著者: SportsPulse 編集部 / 更新日: 2026年8月2日 / 編集部レビュー済み
「今シーズン、ブンデスリーガに日本人は何人いるんだっけ?」——新シーズンの開幕が近づくたびに、多くのファンが同じ壁にぶつかります。移籍市場は毎年のように顔ぶれを入れ替え、去年の知識のままだと確実にズレる。しかもドイツは1部と2部の入れ替わりが激しく、「去年ブンデスで見た選手が、今年は2部にいる」ということが普通に起きます。この記事は、その下調べを一度で終わらせるためのガイドです。
結論:編集部が裏を取れた2026-27シーズンの1部在籍日本人は14人・8クラブ
先に結論から書きます。2026年8月2日時点で、公開情報をもとにSportsPulse編集部が所属を確認できた「2026-27シーズンのブンデスリーガ(1部)に在籍する日本人選手」は14人、在籍先は18クラブ中8クラブです。最も多いのはSCフライブルクとボルシア・メンヒェングラートバッハ(以下、ボルシアMG)の各3人。次いでアイントラハト・フランクフルトとマインツが各2人となっています。
そして今シーズンの顔ぶれを最後に動かしたのが、日本代表DF橋岡大樹のボルシアMG加入です。ボルシアMG公式サイトは2026年7月30日付で「Borussia leiht Daiki Hashioka aus(ボルシアが橋岡大樹をレンタルで獲得)」と題した記事を掲載し、チェコ王者スラビア・プラハから、まずは2027年夏まで、買取オプション付きの期限付き移籍で獲得したと発表しました。これにより、ボルシアMGは町野修斗・宇野禅斗と合わせて日本人3人体制になりました。
以下の一覧表が、この記事の本体です。ブックマークして、開幕後の答え合わせに使ってください。
2026-27 ブンデスリーガ(1部)日本人選手 在籍一覧(確認日2026-08-02時点)
| クラブ | 選手 | ポジション | 今季の立ち位置 | 確認できた主なソース |
|---|---|---|---|---|
| バイエルン・ミュンヘン | 伊藤洋輝 | DF | 継続在籍(3季目)。今夏は退団報道が続いており流動的 | ABEMA公式リリース(2026/8/1) |
| ボルシア・ドルトムント | 山本天翔 | MF | 今夏加入(期限付き・2027年6月30日まで)。当面はU-23が主戦場 | ガンバ大阪公式/Jリーグ公式(2026/7/7) |
| アイントラハト・フランクフルト | 堂安律 | MF | 継続在籍(2季目)。背番号20。契約は2030年6月まで | ABEMA公式リリース(2026/8/1) |
| アイントラハト・フランクフルト | 小杉啓太 | DF | 継続在籍。2026年1月加入、今夏のプレシーズンで存在感 | FOOTBALL ZONE(2026/7)/GOAL |
| SCフライブルク | 鈴木唯人 | MF | 継続在籍(2季目)。前季4得点2アシスト | ABEMA公式リリース(2026/8/1) |
| SCフライブルク | 後藤啓介 | FW | 今夏加入(アンデルレヒトから完全移籍) | サッカーキング(2026/6/11)/ゲキサカ |
| SCフライブルク | 山本理仁 | MF | 今夏加入(シント=トロイデンから完全移籍) | フットボールチャンネル移籍一覧(2026/7/29時点) |
| マインツ05 | 佐野海舟 | MF | 継続在籍(3季目)。中盤の主軸 | ABEMA公式リリース(2026/8/1) |
| マインツ05 | 川﨑颯太 | MF | 継続在籍。買取オプション行使で完全移籍に移行 | 京都サンガ公式/サッカーキング(2026/3/27) |
| ボルシアMG | 町野修斗 | FW | 継続在籍(2季目)。契約は2029年6月まで | FOOTBALL ZONE(2026/7/30) |
| ボルシアMG | 宇野禅斗 | MF | 今夏加入(清水から完全移籍・4年契約・背番号47) | 清水エスパルス公式(2026/6/18)/ボルシアMG公式 |
| ボルシアMG | 橋岡大樹 | DF | 今夏加入(買取オプション付き期限付き・背番号14) | ボルシアMG公式(2026/7/30)/FOOTBALL ZONE |
| ホッフェンハイム | 町田浩樹 | DF | 継続在籍(2季目)。前十字靱帯の大ケガから復帰過程 | 超WORLDサッカー(2026/7) |
| シャルケ04 | 田中聡 | MF | 今夏加入(デュッセルドルフから完全移籍・2030年6月まで) | サッカーキング(2026/6/10) |
