20歳、日本人最年少でF1へ
角田裕毅は2000年生まれ。バーレーンGP開幕時点で20歳だった。日本人ドライバーとして史上最年少でのF1参戦となった。チームはスクーデリア・アルファタウリ・ホンダ(現VCARB)。ホンダエンジンを積むチームで、日本人ドライバーが走る——そのニュースだけでも多くの人が注目した。
開幕前の最終テストでは2番手タイムをマーク。「実力はある」と期待値が上がった状態でデビュー戦を迎えた。
13番グリッドから17位まで落ちた序盤
予選では13番手スタートとなった。そして決勝のスタート直後、ポジションを落とし17位まで順位を下げた。デビュー戦の洗礼ともいえる展開だった。
でもそこから、角田は前に出始める。
元王者3人を追い抜いた日
レース中盤から終盤にかけて、角田は次々と前車を攻略した。キミ・ライコネン(2007年王者)、フェルナンド・アロンソ(2005・06年王者)、セバスチャン・ベッテル(2010〜13年王者)。F1の歴史に名を刻む元チャンピオンたちを、1台ずつ抜いていった。
「アロンソを抜いた時は感動した」
角田裕毅(レース後インタビュー、motorsport.com 2021年3月)
さらに最終ラップ、最終コーナーでランス・ストロールをオーバーテイク。フィニッシュは9位。日本人ドライバーとして史上初めて、F1デビュー戦でポイントを獲得した。
📋 2021年F1バーレーンGP(角田裕毅 デビュー戦)
チーム スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
予選 13番グリッド
スタート直後 17位まで順位を落とす
オーバーテイク ライコネン / アロンソ / ベッテル / ストロール(最終ラップ)
フィニッシュ 9位 2ポイント獲得
記録 日本人初・デビュー戦でのF1ポイント獲得
出典:motorsport.com / f1-gate.com / autosport web
「デビュー戦入賞」がどれだけ珍しいか
📖 F1でのポイント圏とは
F1のポイントは10位以内のドライバーに与えられる。1レースに20台が出走するため、デビュー戦で10位以内に入ることは簡単ではない。角田がデビュー戦でポイントを獲得した時点で、F1史上65人目の記録だった。
角田が抜いた元王者たちは当時もまだ現役のトップドライバーだった。特にアロンソは2021年に7年ぶりのF1復帰を果たした直後で、まさに「経験の塊」のようなドライバー。そのアロンソを20歳のデビュー戦で追い抜いたという事実は、海外メディアでも大きく報じられた。
その後も続く、角田の挑戦
デビュー戦の輝きの後、2021年シーズンは波乱が続いた。本人が後に「何かあった」と振り返るイモラGPでのアクシデントなど、浮き沈みの多い1年目だった。それでも角田はF1に残り続け、シーズンを重ねるごとに安定感を増していった。
2024年シーズンにはチームメイトのリアム・ローソンが加わり、2025年からはレッドブル本隊への昇格も噂されるなど、キャリアは着実に前進している。あのバーレーンの9位は、始まりの1点だった。
💡 この場面から見えること
「17位から9位」は偶然ではない — スタートで17位まで落ちても、角田は1台ずつ前を追い続けた。デビュー戦のプレッシャーの中でそれができたのは、テストで培った準備があったからだ。「感動した」という言葉の裏には、それだけの積み重ねがある。
相手の名前が持つ意味 — ライコネン、アロンソ、ベッテル。3人合わせてワールドチャンピオン6回分。20歳がその名前を超えた瞬間に「感動した」と言えるのは、その重さをちゃんと知っていたからだ。
親子で話したいこと
💬 話してみるきっかけに
・ スタートで17位まで落ちた時、角田選手はどんな気持ちだったと思う?
・ 元世界王者を追い抜くとはどういうことか、F1初心者向けに説明してみよう
・ 「感動した」と言えたのはなぜだろう——相手が誰かは関係ある?
・ 自分の「初めての挑戦」で一番印象に残っていることは何?
📎 参考・出典
motorsport.com「角田裕毅、F1デビュー戦で入賞」(2021年3月)
autosport web「角田裕毅決勝速報・13番手から元王者たちをオーバーテイク」(2021年3月)
f1-gate.com「角田裕毅、デビュー戦で9位入賞」(2021年3月)
本記事は公開情報をもとに SportsPulse 編集部が構成しました。
▶ 次に読むなら
執筆: SportsPulse 編集部
F1中継をライブで観るなら
フジテレビNEXT(スカパー!)で視聴する月額視聴料0円スタート・申込後30分で視聴可能