F1 初心者向け 難易度 ★★☆☆☆

モナコGPサーキットの歩き方|全19コーナーを“街歩き”で巡る完全ガイド

投稿日:2026年06月06日 約10分で読める 初心者向け
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  • モナコGPサーキットの歩き方|全19コーナーを“街歩き”で巡る完全ガイドの要点を短時間で把握できます。
  • F1の前提知識と戦術ポイントを切り分けて理解できます。
  • 執筆 SportsPulse編集部|最終更新 2026年6月2
執筆 SportsPulse編集部|最終更新 2026年6月22日|編集部レビュー済み編集方針 ›
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F1 × 地球の歩き方 | 第1号 MONACO

毎年5〜6月、地中海に面した小さな公国が世界一きらびやかな「走る街」に変わります。モナコGPのコースは専用サーキットではなく、ふだんは観光客が歩く公道そのもの。カジノ、名門ホテル、トンネル、港のスーパーヨット——一周3.337kmのあいだに、街の名所が次々と現れます。この記事は、スタートから最終コーナーまでを一本の散歩道として歩き、全19コーナーの名前の由来と、その沿道に何が建っているのかを読み解く「コースで観る地球の歩き方」です。

3.337km
1周の全長
78
決勝(計260.3km)
19
コーナー数
1箇所
DRSゾーン
1:12.909
ラップレコード(ハミルトン/2021)
1929
初開催
コース一周の流れ(時計回り・模式)
▶ S/F1 サント・デヴォート2 ボー・リヴァージュ3 マスネ4 カジノ5 ミラボー上6 フェアモント・ヘアピン7 ミラボー下8 ポルティエ9 トンネル10-11 ヌーベル・シケイン12 タバ13-14 ルイ・シロン15-17 スイミングプール18 ラ・ラスカス19 ノゲス

1モナコが特別な理由

F1が走る20余りのコースの中で、モナコは「最も遅く、最も狭く、最も華やか」な特別な一戦です。1929年から続くこのレースは、いまも市街地の公道を閉鎖して行われます。道幅は狭く、エスケープゾーン(退避区域)はほぼガードレールの向こうの建物の壁。ストレートは港沿いの1本だけで、追い越しを助けるDRSゾーンも1箇所しかありません。だからこそ、土曜の予選(グリッド順)がそのまま結果を左右する「予選のレース」とも呼ばれます。

ドライバーにとっては数ミリ単位でガードレールを攻める精密機械のような一周。観る私たちにとっては、コーナーごとに名所が現れる世界一豪華な街歩き。同じ一周でも、見え方がまるで違うのがモナコです。

2全19コーナーの街歩き

スタートの港から坂を上り、カジノを抜け、ヘアピンを折れて海へ。トンネルを抜けて港を巡り、またスタートへ。3つのセクターで歩きます。

SECTOR 1坂を上って、カジノの丘へ
START

スタート/フィニッシュ
Bd Albert 1er
港沿いの直線。コース唯一のDRSゾーンで、ここだけが本格的な加速区間。
沿道: エルキュール港のヨット群を背に、ピットとグランドスタンドが並ぶ。
T1

サント・デヴォート
Sainte-Dévote
右への急なターン。立ち上がりは上り坂で、序盤の混乱が起きやすい名物コーナー。
沿道: 内側の奥に、モナコの守護聖人を祀るサント・デヴォート礼拝堂。コーナー名の由来。
T2

ボー・リヴァージュ
Beau Rivage
“美しい岸辺”の意。アヴェニュー・ドスタンドの急な上り坂を全開で駆け上がる区間。
沿道: 坂の両脇に集合住宅とホテルが迫る、モナコらしい高低差。
T3

マスネ
Massenet
丘の頂上で左へ。視界が開け、カジノ広場へ滑り込む優雅なコーナー。
沿道: すぐ脇にモンテカルロ歌劇場(サル・ガルニエ)。名は作曲家ジュール・マスネに由来。
T4

カジノ
Casino Square
コース最上部、カジノ広場の真ん中を走り抜ける象徴的な区間。路面のうねりが難所。
沿道: 1865年開業のカジノ・ド・モンテカルロオテル・ド・パリ、カフェ・ド・パリが囲む広場。
SECTOR 2名門ホテルを巻いて、海へ下る
T5

ミラボー(上)
Mirabeau Supérieure
カジノ広場から下りに転じる右コーナー。ここからヘアピンへ向け一気に減速。
沿道: かつてのオテル・ミラボーが名の由来。
T6

フェアモント・ヘアピン
Fairmont Hairpin
F1全カレンダーで最も遅いコーナー。1速・約48km/hでクルリと折り返す。旧ロウズ/グランドホテル・ヘアピン。
沿道: 596室の大型ホテルフェアモント・モンテカルロを巻くように回る。屋上テラスから真下に見下ろせる。
T7

ミラボー(下)
Mirabeau Bas
ヘアピンを出てさらに海へ下る切り返し。ブレーキングが連続するテクニカル区間。
沿道: 海へ向かう斜面の住宅街。眼下に地中海が近づく。
T8

ポルティエ
Portier
海沿いの低速右コーナー。立ち上がりの全開がトンネルの速度を決める重要地点。
沿道: 海沿いの住宅地区ポルティエが名の由来。1988年、首位のセナがまさかのクラッシュを喫した因縁の場所。
T9

トンネル
Tunnel
厳密にはコーナーではなく全開の右カーブ。最高約260km/hでコース最速。明暗差と路面の継ぎ目が難所。
沿道: フェアモント・ホテルの下を抜ける唯一のトンネル。出口の正面には客船のようなヨットクラブ・ド・モナコ
SECTOR 3港を巡って、スタートへ戻る
T10-11