※注記:この表は2026年8月2日時点で公開情報を確認できた選手のみを掲載しています。夏の移籍市場は開幕後もしばらく開いており、内容は変動しえます。特に伊藤洋輝については今夏の退団を容認する方向でクラブ側が動いているという報道が続いており、開幕までに所属が変わる可能性があります。また、裏が取れなかった選手はあえて載せていません(後述の「1部にいない/確認できない選手」の項を参照)。
この表をどう作ったか:3つのルール
「日本人選手一覧」は、ネット上に山ほど存在します。にもかかわらず正確なものが少ないのは、作り手が去年のリストを微修正しているだけだからです。編集部は今回、以下の3つのルールで一から組み直しました。
ルール1:1部と2部を絶対に混同しない。2025-26シーズンの結果、ヴォルフスブルク・ハイデンハイム・ザンクトパウリが2部へ降格し、代わってシャルケ04・SVエルバースベルク・SCパーダーボルンが昇格しました。つまり、去年ブンデスで活躍していた選手が、今年は「ドイツ2部の選手」になっているケースがあります。ここを雑にすると一覧全体の信頼が崩れます。
ルール2:クラブ公式(一次情報)を最優先する。加入・契約年数・背番号は、可能な限りクラブの公式発表を根拠にしました。橋岡はボルシアMG公式、宇野は清水エスパルス公式とボルシアMG公式、山本天翔はガンバ大阪公式とJリーグ公式、川﨑颯太は京都サンガF.C.公式が一次情報にあたります。
ルール3:「報道」と「発表」を書き分ける。移籍が正式に発表されたものだけを表に載せ、「〜と報じられている」段階のものは表に入れません。移籍市場の記事は、この線引きを曖昧にすると一気に事実性が落ちます。
新加入・橋岡大樹:ボルシアMGが公式発表した「買取オプション付き期限付き」
発表内容の要点
ボルシアMG公式サイトは、橋岡について「チェコ王者スラビア・プラハから、まずは2027年夏まで。レンタルには買取オプションが付帯する」と発表しました。日本側の報道もこれに沿っています。FOOTBALL ZONEは2026年7月30日、「ドイツ1部ボルシアMGは現地時間7月30日、チェコ1部スラヴィア・プラハから日本代表DF橋岡大樹を期限付きで獲得したことを発表した。契約期間は2027年6月30日までの1年間で、買取オプションも付帯している。背番号は14に決まった」と報じています。
つまり整理すると、形態は期限付き移籍(買取オプション付き)/期間は2027年6月30日まで/背番号は14。この3点が、8月2日時点で公式に確定している情報です。
本人とクラブのコメント
橋岡はクラブを通じて「代理人からボルシアが興味を持っていると聞いた時は、本当に嬉しかったです。すぐにここに移籍したいと思いましたし、ブンデスリーガでプレーするという挑戦をとても楽しみにしています」とコメントしています(FOOTBALL ZONE 2026年7月30日)。
クラブ側のスポーツ部門責任者ルーヴェン・シュレーダーは「橋岡はスピードがあり、空中戦に強く、アグレッシブなDFです。豊富な経験も持ち合わせており、すぐにチームにとって貴重な戦力となることを確信しています」と期待を寄せた、と同記事は伝えています。ここで注目したいのは「すぐに」という言葉です。
なぜ開幕直前のこのタイミングだったのか
FOOTBALL ZONEによれば、橋岡は今夏、いったんは所属元のスラビア・プラハに復帰していました。そこにボルシアMGのサイドバックに負傷者が出たことで話が急接近し、クラブ間合意を受けて現地時間7月29日に渡独した、という経緯です。つまりこの移籍は、シーズン前から計画されていた大型補強ではなく、開幕直前の「穴埋め」に近い性格を持っています。
これは橋岡にとって、悪い話ではありません。緊急補強で呼ばれた選手は、序列争いを一から始める必要がない。獲得理由がそのまま出場機会に直結する可能性があるからです。一方でリスクもあります。負傷者が戻ってきたときに、居場所が残っているかどうかは本人のパフォーマンス次第。買取オプションが「行使される側の1年」になるか「返却される1年」になるかは、序盤戦で決まると見ていいでしょう。
キャリアの文脈も押さえておきましょう。橋岡は浦和ユース出身で、2017年にトップチームデビュー。2021年1月にシント=トロイデン(ベルギー)への期限付き移籍で海外挑戦を始め、ルートン・タウン(イングランド)を経て、2025年夏にスラビア・プラハへ。UEFAチャンピオンズリーグではインテル戦で先発するなど経験を積んだものの定位置は掴めず、冬にはベルギー1部ヘントへ期限付き移籍して公式戦17試合に出場しました。ドイツはベルギー・イングランド・チェコに次ぐ4か国目。27歳での5大リーグ初挑戦です。
