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プレミア昇格組は今季こそ残れるか ―コベントリー/イプスウィッチ/ハル・シティを過去データと補強で読む

投稿日:2026年08月04日 約25分で読める 初心者向け
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  • プレミア昇格組は今季こそ残れるか ―コベントリー/イプスウィッチ/ハル・シティを過去データと補強で読むの要点を短時間で把握できます。
  • サッカーの前提知識と戦術ポイントを切り分けて理解できます。
  • 執筆 SportsPulse編集部|最終更新 2026年8月4
執筆 SportsPulse編集部|最終更新 2026年8月4日|編集部レビュー済み編集方針 ›

著者: SportsPulse 編集部 / 更新日: 2026年8月3日 / 編集部レビュー済み

「昇格組は毎年苦戦する」——プレミアリーグの新シーズンが近づくたびに、まるで自然法則のように繰り返されるこの言葉。あなたも一度は目にしたはずです。ただ、これを実際の数字で確かめたことがある方は、意外と少ないのではないでしょうか。何割が落ちているのか。どのシーズンが例外だったのか。そして、その傾向は今季のコベントリー・シティ、イプスウィッチ・タウン、ハル・シティにそのまま当てはめていいのか。

この記事は、そこを詰めるために書きました。通説を数字で検証し、確定情報(昇格経緯・加入発表・開幕日程)と、編集部の見立て(観測)を最初から最後まで分けて書きます。順位予想として「このクラブは降格する」といった断定は一切しません。代わりに、あなたが自分の目で今季を判断するための材料を、確認日つきで並べます。

結論:通説には裏付けがある。ただし「今季もそうなる」とは別の話

先に結論を3点だけ。

第一に、「昇格組は苦戦する」という通説には、数字の裏付けがあります。サッカーキングの報道によれば、2013-14シーズンから2022-23シーズンまでの10シーズンで昇格した30クラブのうち、15クラブが1年で降格しています。残留率にしてちょうど50%。2クラブに1クラブが1年で戻る計算です。さらに2023-24シーズンは昇格3クラブ(バーンリー/シェフィールド・ユナイテッド/ルートン・タウン)が全て1年で降格し、続く2024-25シーズンもレスター/イプスウィッチ/サウサンプトンが全て1年で降格しました。2年連続で「昇格3クラブ全滅」という結果が出ています。

第二に、ここは正直に書きます。編集部が数値として確認できたのは2024-25シーズンまでです。2025-26シーズンの昇格組がどうなったかについて、編集部として裏の取れた情報を持っていません。したがって本記事では、2025-26シーズンの結果には一切触れません。確認できていないことを「たぶんこうだった」と書き足すのは、この種の分析記事にとって致命傷だからです。以下の傾向論は、すべて「編集部が確認できた範囲=2024-25シーズンまで」を前提にしています。

第三に、今季の3クラブは「昇格ルートが3つそろった」珍しい構成です。コベントリーはチャンピオンシップ優勝からの自動昇格、イプスウィッチは2位からの自動昇格、ハル・シティはレギュラーシーズン6位から昇格プレーオフを制しての昇格。優勝・2位・プレーオフという3つの入口が1年でそろったのが今季です(編集部整理)。準備期間もシーズンの終わり方も違う3クラブが同時に上がってきた——ここが今季を面白くしている構造です。

そして日本のファンにとってもうひとつ。昇格した3クラブすべてに、日本人選手が1人ずつ在籍しています(編集部集計)。コベントリーに坂元達裕、イプスウィッチに前田大然、ハル・シティに守田英正。「昇格組の残留争い」が、そのまま「日本人選手3人の1年」と重なる。こんなシーズンはそう多くありません。

1. 昇格3クラブの現在地(すべて確定情報)

リヴァプールFCの公式サイトは、昇格3クラブを掘り下げた記事「昇格チーム: コベントリーシティ、ハルシティ、イプスウィッチタウン」を掲載しています。既存のプレミアクラブ側から見ても、この3チームは事前に把握しておく対象だということです。まずは、それぞれがどうやって上がってきたのかを整理します。

