2020-21(クラブ史唯一の欧州タイトル)
2005-06 / 2021-22
席Estadio de la Cerámica
1923 開場(旧 El Madrigal)
Vila-real の青年団
長期投資の開始
vs Man Utd PK 11-10
クラブ史と “El Submarino Amarillo” — 102 年の歩み
Villarreal CF は 1923 年 3 月 10 日、バレンシア州カステジョン県の小都市 Vila-real(人口約 5 万人)の地域青年団によって創設された。本拠地 Estadio de la Cerámica(旧名 El Madrigal、収容能力 23,008 席)はラ・リーガ屈指の小規模スタジアム。タイル産業の街らしく、地元の陶磁器メーカーとの命名権契約で 2017 年から現名称となった。観客席とピッチの距離が近く、コンパクトな熱気を生み出す設計で「欧州で最も親しみやすいスタジアム」のひとつに数えられる。
クラブの愛称「El Submarino Amarillo(黄色い潜水艦)」は、1960 年代の Spanish 歌手 José Carbajal の “Submarino Amarillo” の歌から取られた。鮮やかな黄色のユニフォームがそのまま潜水艦のイメージと結びつき、世界中のサッカーファンに愛される存在となっている。「小さな街が欧州で戦う奇跡」はクラブ全体のサクセスストーリーの中心軸となっており、現代フットボール界の象徴的な物語のひとつだ。
Fernando Roig 体制と “Roig モデル”
Fernando Roig(フェルナンド・ロイグ、1948 年生)は、スペイン最大級の食品スーパーチェーン「Mercadona」創業家のひとり(兄の Juan Roig が CEO)。1997 年に Villarreal CF をクラブ史上の財政危機から救済買収、以来 28 年にわたるオーナー体制を維持している。Roig の経営哲学は 「持続的な投資と地域密着」 — 地元の陶磁器産業との結びつき、Mercadona の経営資源を活かしたインフラ整備、長期的視点でのアカデミー育成という 小都市クラブの理想的経営モデルを確立した。
Roig 体制下の主要施設整備:練習場 Ciudad Deportiva Villarreal、Estadio de la Cerámica 段階的改修、Villarreal B チーム・ユース育成体制。Juan Carlos Garrido、Manuel Pellegrini、Marcelino García Toral、Quique Setién、Unai Emeryと、卓越した監督起用で欧州大会上位を継続的に狙ってきた。
2020-21 UEFA Europa League 初制覇
2021 年 5 月 26 日、ポーランド・グダニスク Stadion Energa Gdańskで行われた UEFA Europa League 決勝。対戦相手は Manchester United(Ole Gunnar Solskjær 監督)。Unai Emery 監督(Sevilla で EL 3 連覇の名将)下の Villarreal は、Gerard Moreno の先制点で 1-0、Edinson Cavani の同点弾で 1-1 のまま延長戦突入。PK 戦に持ち込まれ、21 人連続成功の末、22 人目の David de Gea(Man Utd の GK)が PK を外し、Villarreal が 11-10 で歴史的勝利。クラブ史上初の欧州タイトル獲得を達成した。
この PK 戦は UEFA Europa League 史上最長の PK 戦として記録された。Villarreal キャプテンの Cazorla(後に Al Sadd へ移籍)が涙ながらにトロフィーを掲げる場面は、欧州フットボール史の名場面のひとつとして永遠に記憶されている。
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2005-06 / 2021-22 UCL ベスト 4 — 小都市の奇跡
| シーズン | 監督 | 到達ラウンド | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2005-06 | Manuel Pellegrini | 準決勝 | vs Arsenal 0-1(合計)、Riquelme の PK 失敗で敗退 |
| 2008-09 | Pellegrini | 準々決勝 | vs Arsenal 敗退 |
| 2021-22 | Unai Emery | 準決勝 | Bayern Munich、Juventus 撃破後、vs Liverpool 2-5(合計) |
特に 2021-22 シーズンは欧州フットボール界に衝撃を与えた。グループリーグから Atalanta、Young Boys、Man Utd と “死の組” を 2 位通過、ラウンド 16 で Juventus を Allianz Stadium で 3-0 大勝、準々決勝で Bayern Munich を 2-1(合計)で撃破するという、フットボール史的に最も大きな番狂わせのひとつを連発した。準決勝で Liverpool に敗退するも、「小都市が欧州の巨人を倒す象徴」として世界中のサッカーファンに愛されたシーズンだった。
2025-26 Marcelino 3 期目体制
Marcelino García Toral(スペイン、1965 年生)は、Villarreal で 3 期目の監督を務める Villarreal の “クラブの人”。1 期目(2013-2016)に 2 度の Copa del Rey 準決勝+ La Liga 4 位を達成、2024 年に再度復帰して 2024-25 / 2025-26 体制を率いている。彼の代名詞は 「4-4-2 のコンパクトブロック+セットプレー+カウンター」の現実主義戦術で、Valencia / Athletic Bilbao での実績も豊富。
2025-26 主力ロスター(10名)
2025-26 Villarreal を語るうえでの5つのチェックポイント
- Marcelino 3 期目体制 — Villarreal “クラブの人” による継続的指導
- 2020-21 EL 制覇のレガシー — 黄色い潜水艦の最大の偉業継承
- 2021-22 UCL ベスト 4 の再現 — Bayern / Juve 撃破の伝説的シーズン
- Roig 体制 28 年の長期投資 — 持続可能な小都市クラブ経営
- Gerard Moreno × Sørloth × Parejo の核 — 経験と若手の融合
Villarreal を深く楽しむためのおすすめアイテム
執筆: SportsPulse 編集部 / 更新: 2026-05-13