比較のポイントを押さえる
記事で整理したポイントを踏まえて、比べやすい候補の一つを確認できます。
ボルシアMGが「日本人3人」になった意味
橋岡の加入で、ボルシアMGには町野修斗・宇野禅斗・橋岡大樹の3人が揃いました。日本人ファンにとっては、1試合見れば3人を追えるという極めてコスパの良いクラブになったわけです。
宇野については、清水エスパルス公式サイトが2026年6月18日に「宇野 禅斗選手 ボルシア・メンヒェングラートバッハへ完全移籍決定のお知らせ」を掲載しています。報道ベースでは契約は2030年6月30日までの4年間、背番号は47。クラブ史上6人目の日本人選手にあたるとされています(サッカーキング)。J2優勝・J1昇格に貢献し、クラブ最年少キャプテンを務めた22歳が、いきなり4年契約でブンデスに飛び込んだ形です。
町野は2025年夏にホルシュタイン・キールから加入し、契約は2029年6月末まで、背番号18。ただし加入初年度は公式戦での得点が伸びず、現地では厳しい評価も出ていました。2季目は、彼にとって明確な勝負の年になります。
ここで一点、混同しやすいポイントを潰しておきます。DF高井幸大は、もうボルシアMGにはいません。高井は2026年1月にトッテナムからボルシアMGへ半年間の期限付き移籍でやってきてブンデス8試合に出場しましたが、6月末で期限付き移籍期間が満了して退団し、トッテナムに復帰しています(サカノワほか)。7月時点で去就は固まっていないと報じられており、2026-27シーズンのブンデス在籍者としては数えられません。「ボルシアMGの日本人といえば高井」で記憶が止まっていると、ここで確実に間違えます。
フライブルクが新しい「日本人ハブ」になった
今シーズン最大の構造変化は、SCフライブルクです。既にいた鈴木唯人に加えて、今夏に山本理仁(シント=トロイデンから完全移籍)と後藤啓介(アンデルレヒトから完全移籍)が加入し、日本人3人体制になりました。
後藤の加入について、サッカーキングは2026年6月11日に「W杯メンバーの日本代表FW後藤啓介、フライブルクへの移籍が決定! 来季も再びMF山本理仁と同僚に」と報じています。後藤は21歳のFWで、シント=トロイデンでの1年間に公式戦40試合13得点8アシストを記録し、日本代表にも定着しつつある存在。5大リーグは初挑戦です。
鈴木唯人はABEMAの公式リリースによれば移籍初年度に4得点2アシストを記録しており、攻撃を牽引しました。ここに得点力のある大型FWと、ボール保持で違いを作れるMFが加わった。フライブルクは元々、若手を我慢して使いながら伸ばすことに長けたクラブです。日本人ファンにとっては「見て損がないクラブ」の筆頭になりました。
なお、フライブルクにはもう一人、注目すべきGKがいます。長田澪(ミオ・バックハウス)です。サッカーキングによれば、ブレーメンからフライブルクへ完全移籍し、2031年までの5年契約、移籍金は推定1500万ユーロ(約27億円)でクラブ史上最高額とされています。ただし長田は日本人の母とドイツ人の父を持ち、ドイツの年代別代表歴があるため、A代表をどちらで選ぶかは未確定です。この記事の一覧表では、扱いの線引きを明確にするため主表には入れず、別枠として扱っています。
そのほかのクラブの顔ぶれ
バイエルン:伊藤洋輝の去就が最大の変数
伊藤洋輝は、8月2日時点でバイエルンに在籍しています。ABEMAが2026年8月1日に出した公式リリースでも「負傷を乗り越えコンディションを万全に整えて名門バイエルン・ミュンヘンの守備陣に確かな厚みをもたらす伊藤洋輝選手」として、今季の注目選手に挙げられています。
一方で、今夏は退団報道が絶えませんでした。バイエルン幹部が「本人に出て行きたいという考えがあるなら、我々はそれに向けて取り組む」と語ったと伝えられ、一定額のオファーがあれば売却に応じる方針だとも報じられています。ただし8月1日時点の報道では「具体的なオファーは届いていない」ともされており、結論は出ていません。ここは断定を避けて、開幕後に再確認するのが正解です。この記事の表でも「流動的」と明記しています。
フランクフルト:堂安律は2季目、小杉啓太に追い風
堂安律は2025年夏に完全移籍で加入し、クラブレジェンド・長谷部誠が背負った背番号20を継承。ABEMAのリリースによれば加入初年度からリーグ戦5得点5アシストを記録しています。今季はアディ・ヒュッター監督が復帰し、攻撃的な選手を伸ばす手腕に期待が集まる体制になりました。
