「5秒加算」「ドライブスルー」「ペナルティポイント」——F1中継ではペナルティ用語が当たり前のように飛び交いますが、軽い順に並べられる人は意外と少ないはずです。しかも次戦カナダGPは、ハースのオリー・ベアマンが累積10点で「あと2点で出場停止」という、ポイント制が现実に効いてくる週末。観戦前にペナルティの全体系を整理しておきましょう。
30秒で要点
- 走行中のペナルティは軽い順に「5秒加算→10秒加算→ドライブスルー→10秒ストップ&ゴー」
- 悪質な違反には別途、ライセンスへのペナルティポイントが付き、12ヶ月間で12点に達すると1戦出場停止
- 2026年からポイントの対象は「危険・無謀・故意の衝突、非スポーツマン行為」に絞られました
- ベアマンは現在10点。カナダGP金曜までは「あと2点」で自動出場停止のリーチ状態です
- 処分を決めるのはレースディレクターではなく、各GPに置かれる4人のスチュワード(うち1人は元ドライバー)
ペナルティの種類|軽い順に整理
| ペナルティ | 内容・消化方法 | 主な対象 |
|---|---|---|
| 5秒/10秒タイムペナルティ | 次のピットストップ時に静止して消化。ピットに入らなければレース後に加算 | 接触の原因、コース外走行での利益、軽微な妨害 |
| ドライブスルー | ピットレーンを制限速度で通過(停止なし) | より重い妨害・違反 |
| 10秒ストップ&ゴー | ピットで10秒静止してから再合流。作業禁止 | 走行系では最も重い部類 |
| グリッド降格 | 次戦(または当該戦)のスターティンググリッドを降格 | 予選での妨害、レース後に確定した違反など |
| 失格(黒旗) | そのレースの結果から除外 | 重大違反、車両規定違反(車検落ち) |
| 出場停止 | ペナルティポイント12点到達で次の1戦に出場不可 | 悪質・危険行為の累積 |
このほか、戒告(リプリマンド)や罰金、タイム抹消(トラックリミット違反時)があり、戒告も累積するとグリッド降格につながります。
ペナルティポイント制|「12点で1戦出場停止」
- 仕組み:違反の内容に応じてスーパーライセンスに1〜4点が記録され、12ヶ月間の累積が12点に達すると次の1戦が自動出場停止になります
- 失効は個別:各ポイントは「科された日から12ヶ月」で個別に消えます。一斉リセットはありません
- 2026年からの運用変更:ポイントの対象が「危険または無謀な行為、故意に衝突を招く行為、非スポーツマン的行為」に限定されました。軽微なコース外走行などでポイントが積み上がる従来の運用は見直されています
そして現在地です。ベアマン(ハース)は累積10点で、カナダGPの金曜走行まで「あと2点」のリーチ状態。土曜に一部ポイントが失効して8点に下がる見込みのため、金曜のフリー走行が最大の危険地帯になります。続くのはストロールとローソンの各6点です(2026年6月11日時点)。
比較のポイントを押さえる
記事で整理したポイントを踏まえて、比べやすい候補の一つを確認できます。
誰がどう決めるのか|スチュワード制度
ペナルティを科すのはレースディレクターではなく、各GPごとにFIAが任命する4人のスチュワード(審査委員)です。うち1人は必ず元ドライバー枠で、ドライバー目線が制度的に組み込まれています。レースコントロールが事象をスチュワードに付託し、スチュワードが映像・テレメトリー・無線を基に裁定します。FIAは判定の目安となるガイドライン(ドライビングスタンダード)を公開しており、2026年からはレースルールの一部も改定されています。
トラックリミットと黒白旗
コースの白線を4輪すべてが越えるとトラックリミット違反で、予選ならそのラップタイムが抹消、レース中は繰り返すと警告を経てタイムペナルティに進みます。「黒白旗(はんぶん黒・はんぶん白の旗)」はスポーツマンシップに反する行為への最後通告で、サッカーのイエローカードに近い役割です。
抗議と再審査
チームは裁定に抗議(プロテスト)でき、最終的にはFIA国際控訴裁判所まで争えます。また「重大な新証拠」が見つかった場合に限り、一定期間内なら再審査(ライト・オブ・レビュー)を請求できます。レース後に順位が変わることがあるのはこのためです。
観戦中の「これどうなる?」FAQ
Q1. 5秒ペナルティはいつ消化されますか?
次のピットストップの作業開始前に5秒静止して消化します。残り周回でピットに入らない場合はレースタイムに加算され、順位が入れ替わることがあります。
Q2. ピットレーンの速度違反はどうなりますか?
練習走行では罰金、レース中はタイムペナルティやドライブスルーの対象になります。
Q3. 失格と出場停止は何が違いますか?
失格はそのレースの結果から除外される処分、出場停止は次のレースに出られない処分です。ポイント12点による出場停止は自動適用です。
Q4. ペナルティポイントはチャンピオンシップポイントと関係ありますか?
無関係です。ペナルティポイントはライセンスの違反記録で、選手権の得点とは別物です。
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ベアマンのポイント状況も含め、次戦カナダGPは「裁定」が見どころの週末です。日本からのF1視聴はスカパー!が正規動線です。詳しくはスカパー!でF1を見る完全ガイドを、F1記事の一覧はF1観戦 HUBをどうぞ。
出典・参考(2026年6月11日確認)
- FIA:F1競技規則(Sporting Regulations):ペナルティ体系の一次情報
- The Race:2026年のペナルティ・レースルール変更:ポイント対象の限定など
- GPFans:2026年ペナルティポイント現況:ベアマン10点・失効スケジュール
本記事は公開情報に基づき編集部が整理したものです。ポイント数などの現況は変動するため、最新状況とあわせてご覧ください。
執筆: SportsPulse 編集部
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最終更新日: 2026年6月11日 | 編集方針
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📅 更新履歴
| 日付 | 変更内容 |
|---|---|
| 2026年6月11日 | 初回公開 |
✅ ファクト再検証
最終検証日:2026年6月11日
SportsPulse 編集部が公開情報をもとに内容を確認しています。情報は確認時点のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
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