コベントリー・シティ:25年ぶり、しかも「支配した昇格」

今季の昇格組で、最も強い形で上がってきたのがコベントリー・シティです。2025-26シーズンのチャンピオンシップを優勝。これは1967年以来の2部優勝にあたります。2位のイプスウィッチ・タウンにつけた差は勝ち点11。しかも9月以降は一度もトップ2から落ちず、3試合を残して昇格を確定させています。サッカーキングは「坂元達裕所属のコヴェントリー、25年ぶりのプレミア昇格に続き英2部優勝も決定!」と報じており、昇格と優勝を続けざまに決めたシーズンだったことが確認できます。

ここは強調しておきたいところです。「最終節で滑り込んだ昇格」と「シーズンを通して首位を守り切った昇格」は、同じ昇格でも中身がまったく違います。コベントリーは後者。9月以降トップ2を維持し、3試合を残して決めた——つまり、シーズン最終盤を「プレミアの準備期間」として使える状態にあったということです。プレミアリーグ出場は2000-01シーズン以来、25年ぶりとなります。

イプスウィッチ・タウン:2シーズンぶりの出戻り

イプスウィッチ・タウンは2位で自動昇格を果たしました。このクラブの立ち位置は少し特殊です。2024-25シーズンにプレミアリーグから降格しており、今回は2シーズンぶりの復帰にあたります(編集部整理)。

つまりイプスウィッチは、先ほど挙げた「2024-25シーズンに1年で降格した3クラブ」の当事者でもあります。自分たちが統計の一部になった経験を持ったうえで、もう一度同じ舞台に戻ってきた。降格の痛みを組織として直近に経験しているクラブという点は、他の2クラブと明確に異なる要素です。それが有利に働くのか不利に働くのかは、開幕してみないとわかりません(編集部の見立て)。

ハル・シティ:プレーオフを勝ち抜いた最後の1枠

ハル・シティは、昨季チャンピオンシップのレギュラーシーズン6位から昇格プレーオフを制覇して上がってきました。リヴァプールFC公式も「Hull City claim final promotion spot in the Premier League」として、ハルが最後の1枠を勝ち取ったことを伝えています。プレミア復帰は2016-17シーズン以来です。

プレーオフ経由の昇格には、構造上の特徴があります。昇格が決まるタイミングが、自動昇格組より遅い。コベントリーが3試合を残して昇格を確定させていたのに対し、ハルはレギュラーシーズンの全日程を終えたあと、さらにプレーオフを勝ち抜く必要がありました。この「昇格確定までの日数差」が、補強や新シーズン準備のスケジュールにどう効くのか——ここは後半で改めて扱います。

比較表:昇格ルートと復帰までの年数

クラブ 昇格ルート 前回プレミア 特記事項
コベントリー・シティ チャンピオンシップ優勝(自動昇格) 2000-01シーズン 25年ぶり。2位に勝ち点11差。1967年以来の2部優勝。3試合を残して昇格確定
イプスウィッチ・タウン 2位(自動昇格) 2024-25シーズン 2シーズンぶりの復帰。前回は1年で降格
ハル・シティ 昇格プレーオフ制覇(6位から) 2016-17シーズン 最後の1枠を勝ち取っての復帰

※編集部整理:上表のとおり、今季は「優勝からの自動昇格」「2位からの自動昇格」「6位からのプレーオフ制覇」という3つの昇格ルートが1年でそろいました。プレミアの3枠がこの並びで埋まるのは珍しく、昇格ルートの違いが1年後にどう出るかを比べるうえで、今季は観察しやすい年だと言えます(編集部の見立て)。

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2. 過去データで通説を検証する(編集部集計)

ここからが本題です。「昇格組は苦戦する」を、確認できた数字だけで検証します。

10年間の残留率は、ちょうど50%

サッカーキングの記事「プレミアリーグ昇格3クラブが決定! 2年連続全昇格クラブが1年で降格…来季は残留なるか」によれば、2013-14シーズンから2022-23シーズンまでの10シーズンで昇格した30クラブのうち、15クラブが1年で降格しています。

