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プレミアで輝いた日本人 ―中田英寿から香川・岡崎、そして三笘へ、開幕(8/21)に寄せて振り返る名場面

投稿日:2026年08月16日 約31分で読める 初心者向け
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  • プレミアで輝いた日本人 ―中田英寿から香川・岡崎、そして三笘へ、開幕(8/21)に寄せて振り返る名場面の要点を短時間で把握できます。
  • サッカーの前提知識と戦術ポイントを切り分けて理解できます。
  • 執筆 SportsPulse編集部|最終更新 2026年8月1
執筆 SportsPulse編集部|最終更新 2026年8月16日|編集部レビュー済み編集方針 ›
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著者: SportsPulse 編集部 / 更新日: 2026年8月15日 / 編集部レビュー済み

2026-27シーズンのプレミアリーグは、現地時間8月21日(金)のアーセナル対コベントリー・シティで幕を開けます。第1節は8月21日から24日にかけて分散開催され、今季は9人の日本人選手が20クラブのいずれかに籍を置いています。日本人選手がこれだけまとまってプレミアリーグにいる状況は、かつてなかったものです。

この記事では、開幕を前に「これまでプレミアリーグで足跡を残した日本人選手」を、記録にもとづいて振り返ります。取り上げるのは、印象論ではなく数字と日付で確認できる出来事だけです。誰が優れていたかを比べるのではなく、「いつ、どの試合で、何が起きたのか」を並べていきます。

結論:この記事で押さえる5つのこと

  1. プレミアリーグでプレーした日本人選手は、2025-26シーズン終了時点で16人。通算出場数の1位は吉田麻也(サウサンプトン)の154試合、2位が岡崎慎司(レスター)の114試合、3位が三笘薫(ブライトン)の113試合です(KUN FOOTBALL集計・2026年5月25日最終更新)。
  2. プレミアリーグ優勝を経験した日本人は、これまでに5人。稲本潤一(2001-02/アーセナル)、香川真司(2012-13/マンチェスター・ユナイテッド)、岡崎慎司(2015-16/レスター)、南野拓実(2019-20/リヴァプール)、遠藤航(2024-25/リヴァプール)です。企画段階で想定していた4人に、遠藤航を加えるのが正確です。
  3. ただし稲本潤一は、優勝した2001-02シーズンのアーセナルでリーグ戦の出場が0試合。「在籍していた」ことと「リーグ戦に出た」ことは分けて記録する必要があります。同シーズンの稲本はプレミアリザーブリーグで12試合4得点を記録しています。
  4. プレミアリーグにおける日本人初のハットトリックは香川真司(2013年3月2日・ノリッジ戦)。これはアジア出身選手として初の記録でもあります。稲本の「日本人初ハットトリック」はUEFAインタートトカップ(2002年)でのものであり、別の大会です。
  5. 三笘薫は、日本人としてプレミアリーグ通算得点の最多記録保持者。クラブ公式が発表した確定値は「100試合22得点14アシスト」(2026年1月19日到達)。シーズン終了時点の集計では通算113試合23得点とされています。なお三笘は2026年5月に左ハムストリングを手術しており、開幕節の出場は不透明です。

まず全体像:歴代プレミアリーグ日本人選手16人

個々の名場面に入る前に、全体像を押さえます。下の表は、プレミアリーグでリーグ戦に出場した日本人選手16人を、通算出場数の多い順に並べたものです。数字はKUN FOOTBALLによる集計(最終更新2026年5月25日)に拠ります。所属クラブは、プレミアリーグでの出場があったクラブのみを記載しています。

順位 選手 通算出場 通算得点 プレミアで出場したクラブ
1 吉田麻也 154 6 サウサンプトン
2 岡崎慎司 114 14 レスター・シティ
3 三笘薫 113 23 ブライトン
4 稲本潤一 66 4 アーセナル(0試合0得点)/フラム(41試合4得点)/WBA(25試合0得点)
5 冨安健洋 65 2 アーセナル
6 鎌田大地 62 0 クリスタル・パレス
7 遠藤航 57 1 リヴァプール
8 南野拓実 40 6 リヴァプール(30試合4得点)/サウサンプトン(10試合2得点)
9 香川真司 38 6 マンチェスター・ユナイテッド
10 菅原由勢 30 1 サウサンプトン
11 田中碧 28 2 リーズ・ユナイテッド
12 武藤嘉紀 25 1 ニューカッスル
13 中田英寿 21 1 ボルトン・ワンダラーズ
14 宮市亮 17 0 アーセナル(1)/ボルトン(12)/ウィガン(4)
15 橋岡大樹 10 0 ルートン・タウン
16 戸田和幸 4 0 トッテナム