小杉啓太は湘南ベルマーレの下部組織出身の左サイドバックで、スウェーデンのユールゴーデンを経て2026年1月にフランクフルトへ完全移籍。ここまでトップチーム公式戦の出場はありませんが、監督交代後のプレシーズンで評価を上げていると報じられており、本人も「プレシーズンは大きなチャンス」と語っています。今季の伸びしろという意味では、一覧の中でも上位に来る一人です。
マインツ:佐野海舟と川﨑颯太の日本人ダブルボランチ
佐野海舟は3季目。ABEMAのリリースは「ドイツ挑戦初年度からマインツの中盤でリーグ戦の大半に先発出場して圧倒的な奪取力を見せ」と評しています。今夏は高額移籍の可能性が報じられましたが、クラブのスポーツディレクターが「売却する必要はない」という趣旨の発言をしており、8月2日時点では在籍が確認できます。
川﨑颯太は、2025年夏に京都サンガF.C.から買取オプション付きの期限付き移籍で加入した後、2026年3月にマインツがオプションを行使。京都サンガF.C.公式サイトも「川﨑颯太選手 1.FSVマインツ05へ完全移籍のお知らせ」を掲載しており、正式にマインツの選手になっています。「レンタルだったはず」という認識で止まっているファンは、ここをアップデートしてください。
ドルトムント:山本天翔は「まずU-23」からのスタート
ガンバ大阪は2026年7月7日、18歳MF山本天翔のボルシア・ドルトムントへの期限付き移籍を発表しました。Jリーグ公式サイトにも同内容が掲載されています。移籍期間は2027年6月30日まで。報道によれば、この1年はセカンドチーム(U-23)を主戦場としてプレーする見込みです。
つまり、山本天翔をブンデスリーガの試合中継で見られる可能性は、今季は高くありません。ここは正直に書いておきます。それでも一覧に入れているのは、トップチームとの契約下でドイツ1部クラブに所属している事実が確認できるからです。逆に言えば、「日本人選手一覧」を見るときは、こうした立ち位置の差まで確認しないと期待値がズレます。
シャルケ/ホッフェンハイム
田中聡は、2026年1月にサンフレッチェ広島から2部フォルトゥナ・デュッセルドルフへ移籍し、後半戦13試合に出場。デュッセルドルフが3部降格となったことで契約解除条項の金額が下がり、1部復帰を決めたシャルケ04が6月10日に完全移籍での獲得を発表しました。契約は2030年6月まで。クラブ史上5人目の日本人選手にあたるとされています(サッカーキング)。シャルケの1部復帰と日本人加入が重なった、今季の隠れた注目ポイントです。
町田浩樹は、2025年夏にユニオン・サン=ジロワーズからホッフェンハイムへ完全移籍。しかし開幕のレバークーゼン戦で負傷し、前十字靱帯断裂という大ケガを負いました。2026年4月に初めてチーム練習に復帰し、2026-27シーズンに向けては「膝に問題はなく全ての練習に参加できている」と語っていると報じられています。復帰の物語として、今季もっとも見届けたい一人です。
編集部集計:14人の内訳を数字で見る
ここからは、上の一覧表をもとにしたSportsPulse編集部の独自集計です。前提を明記します。(1)対象は2026年8月2日時点で公開情報により1部在籍を確認できた14人のみ。(2)二重国籍で日本代表資格の選択が未確定の長田澪は集計から除外。(3)ポジションはクラブ公式および日本語メディアで一般的に用いられている表記に従い、GK/DF/MF/FWの4分類に単純化。(4)「今夏加入」は2026年6月以降に加入が発表された選手を指し、2026年1月加入で継続中の選手(小杉啓太)は継続在籍に分類。(5)移籍市場は開いており、数字は確定値ではありません。
| 切り口 | 内訳 | 人数 | 編集部コメント |
|---|---|---|---|
| ポジション別 | DF | 4 | 伊藤洋輝・小杉啓太・橋岡大樹・町田浩樹 |
| ポジション別 | MF | 8 | 全体の約57%。中盤に集中する傾向が鮮明 |
| ポジション別 | FW | 2 | 後藤啓介・町野修斗 |
| ポジション別 | GK | 0 | ※長田澪を含めれば1 |
| クラブ別 | フライブルク/ボルシアMG | 各3 | この2クラブで14人中6人(約43%) |
| クラブ別 | フランクフルト/マインツ | 各2 | いわゆる「中位クラブ」に厚い |
| クラブ別 | バイエルン/ドルトムント/ホッフェンハイム/シャルケ | 各1 | 18クラブ中10クラブには日本人が不在 |
| 移籍形態別 | 今夏加入・完全移籍 | 5 | 宇野・後藤・山本理仁・田中聡・川﨑(オプション行使) |
| 移籍形態別 | 今夏加入・期限付き | 2 | 橋岡(買取OP付き)・山本天翔 |
