RBの歴史はドライバー「卒業」の繰り返しだ。フェッテル、リカルド、フェルスタッペン、そしてローソン。育成した才能がレッドブル本体に引き上げられるたびにチームは人材を失い、再び若手を一から鍛え直すサイクルに入る。2026年シーズンはローソン昇格後のチーム再編が焦点となる。
角田裕毅がエースとして残留し、新たにハジャーが加わった布陣は過去最も若いラインナップだ。チーム代表ローラン・メキースはフェラーリでのレースディレクター経験を持ち、組織の自立性を高める方針を掲げる。ファエンツァのファクトリーでは独自のシャシー開発能力を強化し、レッドブルからの技術移管に頼らない体制構築を進めている。「踏み台」の汚名を返上するには、コンストラクターズ選手権で上位チームとの差を縮める結果が不可欠だ。
ファエンツァの開発リソースはレッドブル本体の約60%だが、メキース体制では独自のシャシー設計思想を追求する方針が明確に打ち出されている。2026年の新PU規定はパワーユニットの影響力を相対的に高めるため、レッドブル・フォードPUを共有するRBにとってはシャシー差で勝負する好機でもある。