「たまたま、見てもらえて」——伊東純也は、プロ入りのきっかけをそう表現した。県立の公立高校出身、大学は実家から近いという理由で選んだ神奈川大学。22歳でJ2デビュー。それが、フランス・リーグアンの舞台まで続く旅の出発点だった。
スタートは「県ベスト32」の公立高校
1993年3月9日、神奈川県横須賀市生まれ。伊東純也が通ったのは、横須賀市内の県立・逗葉高校だった。強豪校ではない。全国を目指すような環境でもなかった。
それでも、サッカーを続けた。高校卒業後は、神奈川大学へ進学した。理由はシンプルだった——実家から通える距離にあり、関東1部リーグに所属していたからだ。
大学3・4年、突然の数字
神奈川大学3年(2013年)、関東大学サッカーリーグで20試合17得点。得点王とベストイレブンを受賞した。翌4年は10得点12アシストでアシスト王。2年連続でベストイレブンに選出された。
この活躍を見ていたのが、ヴァンフォーレ甲府だった。大学の3学年上の先輩・佐々木翔(現サンフレッチェ広島)が甲府に所属しており、そのつながりも縁を生んだ。
プロ入りのきっかけを、伊東はこう話している。
「たまたま、見てもらえて」「自分も続いていこうかなという感じで」
伊東純也(サッカーダイジェストWeb インタビューより)
22歳、J2のヴァンフォーレ甲府でプロデビュー。大卒選手として、スタートラインに立った。
J2→J1→ベルギー→フランス。一段ずつ
📋 伊東純也 キャリア経歴
⚽ 2015年 ヴァンフォーレ甲府(J2 / 22歳プロデビュー / 30試合4得点)
⚽ 2016年 柏レイソル(J1 / 右ウィング定着 / 代表選出へ)
🌍 2019年 KRCヘント(ベルギー1部 / 欧州キャリアスタート)
🇫🇷 2022年 スタッド・ド・ランス(フランス・リーグアン)
🔵 2025年8月 KRCヘンク(ベルギー1部 / 古巣復帰 / 背番号10)
一度に大きく飛ばしたわけではなかった。J2→J1→ベルギー→フランス。一段ずつ、確かめながら上がってきた。
2025年、古巣ヘンクへ戻る決断
2025年8月、伊東はスタッド・ド・ランスからベルギーのKRCヘンクへ3年ぶりに復帰した。背番号は「10」。移籍の理由を問われ、こう答えた。
「即決した。ホームに帰ってきたような気持ちです」
伊東純也(Goal.com 日本、2025年8月)
32歳。来年に迫る2026年W杯を見据えての決断でもあった。
💡 この物語から見えること
「たまたま」が積み重なるのは準備があるから — 伊東は「たまたま見てもらえた」と言うが、見てもらえたのは結果を出していたからだ。準備していない人に「たまたま」は来ない。
一段ずつが、いちばん遠くへ行ける — J2→J1→ベルギー→フランスと、段階を踏んだ移籍の軌跡。一度に飛ばそうとしなかったことが、長く続くキャリアを作った。
スタートの環境は関係ない — 公立高校、実家近くの大学、J2デビュー——どれも「エリートコース」ではない。それでも、どこから始まったかは関係なかった。
💬 親子で話したい問い
・「伊東選手が『たまたま』と言えるのは、なぜだと思う?」
・「一段ずつ上がっていくのと、一気に飛ぼうとするのは、どう違う?」
・「自分の学校や環境が強くなかったら、あきらめる理由になる?」
・「32歳で古巣に戻る決断を、あなたはどう思う?」
📎 参考・出典
サッカーダイジェストWeb「たまたま見てもらえて」伊東純也のプロ入りのきっかけ
Number Web「雑草アタッカー・伊東純也が語る大卒のメリット」
Goal.com 日本「即決した。ホームに帰ってきたような気持ち」(2025年8月)
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本記事は公開情報をもとに SportsPulse 編集部が構成しました。
執筆: SportsPulse 編集部