ニコ・ヒュルケンベルグはF1通算200戦超のベテランであり、ル・マン24時間優勝の経験も持つ。ハースでの2年間でチーム立て直しに貢献した実績がアウディ首脳陣の信頼を勝ち取った。新チームの初年度にベテランを据える戦略は、フィードバック品質を最優先する判断だ。
ガブリエル・ボルトレートはブラジル出身の若手で、F2での速さを買われてシートを獲得した。ヒュルケンベルグのセットアップノウハウとボルトレートの一発の速さが、アウディPUの初期開発フェーズで相互補完的に機能することがチームの狙いだ。
ヒュルケンベルグは2015年ル・マン24時間を制した唯一の現役F1ドライバーであり、耐久レースで培ったタイヤマネジメントに定評がある。2024年シーズンはハースで6位入賞を2回記録し、予選Q3進出率は60%を超えた。ボルトレートはフォーミュラ2で2023年シーズン4勝を挙げ、レースペースの安定感が評価されて抜擢された。アウディ初年度のドライバー選定では経験と若さのバランスが重視され、この2人の組み合わせはチーム内データ蓄積を加速させる狙いがある。ヒュルケンベルグのセットアップ構築力とボルトレートの適応速度が、新PU初期トラブルの早期解決に寄与すると期待されている。