30分の15。残留率はちょうど50%です。この数字の受け止め方は、実は人によって割れます。「半分も落ちるのか」と見るか、「半分は残っているじゃないか」と見るか。編集部としては、後者の視点も同じくらい重要だと考えています。10年スパンで見れば、昇格組の残留は決して例外的な出来事ではありません。2クラブに1クラブは残っているのですから。

ところが、直近で確認できた2シーズンは残留率0%

問題はここからです。同じ報道によれば、2023-24シーズンは昇格3クラブ(バーンリー/シェフィールド・ユナイテッド/ルートン・タウン)が全て1年で降格しました。これは当時9年間で初めての出来事でした。そして2024-25シーズンも、レスター/イプスウィッチ/サウサンプトンが全て1年で降格2年連続で、昇格3クラブ全てが1年で戻ったことになります。

期間 昇格クラブ数 1年で降格 残留率 出典
2013-14〜2022-23(10シーズン) 30 15 50% サッカーキング
2023-24(1シーズン) 3 3 0% サッカーキング
2024-25(1シーズン) 3 3 0% サッカーキング
2025-26(1シーズン) 3 編集部として結果を確認できていないため記載しません

※編集部集計:上表は、サッカーキングの報道内容を編集部が表形式に整理したものです。10シーズン平均の残留率50%に対し、直近で編集部が確認できた2シーズン(2023-24/2024-25)は残留率0%。ここから言えるのは、「昇格組は苦戦する」という通説は、少なくとも編集部が確認できた直近2シーズンについては数字の裏付けがあるということです。10年平均で見れば五分五分でも、直近の傾向は明確に厳しい側に振れていました。

ただし「傾向」と「予想」は別物です

ここで一度、線を引かせてください。上の数字は「過去に起きたこと」であって、「今季こうなる」という予想ではありません。2年連続で全滅したからといって、3年目も全滅するとは限らない。逆に、10年平均が50%だからといって、今季1.5クラブが残るわけでもない。統計は「これまでどうだったか」を教えてくれますが、「次にどうなるか」は教えてくれません。

とくに気をつけたいのが、直近2シーズンという標本の小ささです。3クラブ×2シーズンで、たった6クラブ分。この6クラブが全て落ちたという事実は重いものの、6という数字から「構造的にもう昇格組は残れなくなった」と結論づけるには足りません(編集部の見立て)。実際、10シーズンのスパンでは半分が残っているわけですから。

したがって編集部の立場はこうです。「通説には直近の裏付けがある。ただし今季の3クラブがどうなるかは、数字からは決まらない」。ここから先は、各クラブの中身を見ていく作業になります。

3. 各クラブの補強と戦力(確定情報と観測を分けて)

コベントリー:ランパード続投と「2億ユーロ」報道

コベントリーを率いるのはフランク・ランパード監督です。就任は2024年11月。つまり今季は、チャンピオンシップ優勝を達成した体制がそのままプレミアに上がる形になります。監督交代を挟まずに昇格後のシーズンへ入れる——これは確定情報として押さえておく価値があります。

補強予算については報道が出ています。theWORLD(Yahoo!ニュース配信)は「ランパードが帰ってくる!コベントリーが25年ぶりのプレミア復帰 トップリーグ定着へ『2億ユーロ』の予算用意」として、クラブがトップリーグ定着に向けて2億ユーロの予算を用意していると報じています。

ただし、これは報道ベースの情報です。クラブの公式発表として編集部が確認できたものではありません。本記事では「そう報じられている」という観測情報として扱います。実際にどれだけ使われるのかは、移籍市場が閉じるまで確定しません。この種の金額情報は、公式発表なのか関係者情報にもとづく推定なのかを見極めてから受け取ることをおすすめします。

日本人選手としては、MF坂元達裕が在籍しています。コベントリーの昇格・優勝を伝えたサッカーキングの記事も見出しに坂元の名前を掲げており、日本での注目度がうかがえます。