ヌーベル・シケイン
Nouvelle Chicane
トンネルを出た直後の強烈な減速。“新”シケイン(1986年に現在の形へ)。屈指の追い抜きポイント。
沿道: 目の前はエルキュール港。週末はスーパーヨットがすぐそこに浮かぶ。
T12

タバ
Tabac
港沿いの速い左コーナー。スイミングプール区間への入口となるリズムの起点。
沿道: かつてコーナー外側にあったたばこ屋が名の由来。
T13-14

ルイ・シロン
Louis Chiron
スイミングプール区間の入口。素早い左右の切り返しが始まる。
沿道: モナコ出身の名ドライバー、ルイ・シロンに由来。
T15-17

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スイミングプール
Swimming Pool
港の屋外プールを縫う高速の左右切り返し。ガードレールが迫る、ドライバーが最も痺れる区間。
沿道: 名の由来はレーニエ3世海洋スタジアム(港の屋外プール)。
T18

ラ・ラスカス
La Rascasse
プールを抜けた先の低速右。最終盤、集中力が切れやすい難所。
沿道: モナコの漁師のバー「ラスカス」が由来。今も有名なトラックサイドのバー。
T19

アントニー・ノゲス
Anthony Noghès
最終コーナー。立ち上がってホームストレートへ戻り、また港沿いの1周が始まる。
沿道: モナコGPの創設者アントニー・ノゲスに由来。近くには名物バー「ティップ・トップ」。
Compare

比較のポイントを押さえる

記事で整理したポイントを踏まえて、比べやすい候補の一つを確認できます。

候補を比較する

3沿道の名所カタログ

コーナーの外側に建つ、モナコを象徴する“建物”たち。観光ガイドとしても使えるよう、まとめました。

🏛️

カジノ広場一帯(T3〜T4)

カジノ・ド・モンテカルロ(1865年)を中心に、オテル・ド・パリ(1864年)、オテル・エルミタージュ、メトロポール、カフェ・ド・パリ、歌劇場サル・ガルニエが集まる、モナコで最も華やかな一角。
🏨

フェアモント・モンテカルロ(T6)

F1最遅のヘアピンを抱える大型ホテル。屋上やテラスのVIP席からは、真下を1速で曲がるマシンが手に取るように見える。
🚇

トンネル&ヨットクラブ(T9)

トンネルはフェアモントの直下を貫く。出口の正面に建つヨットクラブ・ド・モナコは、客船を思わせる外観(ノーマン・フォスター設計)。

エルキュール港(T10〜T12)

世界最大級のスーパーヨットが並ぶ天然の良港。レース週末は、ヨットそのものが特等席のVIPテラスに変わる。
🏊

レーニエ3世海洋スタジアム(T15〜17)

スイミングプール区間の名の由来。港に面した屋外プールの周りを、マシンが高速で縫っていく。
🏰

ル・ロシェ(旧市街の岩山)

コースを見下ろす丘の上には大公宮殿のある旧市街。歴史的な街並みから、コース全体を俯瞰できる。

4どこから観る?観戦スポットの歩き方

同じレースでも、立つ場所で物語が変わるのがモナコ。代表的な観戦エリアを挙げると——序盤の混戦が見えるサント・デヴォート、華やかなカジノ、マシンが目の前を駆けるタバコ/スイミングプール、低速で表情が見えるラ・ラスカス、そして港沿いのポートスタンド。特等席を狙うなら、カジノ広場のテラス、港に浮かぶヨット、ヘアピン真上のフェアモントVIP。無料に近い眺望なら、旧市街ル・ロシェからコース全体を俯瞰する手もあります。

実際に行くなら

予算・チケット・ホテル予約は「観戦ルート」記事へ

この記事はコースの“地理”を歩く読み物です。チケットの取り方、ホテルを押さえるタイミング、現地の動き方といった具体的な計画は、観戦ルートの完全ガイドにまとめています。

5日本から観るには(視聴)

現地まで行かなくても、モナコの一周は日本のリビングから楽しめます。日本でF1中継を観る定番の動線はスカパー!。全セッションをじっくり追えるので、この記事で覚えたコーナー名を実況と重ねながら観ると、「いまヘアピンだ」「トンネルを抜けた」と街歩きの感覚で楽しめます。

6よくある質問

モナコのコーナー数は?
現在は19コーナーとされます(区間の数え方によっては18と表記されることもあります)。
F1で一番遅いコーナーはどこ?
モナコのフェアモント・ヘアピン(T6)です。1速・時速約48kmまで落とす、F1全カレンダーで最も遅いコーナーです。
トンネルはどれくらいの速度で走るの?
最高で約260km/h。フェアモント・ホテルの下を抜ける、コース最速区間です。明暗差と路面の継ぎ目が難所として知られます。
ラップレコードは?
1分12秒909、ルイス・ハミルトンが2021年に記録しました。
初開催はいつ?
1929年。初代優勝はウィリアム・グローバー=ウィリアムズ(ブガッティ)でした。
なぜモナコは追い抜きが難しいの?
全長3.337kmと短く、道幅の狭い公道で、本格的なストレートとDRSゾーンが1箇所しかないためです。だからこそ土曜の予選順位が決定的に重要になります。

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執筆: SportsPulse 編集部
コース諸元・コーナー名・沿道の施設情報は、各種公開情報に基づき編集部がまとめています。コース図は流れを示す模式図で、実際の形状・縮尺とは異なります。記録・施設は変更される場合があります。

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最終更新日: 2026年6月22日 | 編集方針

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📅 更新履歴
日付変更内容
2026年6月6日初回公開
2026年6月22日情報を更新
✅ ファクト再検証

最終検証日:2026年6月22日

SportsPulse 編集部が公開情報をもとに内容を確認しています。情報は確認時点のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

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