小林可夢偉(こばやしかむい)は、2009年から2014年にかけてToyota・Sauber・Caterhamに乗ったF1ドライバー。2012年日本グランプリでの母国表彰台(3位)は3万人以上のファンが詰めかけた鈴鹿を涙で震わせた。F1引退後はTOYOTA GAZOO RacingのWECチームプリンシパルとして2022年から指揮を執りながら、7号車のドライバーとしてコックピットにも座り続ける二刀流の存在だ。2025年の第93回ル・マン24時間では1周目のダメージを覆して6位フィニッシュ。フェラーリへの3連敗に「絶対に取り返す」と闘志をみなぎらせ、2026年は新型マシンTR010で捲土重来を誓う。
小林可夢偉の現在地
F1最高位
3位
2012年日本GP(鈴鹿)
現在の役職
TGR WEC代表
TOYOTA GAZOO Racing チームプリンシパル(2022年〜)
2025年ル・マン
6位
#7 GR010(コンウェイ・可夢偉・デ・フリース)386周

ドライビングスタイルの3つの特徴
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01. 劣勢マシンで魅せるオーバーテイクの芸術
Sauber在籍時代、トップチームより遅いマシンで上位陣を次々と抜き去るシーンが注目を集めた。ブレーキング勝負での一瞬の隙を見逃さない反応速度と、コーナー進入速度の正確な計算が生み出す「遅いクルマで速い走り」は観客を熱狂させた。
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02. 鈴鹿への愛と日本GP表彰台
母国の鈴鹿サーキットへの強い思いは走りに直結した。2012年日本GPで3位を獲得した瞬間、満員の鈴鹿スタンドが立ち上がった。「夢が叶った」と語ったそのシーンは、日本F1史に永遠に刻まれる感動のフィナーレだ。
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03. チームプリンシパル兼ドライバーという唯一無二の立場
TOYOTA GAZOO RacingのWECチームプリンシパルとして2022年からチームを率いながら、自ら7号車のコックピットにも座り続ける。ル・マン7連覇を目標に掲げ、現場指揮とドライビングを両立する日本人レーサーは世界でも極めて稀な存在だ。
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キャリアの歩み
2009
Toyotaからシーズン後半デビュー・中嶋一貴の代走で衝撃
2009年ブラジルGPでToyota F1から緊急デビュー。短期間ながら卓越した走りで注目を集め、翌年のレギュラーシートへの足がかりとなった。ベテランの代走で即座に結果を出したことがSauberの目に留まった。
2010–2012
Sauber在籍・中団最強ドライバーとして台頭
Sauberでレギュラーシートを獲得し、3シーズンを戦う。2012年には鈴鹿での3位表彰台という歴史的成果を達成。この時期が小林F1キャリアのピークであり、世界から最も注目を集めた時期だ。
2013–2014
Sauberを離れCaterhamで復帰→F1引退
2013年はシーズン欠場を経て2014年にCaterhamでF1復帰。しかし資金難でチームが崩壊し、F1キャリアに実質的な幕が降りた。その後はTOYOTA GAZOO RacingのWECドライバーとして新たな戦いが始まった。
2015–2021
TOYOTA GAZOO RacingのWECドライバーとしてル・マン参戦
F1離脱後はTGRのWECドライバーに転身。ハイパーカークラスでマイク・コンウェイらとコンビを組み、ル・マン24時間での優勝を目指して複数年にわたってチームを支えた。
2022–現在
チームプリンシパル兼ドライバーとして指揮・2025年6位フィニッシュ
2022年よりTOYOTA GAZOO RacingのWECチームプリンシパルに就任。コックピットにも引き続き座り、7号車(コンウェイ・可夢偉・デ・フリース)でル・マンに挑み続ける。2025年第93回ル・マンでは1周目のダメージを乗り越え6位フィニッシュ。2026年は新型マシンTR010でフェラーリへのリベンジを誓う。
選手プロフィール
🇯🇵
基本情報
| 生年月日 | 1986年9月13日(38歳) |
| 出身地 | 兵庫県尼崎市 |
| 身長/体重 | 170cm / 64kg |
| 現在の役職 | TGR WECチームプリンシパル兼ドライバー |
| WEC参戦車 | #7 TOYOTA GR010 HYBRID |
| F1所属歴 | Toyota → Sauber → Caterham |