| 移籍形態別 | 継続在籍 | 7 | 伊藤・堂安・小杉・鈴木・佐野・町野・町田 |
この集計から読み取れることは、3つあります。
第一に、ポジションの偏りです。MFが8人と全体の6割近くを占め、FWは2人、GKはゼロ。ドイツのクラブが日本人選手に求めている役割が「走れて、奪えて、繋げる中盤」に強く寄っていることが数字に出ています。逆に言えば、点を取るポジションでの評価はまだ狭き門で、だからこそ後藤啓介の1年が持つ意味は大きい。
第二に、クラブの偏りです。18クラブのうち日本人が在籍するのは8クラブ。しかもフライブルクとボルシアMGの2クラブだけで6人を占めます。日本人選手が増えているという印象論とは裏腹に、実態は「特定のクラブに集中している」。これは視聴計画を立てるうえで実務的に重要です。この2クラブの試合日程を押さえるだけで、日本人選手の出場機会の半分近くをカバーできます。
第三に、今夏加入7人という数字です。14人のうち半数が今シーズンからの新顔。つまり、去年の知識で語ると半分外すということです。「日本人選手一覧」を毎年アップデートしなければならない理由が、ここに数字として出ています。
混同しやすい:「1部にいない」ことになった選手たち
一覧表と同じくらい重要なのが、この項目です。去年ブンデスリーガで見た日本人選手のうち、2026-27シーズンの1部には(8月2日時点で)数えられない選手たちを整理します。「あの選手はどうなった?」を先回りしておきます。
| 選手 | 前シーズンの所属 | 2026-08-02時点の状況 | 1部一覧に入れない理由 |
|---|---|---|---|
| 高井幸大 | ボルシアMG(トッテナムから期限付き) | 期限付き期間満了でトッテナムへ復帰。去就は流動的と報道 | ブンデスの所属クラブが確定していない |
| 菅原由勢 | ヴェルダー・ブレーメン(期限付き) | 2026年6月末で期限付き移籍期間が満了と報道 | 次の所属が確認できない |
| 藤田譲瑠チマ | ザンクトパウリ | クラブが2部降格。退団希望と報道されるが移籍は未確定 | 所属クラブが2部 |
| 原大智 | ザンクトパウリ | 2026年1月に京都から完全移籍。クラブは2部降格 | 所属クラブが2部 |
| 安藤智哉 | ザンクトパウリ | クラブは2部降格 | 所属クラブが2部 |
| 塩貝健人 | ヴォルフスブルク | クラブが昇降格プレーオフで敗れ2部降格 | 所属クラブが2部 |
| 福田師王 | ボルシアMG | カールスルーエへ完全移籍(2026年7月) | 移籍先が2部 |
| 板倉滉 | アヤックス(オランダ) | 移籍報道は複数あるが決定情報なし | ブンデス復帰は未確定 |
| 長田澪 | ブレーメン | フライブルクへ完全移籍(2031年まで) | 日独二重国籍でA代表選択が未確定のため別枠扱い |
この表を見れば、「日本人選手が減った」という印象の正体がわかります。人数が減ったというより、日本人が多く在籍していたクラブ(ザンクトパウリ、ヴォルフスブルク)がまとめて降格したのです。ザンクトパウリだけで3人が1部から外れました。これは選手個々の評価ではなく、リーグ構造の変化です。
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主力の序列をどう読むか
一覧に載っている14人が、全員同じように試合に出るわけではありません。ここは期待値をきちんと分けておきましょう。編集部としては、公開情報から見える立ち位置を、以下の3層に分けて捉えることをおすすめします。
第1層:出場が計算しやすい主軸。佐野海舟(マインツ)、堂安律(フランクフルト)、鈴木唯人(フライブルク)は、前季の出場実績と役割から見て、コンディションが整っていれば継続的に出場が見込める層です。ABEMAの公式リリースでもこの3人(および後藤啓介、伊藤洋輝)が今季の注目選手として名前を挙げられています。
第2層:勝負のかかった1年。橋岡大樹、宇野禅斗、後藤啓介、田中聡、川﨑颯太、町野修斗がここに入ります。加入直後で序列がまだ固まっていない、あるいは前季の内容から巻き返しが必要な選手たちです。開幕からの数試合で立ち位置がはっきりする層でもあり、追いかけるならここが一番面白い。
第3層:まずは土台づくり。小杉啓太、町田浩樹、山本理仁、山本天翔。小杉と山本理仁はトップチームでの出場実績をこれから積む段階、町田は大ケガからの復帰過程、山本天翔は当面U-23が主戦場です。ここに過度な期待をかけると開幕直後にがっかりします。逆に、時間軸を長く取って見守るなら、シーズン中盤以降のブレイクを最初から追える楽しみがあります。
