020 Oklahoma City Thunder HC(Westbrook+Durant+Harden Big Three 解体期、5年通算243勝157敗、PO 進出4回)→2020年9月Chicago Bulls HC 昇格(前任Jim Boylen 解任後)。Bulls 期6年の 通算197勝198敗(勝率.499)、PO 進出 1回(2021-22、1R 敗退)、Play-In 進出 2回。
Donovan の戦術核は “オフェンス多様性+若手育成+ボール・ムーブメント”。Florida 大時代のZen Master 風指導+NBA 戦術派の融合で、Coby White/Buzelis/Ayo Dosunmu の若手育成 に成功。ただし “ベテラン中心の Big Three(DeRozan+LaVine+Vučević)期での PO 不出場連発” は責任問題、2025-26 で再建モードに切り替えた後の戦術調整能力が試される。2026年夏の契約延長 or 解任の岐路、Bulls フロント更迭後の新EVP の判断が鍵となる。
5. Jordan 期黄金時代の遺産+永久欠番5名
Bulls フランチャイズの 不朽の遺産は 1991-93+1996-98 のNBA 6度優勝(HC Phil Jackson、Michael Jordan+Scottie Pippen 中核)。1991(vs LAL 4-1、Jordan FMVP)/1992(vs POR 4-2)/1993(vs PHX 4-2)の “1st Three-peat”、1996(vs SEA 4-2)/1997(vs UTA 4-2)/1998(vs UTA 4-2、Jordan “The Last Shot”)の “2nd Three-peat”。NBA 史上 “3-peat を2度達成した唯一のチーム”(Lakers/Warriors も2-peat 多数だが、3-peat × 2 はBulls のみ)。
Bulls の永久欠番は 5名(HC 含まず)、Phil Jackson HC のリングは別途記念パネル。2024年11月の Derrick Rose 永久欠番化は近年最も注目された式典で、Rose の 2011 MVP(NBA 史上最年少22歳)+怪我地獄からの復帰譚 がChicago ファンの心に刻まれている。近未来の永久欠番候補:Joakim Noah(#13、2007-2016 在籍、2014 DPOY)、Jimmy Butler(#21、2011-2017 在籍、2× オールNBA)の永久欠番化は引退後の議論となる。
6. 2025-26 主要ロスター
ブルズ 2025-26 を定義する5つの真実
- Giddey の3P 改善が長期エース化の鍵。2025-26 平均17.4/8.4/9.2 のトリプルダブル候補級スタッツも、3P 30% 台の不安定さがオールスター昇格の最大の課題。2026-27 シーズンに3P 35% 超達成+トリプルダブル平均維持すれば、Bulls 期の “Derrick Rose 後継” としての地位は確定。
- Buzelis の期待値と “次のJaylen Brown 候補”。2024年ドラフト全体11位指名のBuzelis は “地元Chicago の希望” 。2025-26 シーズン後半の平均18.3得点+41点ゲームで “全ドラフトクラス2年目 TOP 5 級ブレイク” を実現。長期エース候補としての評価が固まり、3P 改善+スイッチ守備の完成で2028 までにオールスター昇格を狙う。
- Coby/LaVine/Vučević 放出後のキャップ柔軟性。2025年2月の “3大ベテラン放出” でBulls は $50M/年俸超の高額契約を解消、2025-26 シーズン後半から キャップ柔軟性大幅増。2026 夏FA で大型補強の余地+ロッタリー上位指名権獲得の可能性 で長期再建の経済的基盤が完成した。
- Donovan の出口戦略。HC 6年目のDonovan は “再建モード適応HC” としての評価が分かれる。Florida 大期の若手育成手腕は健在だが、Bulls 期5年でPO 1R 突破ゼロは責任問題。2026年夏に契約延長 or 解任の岐路、新EVP の判断+若手2枚の成長次第で進退が決まる。
- 2026 ロッタリー戦略と “次のフランチャイズ・ピース・ファイナル”。29勝49敗の 東下位+4年連続PO 不出場 は 2026年5月ドラフトロッタリーで上位指名権獲得 の戦略的タンキング。2026 ドラフト全体1位候補AJ Dybantsa(BYU 大)+Cameron Boozer(Duke 大)獲得で Giddey+Buzelis+新人 の “次世代Big Three” 形成を狙う長期計画。Jordan 期黄金時代から27年経過したBulls フランチャイズの再起動が始まる。
7. 2023-24→2025-26 戦績比較
| シーズン | 勝/敗 | 順位 | 主軸の変化 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 2022-23 | 40勝42敗 | 東10位 | DeRozan+LaVine+Vučević+Caruso+Coby White | Play-In 敗退(Donovan HC 3年目) |
| 2023-24 | 39勝43敗 | 東9位 | 同コア+Patrick Williams 怪我多 | Play-In 敗退(vs MIA) |
| 2024-25 | 39勝43敗 | 東10位 | DeRozan→Kings/Giddey 加入+Vooch+LaVine+Coby White+Buzelis ルーキー | Play-In 敗退(vs MIA) |
| 2025-26 | 29勝49敗 | 東下位 | Giddey+Buzelis+Williams+Dosunmu+Essengue(2月3大放出) | PO 不出場(4年連続、再建モード元年) |
| 2026-27 予想 | 32-38勝想定 | 東12-13位 | 同コア+ロッタリー新人+2年目ルーキー成長 | Play-In 圏内目標 |
8. 観戦ガイド — United Center/NBC Sports Chicago/NBA docomo(lemino)
United Center(1994年8月開業)は収容人数 20,917人(バスケットボール時)、NBA 屈指の大型アリーナ。NBA Bulls+NHL Chicago Blackhawks の共用本拠地、West Side Chicago、Madison Street(West Loop 隣接)。Reinsdorf Family(Bulls オーナー)+Wirtz Family(Blackhawks オーナー)共同所有。前本拠地は Chicago Stadium(”The Madhouse on Madison”、1929-1994、Jordan 期Bulls 初の3-peat 達成地)。命名権はUnited Airlines(Chicago 本社)。“Michael Jordan の銅像”(1994年設置、外Skybridge 入口)はChicago の聖地巡礼スポット。
チケット価格は中位ロワー(200・100セクション)で 1試合$80-$200(再建期で安価)、コートサイドは $1,500-$5,000。日本での試合中継は NBA docomo(lemino)(月額980円~、週10〜15試合配信)、米国地元局は NBC Sports Chicago(Comcast/NBCUniversal 所有RSN)。スター・ジャージ販売は Giddey #3+Buzelis #14+Williams #44+Dosunmu #12+Jordan #23 ハードウッドクラシックス(最ベストセラー、引退後27年経過しても全米TOP 級)。
Bulls レプリカジャージ
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Bulls ハードウッドクラシックス
Bulls 全試合視聴可
NBA.com Chicago Bulls Team Page/Basketball-Reference 2025-26 Bulls Roster/ESPN Josh Giddey / Matas Buzelis Player Pages/NBC Sports Chicago/The Athletic Bulls Beat/Spotrac.com(契約金額)。スタッツは2026年4月時点の公式記録。
執筆: SportsPulse 編集部
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