2026年型F1パワーユニットは、MGU-Kの出力が現行120kWから350kWへ約3倍に引き上げられる。電動パワーがトータル出力の約50%を占め、F1は事実上の電動レースカーへと変貌する。空力コンセプトの刷新とアクティブエアロダイナミクスの解禁も加わり、マシン設計は根本から書き換えられた。
この技術革新は自動車産業全体のEVシフトを映し出しており、F1が「走る実験室」としての役割を強化する狙いがある。角田裕毅にとっても2026年はキャリア最重要のシーズンとなる。RBチームで安定した成績を残せば、レッドブル本体への昇格が現実味を帯びる。F1参戦5年目の角田が新レギュレーションの激流の中でどこまで順応できるか。70年超のF1史で最大級とされる技術転換は、すべてのドライバーとチームに等しく試練を課す。新PU規定の影響は全チームに及び、開発リソースの配分が中団チームの浮沈を左右する構図になっている。