この一覧を眺めると、いくつかのことが見えてきます。まず、100試合を超えたのは吉田・岡崎・三笘の3人だけであること。次に、上位に並ぶのが必ずしも「有名なクラブ」の選手ではないこと。そして、名前の並びが2020年代に入ってから急に厚くなっていることです。最後の点については、後段の「編集部集計」で数字にして示します。

ブライトンの公式サイトも、三笘が100試合に到達した際にこの3人の並びに言及しています。

Now, nearly five years on, Mitoma becomes the 14th different player to make 100 Premier League appearances for Albion, and the third from Japan in the competition’s history, following in the footsteps of Maya Yoshida (154) and Shinji Okazaki (114).

(訳:加入からおよそ5年、三笘はアルビオンで100試合のプレミアリーグ出場に到達した14人目の選手となり、同リーグの歴史のなかでは吉田麻也(154試合)、岡崎慎司(114試合)に続く3人目の日本人となった。)

出典:ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン公式サイト「Albion Analytics: 100 Premier League appearances for Kaoru Mitoma」(2026年1月22日)/記事を見る
※これはクラブが自ら発表した一次情報です。以降、報道機関がまとめた記事(二次情報)と区別できるよう、出典ごとに種別を明記します。

1. 中田英寿 ― 2005-06、ボルトンでの1シーズン

日本人がプレミアリーグの舞台で最初に強い印象を残したのは、中田英寿でした。イタリアで7年を過ごした中田は、2005年、28歳でボルトン・ワンダラーズへ1年契約の期限付き移籍をしています。

デビューは第6節のマンチェスター・シティ戦で、途中出場。続く第7節のポーツマス戦で先発すると、その試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれました。そして名場面として記録されているのが、第10節のウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン戦です。

第10節のウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン戦で、フリーキックからプレミアリーグの初ゴールを記録する。第11節のチャールトン戦では初アシストを記録した。

出典:ウィキペディア日本語版「中田英寿」/記事を見る
※こちらは百科事典(三次情報)です。原典の報道にあたる情報を要約したものとして参照しています。

中田のプレミアリーグ通算成績は21試合1得点。数字だけを見れば大きくはありません。ただしこの1シーズンは、慢性化した鼠径部の痛み(グロインペイン症候群)を抱えながらのものでした。シーズン終盤には5試合連続で先発し、2006年のドイツW杯を戦い、大会後の7月3日に29歳で現役引退を表明しています。プレミアリーグでの1年は、結果として彼のキャリアの最終章でもありました。

なお、中田は移籍会見の50分間を通訳なしの英語で行っています。これも当時、現地で広く報じられた出来事のひとつでした。

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記事で整理したポイントを踏まえて、比べやすい候補の一つを確認できます。

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2. 稲本潤一 ― 「優勝」と「出場」を分けて記録する

時系列では中田より前に、稲本潤一が2001年にアーセナルへ期限付き移籍しています。日本人として初めてアーセナルに籍を置いた選手であり、当時Jリーグから欧州へ渡る移籍として大きく報じられました。

そのアーセナルは2001-02シーズン、プレミアリーグとFAカップの二冠を達成します。ここで注意が必要なのが、稲本自身の出場記録です。稲本のアーセナルでのプレミアリーグ出場は0試合0得点。リーグ戦のピッチには一度も立っていません。ウィキペディア日本語版の獲得タイトル欄でも、稲本のアーセナルでの記載はFAカップ(2001-02)のみとなっています。同シーズンはプレミアリザーブリーグで12試合4得点を記録しました。

その他、アーセナル時代の2001-02にプレミアリザーブリーグで12試合4得点。

出典:ウィキペディア日本語版「稲本潤一」/記事を見る
百科事典(三次情報)。稲本のプレミアリーグ出場が0であることは、後述するKUN FOOTBALLの通算集計(アーセナル0試合0得点)とも一致します。