なお伊藤洋輝は、去就そのものが未確定のため、この3層の外に置いています。断定できないものを断定しないのが、この手のガイドの生命線です。
放送・視聴の入口:どこで見られるのか
顔ぶれがわかったら、次は「どこで見るか」です。ここは公式発表が出ています。
株式会社AbemaTVは2026年8月1日、「ABEMA」が『ブンデスリーガ2026-27』シーズンを日本人選手所属チームを中心に毎節無料で生中継すると発表しました。リリースには「日本時間8月29日(土)に開幕するドイツ『ブンデスリーガ』2026-27シーズンの模様を、日本人選手所属チームを中心に毎節無料で生中継することを決定いたしました。また、注目試合のハイライト映像もすべて無料で配信いたします」と記載されています。加えて、シーズン終盤の入れ替え戦の中継も予定されているとのことです。
また同リリースによれば、リーグ開幕に先駆けて行われる『ブンデススーパーカップ ドルトムントvsバイエルン』を、8月23日(日)午前3時20分から無料生中継するとしています。開幕前に「今年のブンデスの空気」を掴んでおきたい人には、ここが最初の入口になります。
全試合を追いたい場合は、有料配信サービスとの併用が前提になります。2025-26シーズンからブンデスリーガの日本国内向け配信はDAZNが独占的に担う体制になっており、ABEMAが無料放送枠を持つという住み分けです。料金プランや同時視聴数などの条件は改定されることがあるため、契約前に各サービスの公式ページで最新の条件を確認してください。この記事では、確認日時点で公式に発表されている事実のみを記載しています。
日程の目安も押さえておきましょう。2026-27シーズンの第1節は現地時間8月28日(日本時間8月29日)に開幕し、開幕カードはバイエルン・ミュンヘンvsシュトゥットガルト。シャルケが1部に戻ったことでレビーアダービーも復活します。シーズンは2027年5月22日に終了する予定です。
推しの選び方:3つの入り口
「誰を追えばいいかわからない」という人のために、選び方の型を3つ提示します。どれか一つを選べば、シーズンを通して追う理由ができます。
入り口1:クラブで決める(効率重視)。フライブルクかボルシアMGを選べば、1試合で3人の日本人を追えます。特にボルシアMGは町野(FW)・宇野(MF)・橋岡(DF)とポジションがきれいに散っているため、チーム全体を日本人の視点で立体的に見られる。日本人ファンにとって、今季もっとも「見る理由」が多いクラブです。
入り口2:物語で決める(感情重視)。大ケガから戻ってくる町田浩樹、5大リーグ初挑戦の27歳・橋岡大樹、いきなり4年契約で飛び込んだ22歳・宇野禅斗、1部復帰クラブに加わった田中聡。どれも1シーズンかけて結末を見届ける価値のあるストーリーです。結果が出るかどうかわからないからこそ、追う意味があります。
入り口3:ポジションで決める(分析重視)。日本人MFが8人もいる状況は、比較の材料としては最高です。佐野海舟の奪取力、堂安律の得点関与、鈴木唯人の攻撃参加、宇野禅斗の運動量、川﨑颯太のプレッシング。同じ「MF」でも役割はまったく違います。同じリーグで比較できるので、日本代表の中盤争いを先読みする材料にもなります。
FAQ
Q1. 2026-27シーズンのブンデスリーガに日本人選手は何人いますか?
A. SportsPulse編集部が2026年8月2日時点で所属を確認できたのは14人です。ただしこれは「公開情報で裏が取れた人数」であり、公式な統計値ではありません。日独二重国籍で日本代表資格の選択が未確定の長田澪(フライブルク)を含めるなら15人という数え方も成り立ちます。夏の移籍市場は開幕後もしばらく開いているため、人数は変動しえます。
Q2. 橋岡大樹はボルシアMGに完全移籍したのですか?
A. いいえ。ボルシアMG公式サイトの発表によれば、形態は買取オプション付きの期限付き移籍で、期間は2027年夏まで。日本の報道では契約期間は2027年6月30日まで、背番号は14とされています。オプションが行使されるかどうかは、今後のパフォーマンス次第です。
Q3. 高井幸大はまだボルシアMGにいますか?
A. いません。高井は2026年1月にトッテナムからボルシアMGへ半年間の期限付き移籍で加入し、ブンデスリーガ8試合に出場しましたが、6月末で期限付き移籍期間が満了し、トッテナムへ復帰しています。7月時点で次の所属先は決まっていないと報じられており、この記事の一覧には含めていません。
Q4. 藤田譲瑠チマや塩貝健人はなぜ一覧に載っていないのですか?