イプスウィッチ:前田大然がクラブ史上初の日本人選手

イプスウィッチ・タウンには、FW前田大然完全移籍で加入しました。契約は3年。そしてこれはクラブ史上初の日本人選手の加入にあたります。

ここは確定情報として明確です。レンタルではなく完全移籍、しかも3年契約。クラブが単年の残留争い要員としてではなく、複数年の戦力として迎えた形だと読めます(編集部の見立て)。もっとも、契約年数だけで起用の保証がされるわけではありません。実際にどれだけピッチに立つかは、開幕後の内容次第です。

ハル・シティ:守田英正の加入は「クラブ公式発表」の確定情報

3クラブの中で、編集部が最も詳細に確認できたのがハル・シティの補強です。日本代表MF守田英正の加入が、2026年7月24日にクラブ発表されました。

ゲキサカは「守田英正のプレミアリーグ初挑戦が正式決定!! 昇格組のハル・シティに加入」と報じ、Goal.com 日本も「守田英正、ハル・シティ加入が正式発表!念願のプレミアリーグ挑戦へ『待ちきれません』」として、正式発表であることを伝えています。クラブ発表に基づく確定情報です。条件は次のとおりです。

  • フリートランスファー(移籍金なし)での加入
  • 2028年6月30日までの2年契約。クラブ保有の1年延長オプション付き
  • 前所属はスポルティング(ポルトガル)。2025-26シーズン限りで退団
  • スポルティングでの公式戦通算成績は166試合11得点16アシスト
  • 初のプレミアリーグ挑戦。日本代表としては40キャップ
  • 2026年W杯のメンバーには選出されていない

数字を素直に読むと、ポルトガルの強豪で166試合を積み上げた中盤の選手を、移籍金ゼロで、昇格クラブが確保したという構図です。移籍金がかからないぶん、予算を他のポジションに振り向けられる——という見方もできます(編集部の見立て)。

編集部集計:昇格3クラブすべてに日本人選手が1人ずつ

クラブ 日本人選手 ポジション 編集部が確認できた契約情報
コベントリー・シティ 坂元達裕 MF 在籍(詳細条件は本記事では扱いません)
イプスウィッチ・タウン 前田大然 FW 完全移籍で加入。3年契約。クラブ史上初の日本人選手
ハル・シティ 守田英正 MF 2026年7月24日クラブ発表。フリートランスファー。2028年6月30日まで+クラブ保有の1年延長オプション

※編集部集計:上表のとおり、昇格3クラブすべてに日本人選手が1人ずつ在籍しています。3クラブ・3人が、それぞれ別のクラブで同じ「昇格組の1年」を戦う構図です。日本のファンにとって今季の残留争いが特別な意味を持つのは、この偶然の並びによるところが大きいと言えます。

4. 開幕日程:3クラブの入り方は3者3様(確定情報)

残留を語るうえで、日程は避けて通れません。プレミアリーグ公式は2026年6月19日10:00 BSTに、2026-27シーズンの全380試合を公開しました。公式記事「All 380 fixtures for 2026/27 Premier League season」が一次情報にあたります。日本語では、FOOTBALL ZONE(Yahoo!ニュース配信)が「プレミアリーグ、2026/27シーズンの全日程を発表 開幕戦は8月21日…昇格組vs王者」として報じています。

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日付 カード 昇格組から見た初戦の相手
8月21日(金)20:00(現地) アーセナル × コベントリー・シティ 前季王者。開幕戦・アウェイ(エミレーツ)。日本時間8月22日(土)4:00
8月22日(土)12:30 ハル・シティ × マンチェスター・ユナイテッド ビッグクラブ。ホーム開幕
8月22日(土) イプスウィッチ・タウン × サンダーランド 3クラブで唯一、いわゆるビッグ6ではない相手

※編集部集計:上表から読み取れるのは、昇格3クラブのうち2クラブ(コベントリーとハル)が、開幕節でいきなりビッグクラブと当たるということです。コベントリーは開幕戦でエミレーツに乗り込み、ハルはホームでマンチェスター・ユナイテッドを迎える。一方でイプスウィッチは、同じく昇格を経験しているサンダーランドとの対戦です。開幕の入り方が3者3様——ここが今季の昇格組を見るうえでの、最初の分岐点になります。