報道の世界では、稲本を「日本人初のプレミアリーグ優勝者」と紹介する例が少なくありません。実際、2020年にリヴァプールが優勝した際、超ワールドサッカーは南野拓実を「日本人4人目のプレミア制覇者」と伝えており、この4人には稲本が含まれています。クラブの一員としてタイトル獲得の場に居合わせたことは事実です。一方で、リーグ戦の出場記録が0であることも同じく事実です。SportsPulseでは、この2つを混ぜずに併記する立場を取ります。

稲本のプレミアリーグでの本領は、むしろ2002年の日韓W杯後に移ったフラムで発揮されました。プレミアリーグ通算66試合4得点のうち、41試合4得点がフラムでのものです。また、フラム時代の2002年にはUEFAインタートトカップ決勝のボローニャ戦でハットトリックを達成しています。これは「欧州の大会における日本人初のハットトリック」であり、プレミアリーグでのハットトリックではありません。混同されやすい点なので、記録として切り分けておきます。

3. 香川真司 ― 2012-13、優勝と、日本人初のハットトリック

2012年、香川真司はボルシア・ドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍しました。加入1年目の2012-13シーズン、チームはプレミアリーグを制覇します。リーグ戦に出場したうえでの日本人初のプレミアリーグ優勝は、この香川でした。

そのシーズンの名場面が、2013年3月2日のノリッジ・シティ戦です。この試合で香川はハットトリックを達成し、チームは4-0で勝利しました。プレミアリーグにおける日本人初、そしてアジア出身選手として初のハットトリックです。3点の内訳は、ゴール前の浮き球を右足アウトサイドでダイレクトに流し込んだ1点目、ウェイン・ルーニーのパスを受けてGKと守備陣の逆を突いた2点目、後方から飛び出して再びルーニーのパスを受け、GKとの1対1を沈めた3点目でした。

マンチェスター・ユナイテッドの選手がハットトリックを記録するのは、当時クラブ史上10人目の出来事でもありました。香川のプレミアリーグ通算成績は38試合6得点。在籍は2シーズンで、2014年にドルトムントへ復帰しています。

付言すると、2024年12月に三笘薫が「歴代最高の日本人選手は誰だと思うか」と問われた際、名前を挙げたのが香川でした。三笘は「攻撃的な選手では香川真司選手。ドルトムントとマンチェスター・ユナイテッドで優勝しましたし、長年日本代表で10番としてチームを背負っていたのはすごいことだと思う」と語っています。これは選手個人の見解であり、編集部として優劣を評価するものではありませんが、当時者の言葉として記録に残しておきます。

4. 岡崎慎司 ― 2015-16、5001倍のシーズン

2015年6月、岡崎慎司はレスター・シティへ移籍しました。加入1年目の2015-16シーズン、レスターはクラブ創設132年で初のプレミアリーグ優勝を果たします。シーズン前にブックメーカーがつけた優勝オッズは5001倍でした。

岡崎はそのシーズン、リーグ戦36試合に出場し5得点を記録しています。ジェイミー・ヴァーディ、リヤド・マフレズと比べれば得点数は多くありませんが、前線からの守備と運動量で貢献し、英放送局スカイ・スポーツは岡崎を「影のヒーロー」と評価しました。

名場面として最もよく振り返られるのが、2016年3月14日・第30節のニューカッスル・ユナイテッド戦です。前半25分、本拠地キング・パワー・スタジアムでの初ゴールをオーバーヘッドキックで決め、1-0の勝利をもたらしました。このゴールはBBCの『マッチ・オブ・ザ・デイ』で3月の月間ベストゴール候補に入り、ファン投票で2位に入っています。

5月2日に行われた試合で2位のトッテナムが引き分けたため、クラブ創設132年で初のプレミアリーグ優勝という歴史的なメンバーの一員となった。また、岡崎にとってはJリーグ時代やブンデスリーガ時代には獲得出来なかった、初のクラブリーグタイトルとなった。

出典:ウィキペディア日本語版「岡崎慎司」/記事を見る
百科事典(三次情報)。同項目はフットボールチャンネル(2016年5月3日)の報道を出典として引いています。

優勝が決まった瞬間、岡崎はヴァーディの自宅でチームメイトと喜びを分かち合い、自身のSNSに「久しぶりに我を失うくらい嬉しくて信じられない気持ちです」と投稿しました。