A. 所属クラブが2部(2.ブンデスリーガ)だからです。藤田が所属するザンクトパウリは2025-26シーズンに降格し、塩貝が所属するヴォルフスブルクも昇降格プレーオフで敗れて降格しました。この記事は1部(ブンデスリーガ)に限定した一覧のため、2部の選手は含めていません。両選手とも移籍の可能性が報じられていますが、8月2日時点では決定情報が確認できないため、憶測では書きません。
Q5. 日本ではどこで試合を見られますか?
A. 株式会社AbemaTVは2026年8月1日、ABEMAが2026-27シーズンを日本人選手所属チーム中心に毎節無料生中継すると発表しました。8月23日(日)午前3時20分からのブンデススーパーカップ(ドルトムントvsバイエルン)も無料生中継されます。全試合を追いたい場合は、DAZNなど有料配信サービスとの併用が前提になります。料金・プランは改定されることがあるため、契約前に各サービス公式で最新条件を確認してください。
Q6. この一覧はどのくらいの頻度で更新されますか?
A. 夏の移籍市場が閉じるタイミング、および冬の移籍市場が閉じるタイミングでの見直しを想定しています。特に伊藤洋輝の去就、藤田譲瑠チマら2部所属選手の去就、高井幸大・菅原由勢の新天地は、決定次第で表の内容が変わります。表の冒頭に必ず確認日を記載しているので、そこを見て鮮度を判断してください。
次に読む:サッカーファンHUBから深掘りする
この記事は、SportsPulseのサッカーファンHUBに属するスポーク記事です。HUBには、代表・欧州各リーグ・観戦環境といったテーマ別の入り口がまとまっています。「ブンデスの日本人はわかったので、次は他リーグの日本人を確認したい」「日本代表の招集を追いたい」という方は、サッカーファンHUBから目的別に辿ってください。
逆に、HUBからこの記事に来た方は、ここが「ドイツ1部の現在地」の定点観測ポイントです。シーズン中も確認日を更新していきますので、迷ったらまずこのページに戻ってきていただければ、所属の確認は済みます。所属が確定情報かどうかを毎回明示する、というのがこの記事の役割です。
まとめ
2026-27シーズンのブンデスリーガ(1部)に在籍する日本人選手は、2026年8月2日時点の編集部確認で14人・8クラブ。最後の1ピースが、7月30日にボルシアMGが公式発表した橋岡大樹の買取オプション付き期限付き移籍でした。ボルシアMGとフライブルクが各3人で最多、MFが8人と全体の6割近くを占め、今夏加入が半数の7人。一方で、ザンクトパウリとヴォルフスブルクの降格により、去年ブンデスで見ていた選手のうち複数が1部の一覧から外れました。
移籍市場はまだ開いています。この記事の数字は「2026年8月2日時点の確定情報」であって、シーズンを通した最終形ではありません。だからこそ、確認日を明記し、裏が取れなかったものは書かない、という原則を守っています。開幕は日本時間8月29日(土)。それまでに一度、この表で頭を整理しておいてください。ほかの競技会や他リーグの日本人選手を確認したい場合は、サッカーファンHUBから辿ってください。
出典
- ボルシア・メンヒェングラートバッハ公式「Borussia leiht Daiki Hashioka aus」 https://www.borussia.de/news/borussia-leiht-daiki-hashioka-aus (確認日: 2026年8月2日)
- ボルシア・メンヒェングラートバッハ公式「Borussia verpflichtet Zento Uno」 https://www.borussia.de/news/borussia-verpflichtet-zento-uno (確認日: 2026年8月2日)
- 清水エスパルス公式「宇野 禅斗選手 ボルシア・メンヒェングラートバッハへ完全移籍決定のお知らせ」 https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/56971 (確認日: 2026年8月2日)
- 京都サンガF.C.公式「川﨑颯太選手 1.FSVマインツ05へ完全移籍のお知らせ」 https://www.sanga-fc.jp/news/detail/20936 (確認日: 2026年8月2日)
- ガンバ大阪公式「山本 天翔選手 ボルシア・ドルトムント(ドイツ)へ期限付き移籍のお知らせ」 https://www.gamba-osaka.net/news/index/no/20502/ (確認日: 2026年8月2日)
- Jリーグ公式「【公式】MF山本がボルシア・ドルトムントへ期限付き移籍【G大阪】」 https://www.jleague.jp/news/article/34400/ (確認日: 2026年8月2日)
- 株式会社AbemaTV プレスリリース(2026年8月1日)「『ブンデスリーガ2026-27』シーズンの中継が決定!」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003697.000064643.html (確認日: 2026年8月2日)
- FOOTBALL ZONE(2026年7月30日)「橋岡大樹、ボルシアMG移籍が正式決定 買取OP付きのレンタル…初のブンデス挑戦へ『とても楽しみ』」 https://www.football-zone.net/archives/666254 (確認日: 2026年8月2日)
- フットボールチャンネル(2026年7月30日)「橋岡大樹、ボルシアMGへの買取OP付き期限付き移籍が正式決定!」 https://www.footballchannel.jp/2026/07/30/post969378/ (確認日: 2026年8月2日)