第1節は8月21日(金)から8月23日(日)にかけて行われ、最終節は2027年5月30日です。約9か月強の長丁場。ただし、個々の試合のキックオフ時刻は放送権に伴う変更で動くことがあります。最終的な日時は必ずプレミアリーグ公式の日程ページでご確認ください。

5. 残留の分岐点はどこか(ここから先はすべて編集部の見立て=観測です)

ここから先は事実ではなく、編集部の分析枠組みです。順位予想でも降格予想でもありません。「今季、どこを見ていれば判断材料が集まるか」という観察のフレームとして読んでください。

観測①:開幕10節の勝ち点ペース

残留争いを語るとき、一般に最初の分岐点とされるのが序盤10節前後の勝ち点ペースです。昇格組にとってこの期間は、リーグのスピードと強度に適応する時間でもあります。ここで最低限のペースを確保できたかどうかが、その後の補強判断(冬の市場に動くのか、現有戦力で行くのか)にも影響します。ただしこれは一般論であり、編集部が今季の3クラブについて具体的な勝ち点予想を持っているわけではありません。

観測②:押し込まれた時間にボールを持てる中盤がいるか

昇格組が直面するのは、チャンピオンシップでは味わわなかった「一方的に押し込まれる時間」です。この時間帯にボールを収めて、味方を押し上げ、試合の流れを一度切れる中盤がいるかどうか。ここが実際の勝ち点差につながる、という見方は広く語られています。

この枠組みで見ると、ハル・シティが最初に守田英正を押さえたのは、補強順序として理にかなっているという見方ができます(編集部の見立て)。スポルティングで166試合を積んだ選手を移籍金ゼロで確保したという事実は、「押し込まれた時間にボールを持てる中盤」というピースを、市場が本格的に動く前に埋めたと読むことができるからです。もっとも、これはあくまで補強の「順序」に対する評価であって、ハルの残留を予想するものではありません。実際にどう機能するかは、開幕後のピッチが決めます。

観測③:補強のタイミング——開幕前に主軸を固められたか

3つ目は、補強が「いつ」終わったかという視点です。開幕前に主軸を固められたクラブと、開幕後も編成が動き続けるクラブでは、序盤戦の安定感が変わってくる——というのが一般的な見方です。

この点で、編集部が確認できた事実を並べると次のようになります。ハル・シティは2026年7月24日に守田の加入を発表済み。イプスウィッチは前田大然を完全移籍・3年契約で獲得済み。コベントリーはランパード監督が続投し、「2億ユーロの予算」が報じられている(観測)。3クラブとも、開幕前の時点で何らかの形は作れていると言えます。ただし移籍市場はまだ開いており、この記事の内容が最終形ではありません。

観測④:昇格ルートの違い=準備期間の違い

最後に、序盤で触れた昇格ルートの話に戻ります。優勝組とプレーオフ組では、昇格が確定してからのカレンダーが違います。コベントリーは3試合を残して昇格を確定させていた一方、ハル・シティはレギュラーシーズン終了後にプレーオフを戦って昇格を決めました。この日数差が、補強交渉の開始タイミングやプレシーズンの設計にどう効くのか——ここは今季を通じて観察する価値がある論点です(編集部の見立て)。

そしてイプスウィッチには、また別の変数があります。2024-25シーズンにプレミアから降格したばかりという経験です。降格を組織として直近に味わったことが、準備の質に反映されるのか、それとも自信の面でマイナスに働くのか。これも数字では測れない部分です。

編集部の結論:評価は開幕10節を見てから

以上を踏まえた編集部の見立てはシンプルです。今季の昇格組の評価は、開幕から10節程度の内容を見てから下すのが妥当だと考えます。過去10年の残留率50%も、直近2シーズンの0%も、どちらも「起きたこと」です。今季の3クラブは、開幕ルートも補強も日程も三者三様で、まだ何ひとつ確定していません。断定を急がないこと。これが、この記事でいちばんお伝えしたい姿勢です。

FAQ:よくある疑問に答えます

Q1. 結局、昇格組は何割くらい残っているのですか?