もうひとつ、記録として残る出来事があります。2017年12月13日、レスターの一員としてサウサンプトンと対戦した岡崎は2得点。この試合では相手の吉田麻也も1得点しており、プレミアリーグの歴史で初めて複数のアジア人選手が得点した試合となりました。日本人対決が両者の得点として記録された、珍しい一戦です。

岡崎のプレミアリーグ通算成績は114試合14得点。2019年にレスターを退団し、その後スペイン、ベルギーでプレーして2024年に現役を引退しました。

5. 南野拓実 ― 2019-20、30年ぶりの優勝の一員として

2020年1月、南野拓実はレッドブル・ザルツブルクからリヴァプールへ加入しました。加入したそのシーズン、リヴァプールは30年ぶりのリーグ優勝を果たします。

南野はこのシーズン、リーグ戦9試合に出場しました。当時のプレミアリーグの優勝メダル授与規定では、シーズンを通じて一定数の出場が条件とされており、南野はメダル授与の対象となっています。中日スポーツは、この優勝が「歴史的な40分の1のメダル」であったと報じました。日本人としては稲本、香川、岡崎に続く4人目のプレミアリーグ制覇でした。

リバプールが30年ぶりのリーグ優勝!南野は日本人4人目のプレミア制覇者に

出典:超ワールドサッカー(2020年6月26日)記事見出し/記事を見る
報道(二次情報)。ここでの「4人目」は稲本を含めた数え方であり、本稿第2章で整理したとおり、稲本はリーグ戦出場0でのタイトル獲得です。

南野のプレミアリーグ通算成績は40試合6得点。内訳はリヴァプールで30試合4得点、期限付き移籍したサウサンプトンで10試合2得点です。2022年にASモナコへ移籍し、プレミアリーグを離れました。

6. 遠藤航 ― 2024-25、5人目のプレミア制覇(企画骨子への追加)

ここが、企画段階の骨子に入っていなかった部分です。日本人のプレミアリーグ優勝経験者は4人ではなく、5人います。

2023年夏にリヴァプールへ加入した遠藤航は、2024-25シーズンにチームのプレミアリーグ優勝を経験しました。リヴァプールは2025年4月27日、本拠地アンフィールドでトッテナム・ホットスパーに5-1で勝利し、4試合を残して5シーズンぶりの優勝を決めています。マンチェスター・ユナイテッドに並ぶ歴代最多タイの20度目のリーグ制覇でした。

優勝が決まったこの試合で、遠藤は右サイドバックとして起用されています。本職はボランチですが、アルネ・スロット監督のもとで出場時間は限られており、全公式戦の合計出場時間は762分でした。数字としては控えめですが、リーグ戦の出場を伴った優勝であることに変わりはありません。

遠藤のプレミアリーグ通算成績は57試合1得点。2026-27シーズンもリヴァプールに在籍しています。日本人選手が「プレミアリーグ優勝チームの一員として、リーグ戦のピッチに立った」ケースは、香川・岡崎・南野・遠藤の4例です。

日本人プレミアリーグ優勝経験者・一覧

ここまでを整理します。優勝シーズンのリーグ戦出場の有無を明示した表です。

シーズン 選手 クラブ 優勝シーズンのリーグ戦出場 備考
2001-02 稲本潤一 アーセナル 0試合 リザーブリーグで12試合4得点。同季アーセナルはFAカップとの二冠
2012-13 香川真司 マンチェスター・ユナイテッド 出場あり 2013年3月2日ノリッジ戦で日本人/アジア人初のハットトリック
2015-16 岡崎慎司 レスター・シティ 36試合5得点 クラブ創設132年で初優勝。3月14日ニューカッスル戦でオーバーヘッド弾
2019-20 南野拓実 リヴァプール 9試合 クラブ30年ぶりの優勝。優勝メダルを授与
2024-25 遠藤航 リヴァプール 出場あり 優勝決定試合(4月27日トッテナム戦5-1)に右SBで出場

なお、2025-26シーズンのプレミアリーグを制したのはアーセナルで、2003-04の無敗優勝以来22年ぶりの戴冠でした。冨安健洋はアーセナルでプレミアリーグ通算65試合2得点を記録していますが、2025年夏に退団しているため、この優勝メンバーには含まれません。冨安は2026年8月にクリスタル・パレスへ加入し、2シーズンぶりにプレミアリーグへ戻ってきています。