| F1カーナンバー | #10(Sauber) |
🇯🇵
代表キャリア
| F1デビュー | 2009年ブラジルGP(代走) |
| F1通算出場 | 75戦 |
| F1最高位 | 3位(2012年日本GP) |
| F1通算ポイント | 125pts |
| WECチームプリンシパル | 2022年〜(TOYOTA GAZOO Racing) |
| 2025年ル・マン | #7 6位(386周、1周目ダメージから回復) |
| 2026年体制 | 新型TR010で参戦(Toyota Racing) |
F1実績 vs ル・マン参戦
🏎️ F1キャリア(2009–2014)
F1参戦チームToyota / Sauber / Caterham
F1出場数75戦
F1表彰台1回(2012 日本GP 3位)
F1通算ポイント125pts
F1ベストシーズン2012年(60pts)
🏁 WEC / ル・マン(現在)
WEC役職チームプリンシパル兼ドライバー(2022〜)
2025年ル・マン#7 6位(386周)
コドライバーコンウェイ・デ・フリース
2026年マシンTOYOTA TR010(新型)
リベンジ宣言フェラーリ3連敗「絶対に取り返す」
主な実績・記録
🏆
2012年
日本GP鈴鹿で3位表彰台・満員スタンドの涙
2012年日本グランプリ。Sauberのマシンで母国鈴鹿の表彰台に上がった瞬間、3万人以上のファンが涙した。「夢が叶った」と語った可夢偉のコメントとともに、日本人ドライバーがF1の最前線で輝いた最後の輝きとして今も語り継がれる。
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2022年
TOYOTA WECチームプリンシパル就任・指揮官と選手の二刀流へ
TOYOTA GAZOO RacingのWECチームプリンシパルに就任。ル・マン7連覇を旗印に掲げ、自らも7号車のドライバーとして参戦を続ける異例のスタイルで世界の耐久レース界に存在感を示す。
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2025年
第93回ル・マン・1周目ダメージから6位回復・フェラーリにリベンジ誓う
2025年第93回ル・マン24時間で#7 GR010が1周目にダメージを受ける苦境に立ちながら、コンウェイ・可夢偉・デ・フリースのトリオが10ポジションを回復して6位フィニッシュ。3年連続でフェラーリに阻まれた可夢偉代表は「絶対に取り返す」と2026年の新型TR010でのリベンジを宣言した。
小林可夢偉を観るときの注目ポイント
1
2025年ル・マン・#7 GR010の回復劇
1周目のダメージから10ポジション以上を回復して6位に辿り着いた2025年ル・マン。このレース映像は、チームプリンシパル兼ドライバーとして苦境での判断力と諦めない姿勢を体現した可夢偉の現在地を知る最高の素材だ。
2
2012年日本GPのレース映像
YouTubeで確認できる2012年鈴鹿のレース映像は必見。特に序盤のポジションキープとタイヤ管理、そして表彰台を確定させたファイナルラップの完璧なマネジメントを観察すると、中団マシンで結果を出すためのレース術が凝縮されている。
3
Sauber時代のオーバーテイクダイジェスト
2010-2012年のSauber在籍時に量産したオーバーテイクのダイジェスト映像はYouTubeに複数ある。ブレーキング勝負での突き刺しパターンと、相手の反応を先読みしたライン取りを観察すると「遅いマシンで速く走る」秘密が見えてくる。
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出典・参考情報
- Formula1.com – Kamui Kobayashi driver profile
- TOYOTA GAZOO Racing – 2025 WEC Le Mans 24H race report (#7, 6th, 386 laps)
- Motorsport.com – Kobayashi on 2025 WEC season and Le Mans target
- FIA WEC – Toyota confirms 2025 driver lineup (Conway/Kobayashi/de Vries #7)
- TOYOTA GAZOO Racing – 2026 new car TR010 announcement
執筆: SportsPulse 編集部
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