2013-14シーズンから2022-23シーズンまでの10シーズンでは、昇格した30クラブのうち15クラブが1年で降格=残留率ちょうど50%です(サッカーキング報道)。ただし2023-24シーズンと2024-25シーズンは、いずれも昇格3クラブ全てが1年で降格=残留率0%でした。10年平均では五分五分、直近で確認できた2シーズンは全滅——この2つの数字を両方持っておくのが正確な理解です。

Q2. 2025-26シーズンの昇格組はどうだったのですか?

編集部として結果を確認できていないため、本記事では触れていません。確認できていないシーズンの結果を推測で書くと、記事全体の信頼性が崩れます。本記事の傾向論は、すべて「編集部が数値として確認できた2024-25シーズンまで」を前提としています。この点は記事中でも繰り返し明示しました。

Q3. 今季いちばん残留に近いのはどのクラブですか?

編集部として、順位予想や残留可否の予想は行いません。本記事で提示しているのは、確定情報(昇格経緯・補強・日程)と、判断材料としての観測(分岐点の枠組み)だけです。編集部の見立てとしては、評価は開幕から10節程度の内容を見てから下すのが妥当だと考えています。数字と日程を並べたうえで、判断はあなた自身の目で下していただくのがこの記事の狙いです。

Q4. 昇格組の日本人選手は誰ですか?

コベントリー・シティにMF坂元達裕、イプスウィッチ・タウンにFW前田大然、ハル・シティにMF守田英正です。編集部集計のとおり、昇格3クラブすべてに日本人選手が1人ずつ在籍しています。前田はクラブ史上初の日本人選手として完全移籍・3年契約で加入、守田は2026年7月24日のクラブ発表でフリートランスファー加入(2028年6月30日まで+クラブ保有の1年延長オプション)です。

Q5. コベントリーの「2億ユーロの予算」は確定情報ですか?

いいえ、報道ベースの情報です。theWORLD(Yahoo!ニュース配信)がそう報じていますが、クラブの公式発表として編集部が確認できたものではありません。本記事では観測情報として扱っています。補強の実態は移籍市場が閉じるまで確定しないため、金額の報道は「公式発表か、関係者情報にもとづく推定か」を見極めてから受け取ることをおすすめします。

Q6. 開幕戦で昇格組はどこと対戦しますか?

コベントリー・シティは8月21日(金)にアーセナルとアウェイで対戦(日本時間8月22日午前4:00)、ハル・シティは8月22日(土)12:30にホームでマンチェスター・ユナイテッドと対戦、イプスウィッチ・タウンは8月22日(土)にサンダーランドと対戦します。編集部集計のとおり、3クラブ中2クラブが開幕節でビッグクラブと当たる構図です。なおキックオフ時刻は放送権に伴い変更されることがあります。

この記事の使い方と、次に読むもの

この記事はサッカーファンHUBのスポーク(枝葉)記事の一本です。HUBには、リーグ別・テーマ別の入口記事がまとまっています。HUBとスポークは双方向に行き来できるようにしてありますので、この記事を読み終えたらサッカーファンHUBに戻って、次の関心に進んでください。

今日の時点でおすすめしたい関連スポークは4本です。まず開幕日程や全20クラブの構成を押さえたい方は「【2026-27保存版】プレミアリーグ完全ガイド」(本日公開)。この記事が扱っている昇格組を、リーグ全体の地図のなかに置き直せます。「そもそも昇格・降格ってどういう仕組み?」というところから確認したい方は「すぽぱる用語辞典 昇格・降格ってなに?」(本日公開)。プレーオフや自動昇格の違いを、この記事より丁寧に解説しています。守田英正のハル移籍を単体で深く追いたい方は「守田英正 ハル・シティ加入」(2026年8月2日公開)。契約条件と経歴を、移籍そのものにフォーカスして扱っています。そして、日本人選手が欧州のどこにいるかを一望したい方は「欧州日本人マップ」(2026年8月1日公開)が最短です。いずれもサッカーファンHUBから辿れますし、それぞれの記事からこの昇格組分析へ戻ってこられるようにしてあります。