7. 三笘薫 ― 到達点としての「113試合23得点」

そして現在地です。三笘薫は2021年夏に川崎フロンターレからブライトンへ完全移籍しましたが、A代表の出場歴がなく英国の労働許可証が下りなかったため、ベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズへ期限付き移籍。1年を経て2022年夏にブライトンへ合流しました。

プレミアリーグデビューは2022年8月13日・第2節のニューカッスル戦、後半74分からの途中出場。初ゴールは同年11月5日・第15節のウルヴァーハンプトン戦です。2022-23シーズンには4月1日のブレントフォード戦でリーグ7点目を挙げ、それまで香川・岡崎が保持していた「日本人選手のプレミアリーグ1シーズン最多得点」を更新しました。

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そして2025年1月、三笘はイプスウィッチ戦とマンチェスター・ユナイテッド戦で3日間に2ゴールを挙げ、通算15得点として岡崎を抜き、日本人選手によるプレミアリーグ通算最多得点の記録保持者となります。

2026年1月19日、ブライトンのホームで行われたボーンマス戦(1-1)に先発し、プレミアリーグ通算100試合出場に到達しました。クラブが公表した確定値は次のとおりです。

Seven goals since means that Mitoma boasts an impressive return of 22 goals and 14 assists from his 100 league matches.

(訳:それ以降の7得点により、三笘はリーグ戦100試合で22得点14アシストという数字を残していることになる。)

出典:ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン公式サイト「Albion Analytics: 100 Premier League appearances for Kaoru Mitoma」(2026年1月22日)/記事を見る
一次情報(クラブ公式)。同記事によれば、100試合中7度が決勝点で、22得点のうち16点が同点弾または勝ち越し弾という「試合の流れを変える得点」でした。

同じクラブ公式記事は、三笘の22得点のうち8得点・6アシスト(合計14の得点関与)が「ビッグ6」相手のものであること、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、アーセナル、リヴァプール、チェルシー、トッテナムの全クラブに対して得点かアシストを記録していることにも触れています。

その後、2025-26シーズンを終えた時点での通算値は、KUN FOOTBALLの集計で113試合23得点とされています(最終更新2026年5月25日)。企画段階の想定値と一致する数字ですが、クラブ公式で確定できるのは100試合時点までであるため、本稿では両方を出典つきで併記しました。2025-26シーズンの三笘は、公式戦27試合3ゴール1アシストにとどまっています。

そのなかでも記録に残ったのが、第33節トッテナム・ホットスパー戦での左足ダイレクトボレーによる得点です。このゴールはブライトンのクラブ年間最優秀ゴール賞に選ばれ(三笘にとって3年連続の受賞)、プレミアリーグの年間最優秀ゴール賞候補にもノミネートされました(同賞の受賞は逃しています)。ブライトンは2025-26シーズンを8位で終え、翌季のヨーロッパカンファレンスリーグ出場権を獲得しています。

三笘の現在の状態 ― 断定できることと、できないこと

三笘は2026年5月9日、プレミアリーグ第36節のウルヴァーハンプトン戦に先発しましたが、スプリントの際に左ハムストリングを痛め、58分に途中交代しました。この負傷の影響でFIFAワールドカップ2026の日本代表メンバーからは外れています。そして5月25日、ブライトンが手術を受けたことを発表しました。

手術が成功し、三笘がリハビリプログラムの初期段階に入ったことは朗報だ。負傷したタイミングは残念だったが、三笘は前向きな姿勢を保っており、現在はクラブのメディカルチームと協力しながらリハビリに専念し、来シーズンの復帰を目指している

出典:サッカーキング「三笘薫が左ハムストリングを手術…ブライトンがリハビリ開始を報告『来季の復帰を目指している』」(2026年5月26日)/記事を見る
報道(二次情報)ですが、内容はブライトンの公式発表とファビアン・ヒュルツェラー監督のコメントを伝えたものです。

