FCザンクトパウリ 2025-26 完全ガイド
“Die Kiezkicker” 115年史 — 海賊旗のオルタナティブ・サッカークラブ・13年ぶり 1部復帰の物語
創設 1910
Hamburg-St. Pauli TV のサッカー部門として誕生、1924 年に独立クラブ化。労働者階級の港湾労働者クラブ。
海賊旗の発見 80s
1980 年代、ファンが Reeperbahn 近隣の海賊旗をスタンドに持ち込み、Totenkopf が世界的アイコンに。
1部復帰 24
Fabian Hürzeler 監督下で 2023-24 セグンダ優勝、13年ぶり 1部復帰、Blessin 体制で残留達成。
クラブ史 115年 — ハンブルク St. Pauli 地区のオルタナティブ文化
FC St. Pauli は 1910年5月15日、ドイツ北部の港湾都市 ハンブルク 市内の St. Pauli 地区(Reeperbahn 赤線地区を含む、北独最大の繁華街と労働者階級居住区)で創設された。当初は Hamburg-St. Pauli TV(体操クラブ)のサッカー部門として活動し、1924年に独立クラブ化。クラブカラーは ブラウン × ホワイト(北方ドイツの労働者階級を象徴する地味な色合い)。
本拠地 Millerntor-Stadion(”Millerntor の門” の意、Hamburg 市内の歴史的城門に由来)は 1963年 に開場、約 29,546人収容。1990年代以降の改修を経て現在の姿となり、欧州屈指の独特な雰囲気を持つスタジアム として知られる。立地は Reeperbahn のすぐ近く、St. Pauli 地区の労働者・水夫・港湾労働者・社会運動家・LGBTQ+ コミュニティが集う地域に位置する。
St. Pauli は伝統的に “アンチ・コマーシャル”・反人種差別・反右翼・反ホモフォビア のスタンスを公式に掲げる稀有なサッカークラブ。Reperbahn 周辺のサブカルチャーと密接で、“労働者階級のオルタナティブ・クラブ” として世界中の左翼系ファン・社会運動家から愛されている。
海賊旗 Totenkopf と “アンチ・コマーシャル” のアイデンティティ
St. Pauli のクラブ第二エンブレムである 海賊旗 “Totenkopf”(髑髏マーク) は、1980年代 にファンが Reeperbahn 周辺の海賊旗ショップで購入した旗をスタンドに持ち込んだことで広まった。1990年代以降、Totenkopf はクラブの非公式エンブレムとして商品化され、世界中で人気を博すグッズとなった。
クラブの公式スタンスは以下:「反人種差別、反性差別、反同性愛嫌悪、反ファシズム、反コマーシャリズム、平和、寛容、多様性」。スタジアムには “Kein Mensch ist illegal(誰も違法ではない)” や “Refugees Welcome” といった社会派バナーが常時掲げられる。クラブ役員も歴史的に左翼系の文化人・活動家が務めることが多く、クラブのアイデンティティそのものが社会運動と一体化している。
2010年代以降、St. Pauli グッズは世界各国の “オルタナティブ・サッカー” ファン・反グローバリズム運動家・LGBTQ+ コミュニティに人気が拡散、クラブのファン基地は世界中で 300以上のサポーター・グループ に達する。日本、ブラジル、米国、英国、フランス、北欧各国に支部があり、地元 Hamburg を訪問する “巡礼ファン” が絶えない。
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2010-11 ブンデス 9位 — Holger Stanislawski 時代の頂点
2009-10 セグンダ・ブンデスリーガ 2位 でブンデス昇格を果たした St. Pauli は、続く 2010-11 シーズン、Holger Stanislawski 監督(独、クラブ生え抜きの選手から監督昇格)の下で クラブ史上最高のブンデスリーガ 9位フィニッシュ を達成。vs Bayern Munich をホーム Millerntor で 1-0 勝利(Gerald Asamoah 弾)するという衝撃のジャイアントキリングも記録した。
当時の主力には Gerald Asamoah(ガーナ FW、元 Schalke)、Marius Ebbers、Carlos Zambrano(ペルー CB)、Fin Bartels、Sebastian Boenisch らがいた。シーズン後に降格圏まで力尽きて 2011-12 に 2部降格、その後 13シーズン連続で 2部 という長期低迷期に入ったが、“あのまま 1部に居続けることはなかったが、Millerntor の精神は世界に届いた” シーズンとして記憶される。
2023-24 セグンダ優勝+2024-25 1部復帰 — Hürzeler × Blessin
2022年12月、当時31歳の Fabian Hürzeler(独、若手指揮官)が監督就任。Hürzeler は ブンデス史上最年少の現役監督として大きな注目 を集め、戦術的革新と若手登用でチームを蘇らせた。2023-24 セグンダ・ブンデスリーガ優勝(クラブ史上初のセグンダ優勝、勝点 70 で 2位の Holstein Kiel を引き離す圧倒的内容)を達成、13年ぶりのブンデスリーガ復帰 を実現した。Hürzeler は同年夏に Brighton & Hove Albion へ移籍(プレミアリーグ史上最年少監督)。
後任に就任したのは Alexander Blessin(独、KV Oostende・Genoa 元監督、2024年6月就任)。Blessin は 攻撃志向のハイプレス戦術 を継承しつつ、1部での戦い方を構築。2024-25 ブンデスリーガを 14位前後で残留 達成し、クラブの 1部定着への道筋を作った。2025-26 は Blessin 体制 2 年目、残留+中位への到達が目標。
2025-26 主力ロスター 10名
2025-26 注目ポイント 5選
- ✅ Alexander Blessin 体制 2年目 — 攻撃志向ハイプレス戦術の深化、中位フィニッシュを目指す
- ✅ Eric Smith C のリーダーシップ — スウェーデン代表 CB、クラブの精神的支柱
- ✅ Morgan Guilavogui のエース化 — ギニア代表 FW、得点力でクラブを救う
- ✅ Millerntor の独特な雰囲気 — 海賊旗・Reeperbahn 文化・社会派バナーが彩るブンデス屈指の “聖地”
- ✅ 世界中のサポーター結集 — 300以上のサポーター・グループ、世界各国の “オルタナ” ファンが Millerntor に巡礼
動画配信・グッズ・関連情報
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