- ゲキサカ「橋岡大樹のブンデス挑戦が正式決定! ボルシアMGに期限付き移籍…町野、宇野と同僚に」 https://web.gekisaka.jp/news/world/detail/?456190-456190-fl= (確認日: 2026年8月2日)
- デイリースポーツ(2026年7月30日)橋岡大樹 ボルシアMG加入発表 https://www.daily.co.jp/soccer/2026/07/30/0020649098.shtml (確認日: 2026年8月2日)
- フットボールチャンネル「日本人選手 海外移籍情報2026/27 加入/退団の一覧」(2026年7月29日時点) https://www.footballchannel.jp/2026/07/30/post952773/ (確認日: 2026年8月2日)
- サッカーキング(2026年6月11日)「W杯メンバーの日本代表FW後藤啓介、フライブルクへの移籍が決定!」 https://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/20260611/2170212.html (確認日: 2026年8月2日)
- サッカーキング(2026年6月10日)「MF田中聡のシャルケ移籍が正式決定!」 https://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20260610/2169580.html (確認日: 2026年8月2日)
- サッカーキング(2026年5月23日)「ブレーメンの守護神・長田澪がフライブルクへ完全移籍!」 https://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20260523/2162534.html (確認日: 2026年8月2日)
- サッカーキング(2026年3月27日)「川﨑颯太が京都からマインツへ完全移籍! 買取OPを行使」 https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20260327/2142012.html (確認日: 2026年8月2日)
- サッカーキング(2026年5月26日)「塩貝健人所属のヴォルフスブルクが2部降格」 https://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20260526/2163680.html (確認日: 2026年8月2日)
- サカノワ「【日本代表】W杯落選のDF高井幸大、ボルシアMGへのレンタル終了。トッテナム復帰」 https://sakanowa.jp/topics/108472 (確認日: 2026年8月2日)
- Goal.com 日本(2026年7月16日)「藤田譲瑠チマ、2部降格のザンクトパウリに退団希望か」 https://news.yahoo.co.jp/articles/a8ec0b82bb5fa60fd9d673c1bbbb429a616e687e (確認日: 2026年8月2日)
- GOAL(2026年7月)「フランクフルトで定位置確保目指す小杉啓太『プレシーズンは大きなチャンス』」 https://news.yahoo.co.jp/articles/39a8965b047a7392baed282b7b02fec8f5398be7 (確認日: 2026年8月2日)
- 超WORLDサッカー!「日本代表多数所属のブンデス、新シーズンの日程発表!」 https://web.ultra-soccer.jp/news/all/27667/ (確認日: 2026年8月2日)
- 超WORLDサッカー!「DF町田浩樹、大ケガに泣いた昨季を回想…失意を乗り越え新シーズンへ」 https://web.ultra-soccer.jp/news/all/29653/ (確認日: 2026年8月2日)
- FOOTBALL ZONE(2026年7月)小杉啓太のプレシーズン評価に関する記事 https://www.football-zone.net/archives/666059 (確認日: 2026年8月2日)
- Wikipedia「2026–27 Bundesliga」(1部18クラブ構成・昇降格・開幕日の確認用) https://en.wikipedia.org/wiki/2026%E2%80%9327_Bundesliga (確認日: 2026年8月2日)
※本記事は公開情報と編集部レビューをもとに構成しています。独自取材・アンケート・選手への個別取材は行っていません。表中の所属は2026年8月2日時点の確認結果であり、移籍市場の状況により変動します。
執筆: SportsPulse 編集部(2026年8月2日 更新・編集部レビュー済み)
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日本人「海外組」2026-27 所属マップ ―この夏の移籍で更新した“誰がどこにいるか”一覧DB最終更新日: 2026年8月3日 | 編集方針
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📅 更新履歴
| 日付 | 変更内容 |
|---|---|
| 2026年8月3日 | 初回公開 |
✅ ファクト再検証
最終検証日:2026年8月3日
SportsPulse 編集部が公開情報をもとに内容を確認しています。情報は確認時点のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
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