復帰時期については、5月時点で現地紙が「ハムストリングの手術後の回復には通常4〜6か月かかり、プレミアリーグ開幕には間に合わない」との見方を示していました。その後、7月29日には「開幕節は欠場か。プレシーズンツアーには参加せず」と報じられ、8月3日にはチーム合流が報じられています。

整理すると、2026年8月15日時点で確定しているのは「5月に手術を受け、8月上旬にチームへ合流した」ところまでです。復帰時期そのものはクラブから明言されていません。開幕節の出場は不透明と見るのが妥当で、本稿では「9人全員が開幕から出場する」といった書き方は取りません。

編集部集計:日本人プレミアリーグ在籍の「重心」は直近5年に移った

ここからは、上掲の一覧表をもとにSportsPulse編集部が足し合わせた集計です。新たな取材や独自調査は行っておらず、公開されている集計値を合算しただけのものであることを最初にお断りしておきます。

算出根拠:KUN FOOTBALL「【通算】プレミアリーグ 日本人選手|出場数ランキング」(最終更新2026年5月25日)に掲載された16人の通算出場数・通算得点を、編集部がそのまま合算しました。2025-26シーズン終了時点の数値です。

集計項目 数値 計算式・内訳
プレミアリーグ出場歴のある日本人選手 16人 一覧の掲載人数
16人の通算出場数の合計 844試合 154+114+113+66+65+62+57+40+38+30+28+25+21+17+10+4
16人の通算得点の合計 67得点 6+14+23+4+2+0+1+6+6+1+2+1+1+0+0+0
1試合あたりの得点(16人平均) 約0.079 67 ÷ 844。おおよそ12.6試合に1点の計算
上位3人(吉田・岡崎・三笘)が占める出場数の比率 約45.1% (154+114+113) ÷ 844 = 381 ÷ 844
三笘1人が占める得点の比率 約34.3% 23 ÷ 67
2021-22シーズン以降に加入した選手の人数 7人 冨安・三笘・遠藤・鎌田・菅原・橋岡・田中碧(16人中43.8%)
その7人が占める出場数の比率 約43.2% (65+113+57+62+30+10+28) ÷ 844 = 365 ÷ 844

この集計から言えることは、控えめに見ても2つあります。

ひとつは、日本人のプレミアリーグ経験は、この5年で一気に厚くなったということです。1990年代の開幕以来30年以上の歴史のなかで、日本人選手が記録した通算844試合のうち、43%にあたる365試合が2021-22シーズン以降の5シーズンに集中しています。人数で見ても16人中7人がこの期間の加入です。「日本人がプレミアリーグにいるのが当たり前」という状況は、ごく最近になって成立したものだと数字が示しています。

もうひとつは、得点という指標では、三笘が突出した位置にあるということです。歴代16人が挙げた67得点のうち、23得点、実に3分の1強が三笘のものです。これは他の選手の評価を下げる話ではありません。日本人選手がプレミアリーグで担ってきた役割が、長らく守備的なポジションや前線での献身に寄っていたことの裏返しでもあります。吉田麻也(センターバック)が最多出場、遠藤航(ボランチ)や鎌田大地が並ぶ一覧の姿は、そのまま「日本人選手がどう評価されてきたか」の記録でもあります。

2026-27シーズン ― 9人が並ぶ開幕へ

そして迎える2026-27シーズンです。プレミアリーグは2026年6月19日に全380試合の日程を発表し、開幕節は現地時間8月21日(金)20時のアーセナル対コベントリー・シティで始まることが決まりました。日本時間では8月22日(土)午前4時のキックオフです。第1節は8月21日から24日にかけて分散開催されます。

2026年8月15日時点で、プレミアリーグ20クラブに所属する日本人選手は9人とされています。

選手 クラブ プレミア通算(2025-26終了時点) 状況
遠藤航 リヴァプール 57試合1得点 2024-25の優勝を経験
三笘薫 ブライトン 113試合23得点 2026年5月に左ハムストリングを手術。復帰時期は未確定
鎌田大地 クリスタル・パレス 62試合0得点 継続在籍
冨安健洋 クリスタル・パレス 65試合2得点 2026年8月加入。2シーズンぶりのプレミア復帰
田中碧 リーズ・ユナイテッド 28試合2得点 継続在籍
高井幸大 トッテナム 2025年夏に川崎から加入。プレミアリーグ出場はこれから
坂元達裕 コベントリー・シティ クラブが昇格しプレミア初挑戦
前田大然 イプスウィッチ・タウン 2026年7月にセルティックから加入。プレミア初挑戦
守田英正 ハル・シティ 2026年7月にスポルティングから加入。プレミア初挑戦

