FIFAワールドカップ2026・ラウンド16、アトランタのスタジアムで、歴史に残る大逆転劇が生まれた。アルゼンチンが3-2でエジプトを下し、ベスト8進出。しかもその勝ち方が尋常ではなかった。エジプトに2点を先行され、崩壊寸前に追い込まれた前回王者が、残り約10分から3ゴールを奪って試合をひっくり返したのだ。中心にいたのは、やはりこの男——リオネル・メッシだった。
エジプトの猛攻、まさかの2-0
試合は、番狂わせの匂いが濃く漂う展開で進んだ。前半15分、ヤセル・イブラヒムがゴールを奪い、エジプトが前回王者アルゼンチンから先制点を挙げる。さらに後半67分、カウンターから至近距離でモスタファ・ジーコが決め、エジプトが2-0とリードを広げた。オーストラリアをPK戦の末に破ってここまで勝ち上がってきたエジプトが、王者相手に大金星をつかもうとしていた。スタジアムの空気は、確かにエジプトに傾きかけていた。
79分からの数分間に起きた「奇跡」
75分の時点でも2点のビハインド。多くの人が、アルゼンチンの敗退を頭によぎらせたはずだ。しかし、そこからが本物の王者だった。79分、メッシの絶妙なアシストからクリスティアン・ロメロが1点を返す。そして83分、今度はメッシ自身がゴールを決めて2-2の同点に追いつく。試合が延長に向かうかと思われた後半アディショナルタイム90分+3分、エンソ・フェルナンデスがヘディングでネットを揺らし、ついに逆転。3-2、劇的な大逆転勝利だった。
この勝利には、歴史的な価値がある。ワールドカップの決勝トーナメントで、75分の時点で2点のビハインドを負っていたチームが、延長に持ち込むことなく90分(レギュレーション)のうちに逆転勝ちしたのは、大会史上初めてのことだった。それほどまでに、この逆転は「あり得ない」ものだったのである。
メッシという、終わらない物語
そして、その中心には常にメッシがいた。この試合でアシストと得点を記録した彼は、2022年の優勝以来、9試合連続でワールドカップの舞台でゴールに関与し続けている。ノックアウトステージに限っても6試合連続弾という、いずれも大会史上に例のない金字塔だ。年齢を重ねてなお、最も苦しい場面でチームを救ってみせる。「終わらない物語」は、まだ続いている。
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敗れたエジプトへ、惜しみない敬意を
一方、あと一歩のところで大金星を逃したエジプトの戦いぶりも、称賛に値する。ラウンド32ではオーストラリアをPK戦で退け、この試合でも前回王者を2-0まで追い詰めた。最後は王者の底力とメッシの個の前に屈したが、彼らが今大会で見せた勇気と粘りは、多くのファンの記憶に刻まれたはずだ。「ファラオ軍団」の躍進は、決して色あせるものではない。
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アルゼンチン、王者の意地でベスト8へ
薄氷を踏むような勝利ではあったが、こうした試合を最後にものにできるのが、王者の証だ。準々決勝の相手は、スイスとコロンビアの勝者。連覇を狙うアルゼンチンと、その旅路を導くメッシの挑戦が、また一歩、頂点へと近づいた。この劇的な一夜は、大会を象徴する名勝負として、長く語り継がれることになるだろう。
執筆: SportsPulse 編集部
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最終更新日: 2026年7月8日 | 編集方針
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| 2026年7月8日 | 初回公開 |
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最終検証日:2026年7月8日
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