最後にもう一度だけ確認させてください。この記事に書いた数字はすべて2026年8月3日時点の確認結果です。移籍市場はまだ開いており、キックオフ時刻も動きえます。そして残留可否については、編集部は一切予想していません。確定情報は確定情報として、観測は観測として。この線引きを守ったうえで、今季の昇格組を一緒に見ていきましょう。開幕は日本時間8月22日(土)午前4:00です。

出典

  • リヴァプールFC公式「昇格チーム: コベントリーシティ、ハルシティ、イプスウィッチタウン」 https://www.liverpoolfc.com/news/promoted-teams-depth-look-coventry-city-hull-city-and-ipswich-town (確認日: 2026年8月3日)
  • リヴァプールFC公式「Hull City claim final promotion spot in the Premier League」 https://www.liverpoolfc.com/news/hull-city-claim-final-promotion-spot-premier-league (確認日: 2026年8月3日)
  • プレミアリーグ公式「All 380 fixtures for 2026/27 Premier League season」 https://www.premierleague.com/en/news/4675097/all-380-fixtures-for-202627-premier-league-season (確認日: 2026年8月3日)
  • サッカーキング「プレミアリーグ昇格3クラブが決定! 2年連続全昇格クラブが1年で降格…来季は残留なるか」 https://www.soccer-king.jp/news/world/eng/20250525/2021502.html (確認日: 2026年8月3日)
  • サッカーキング「坂元達裕所属のコヴェントリー、25年ぶりのプレミア昇格に続き英2部優勝も決定!」 https://www.soccer-king.jp/news/world/eng/20260422/2151385.html (確認日: 2026年8月3日)
  • theWORLD / Yahoo!ニュース「ランパードが帰ってくる!コベントリーが25年ぶりのプレミア復帰 トップリーグ定着へ『2億ユーロ』の予算用意」 https://news.yahoo.co.jp/articles/fc0d747a023304b828909c30d380957109e519f5 (確認日: 2026年8月3日)
  • ゲキサカ「守田英正のプレミアリーグ初挑戦が正式決定!! 昇格組のハル・シティに加入」 https://web.gekisaka.jp/news/world/detail/?455847-455847-fl= (確認日: 2026年8月3日)
  • Goal.com 日本「守田英正、ハル・シティ加入が正式発表!念願のプレミアリーグ挑戦へ『待ちきれません』」 https://www.goal.com/jp/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/hull-city-morita-transfer/bltdd84a239211c3b72 (確認日: 2026年8月3日)
  • FOOTBALL ZONE / Yahoo!ニュース「プレミアリーグ、2026/27シーズンの全日程を発表 開幕戦は8月21日…昇格組vs王者」 https://news.yahoo.co.jp/articles/cb8e063036cc8cac12562db3400deb7b3bb606b5 (確認日: 2026年8月3日)
  • ゲキサカ「プレミアリーグ2026-27特集ページ」 https://web.gekisaka.jp/pickup/detail/?455497-455497-fl= (確認日: 2026年8月3日)

※本記事は公開情報と編集部レビューをもとに構成しています。独自取材・アンケート・選手やクラブへの個別取材は行っていません。「編集部集計」「編集部整理」と明記した箇所は、上記の公開情報を編集部が集計・整理したものです。「編集部の見立て」「観測」と明記した箇所は事実ではなく分析の枠組みであり、順位予想・残留可否の予想を行うものではありません。2025-26シーズンの昇格組の結果については編集部として確認できていないため、本記事では記載していません。表の内容は2026年8月3日時点の確認結果であり、移籍市場およびキックオフ時刻の変更により変動します。

執筆: SportsPulse 編集部(2026年8月3日 更新・編集部レビュー済み)

最終更新日: 2026年8月4日 | 編集方針

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📅 更新履歴
日付変更内容
2026年8月4日初回公開
✅ ファクト再検証

最終検証日:2026年8月4日

SportsPulse 編集部が公開情報をもとに内容を確認しています。情報は確認時点のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

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