注意すべき点が2つあります。第一に、夏の移籍市場は英国時間の9月1日23時まで開いているため、開幕後に所属や人数が変わる可能性があります。第二に、この9人が全員、開幕から試合に出場するわけではありません。三笘は前述のとおり復帰時期が明言されておらず、高井幸大についても8月上旬に期限付き移籍の可能性を伝える報道が出ています。「9人が在籍している」ことと「9人が出場する」ことは別の話です。

それでも、この一覧そのものが記録です。中田英寿がボルトンでフリーキックを決めた2005年から20年余り。稲本がアーセナルでリーグ戦に出られなかった2001-02から四半世紀。今季は昇格組3クラブのうち2クラブ(コベントリー、ハル・シティ)に日本人がおり、加えてイプスウィッチにも1人がいます。プレミアリーグの入口が、以前より確実に広がっているということでもあります。

よくある質問(FAQ)

Q1. プレミアリーグで優勝した日本人は何人ですか?

A. 5人です。稲本潤一(2001-02/アーセナル)、香川真司(2012-13/マンチェスター・ユナイテッド)、岡崎慎司(2015-16/レスター・シティ)、南野拓実(2019-20/リヴァプール)、遠藤航(2024-25/リヴァプール)。ただし稲本は優勝シーズンのプレミアリーグ出場が0試合です。リーグ戦に出場したうえでの優勝は4人ということになります。

Q2. プレミアリーグでの日本人最多出場記録は誰が持っていますか?

A. 吉田麻也の154試合です(サウサンプトンでの7シーズン半)。2位が岡崎慎司の114試合、3位が三笘薫の113試合。100試合を超えているのはこの3人のみで、これはブライトンの公式サイトも2026年1月に確認しています。

Q3. プレミアリーグでの日本人最多得点は誰ですか?

A. 三笘薫です。2025年1月にイプスウィッチ戦とマンチェスター・ユナイテッド戦で連続得点を挙げて通算15得点とし、岡崎慎司を抜きました。2025-26シーズン終了時点の通算は23得点とされています(KUN FOOTBALL集計・2026年5月25日最終更新)。クラブ公式が発表した確定値は、2026年1月19日の100試合到達時点で22得点14アシストです。

Q4. プレミアリーグで日本人初のハットトリックを決めたのは誰ですか?

A. 香川真司です。2013年3月2日、マンチェスター・ユナイテッドの一員としてノリッジ・シティ戦(4-0)で達成しました。アジア出身選手として初のプレミアリーグでのハットトリックでもあります。稲本潤一が2002年に達成したハットトリックはUEFAインタートトカップ決勝(ボローニャ戦)でのもので、大会が異なります。

Q5. 2026-27シーズンの開幕はいつですか。三笘薫は開幕から出場しますか?

A. 開幕節は現地時間2026年8月21日(金)から24日(月)にかけて分散開催され、開幕カードはアーセナル対コベントリー・シティです。三笘については、2026年5月25日に左ハムストリングの手術を受けた旨をブライトンが発表しており、8月3日にチーム合流が報じられたところまでが確認できる事実です。復帰時期はクラブから明言されておらず、開幕節での出場は不透明です。

Q6. 今季プレミアリーグにいる日本人は何人ですか?

A. 2026年8月15日時点で9人です。遠藤航、三笘薫、鎌田大地、冨安健洋、田中碧、高井幸大、坂元達裕、前田大然、守田英正。ただし夏の移籍市場は英国時間9月1日23時まで開いているため、この人数は変動する可能性があります。

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出典(確認日:2026年8月15日)

本記事の記録・数値は、上記出典を2026年8月15日に確認したものです。移籍市場は英国時間2026年9月1日23時まで開いており、所属や人数はその後変わる可能性があります。数値に誤りを見つけられた場合は、出典とあわせてご指摘いただけますと幸いです。

執筆: SportsPulse 編集部 / 公開: 2026-08-15

最終更新日: 2026年8月16日 | 編集方針

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2026年8月16日初回公開
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最終検証日:2026年8月16日

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