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【相手研究】チュニジア新監督ルナールとは何者か|アルゼンチンを倒した「2–1の魔術」と日本が警戒すべき後半の罠

投稿日:2026年06月18日 約10分で読める 初心者向け
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  • 【相手研究】チュニジア新監督ルナールとは何者か|アルゼンチンを倒した「2–1の魔術」と日本が警戒すべき後半の罠の要点を短時間で把握できます。
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  • 執筆 SportsPulse編集部|最終更新 2026年6月2
執筆 SportsPulse編集部|最終更新 2026年6月21日|編集部レビュー済み編集方針 ›

日本代表の第2戦(6月21日・日本時間)の相手チュニジアが、試合のわずか5日前に監督を代えました。新たに就いたのは、2022年カタール大会の初戦であの優勝国アルゼンチンを2–1で倒したフランス人指揮官、エルヴェ・ルナール。「白シャツの名将」と呼ばれる男です。この記事では、ルナールがサウジアラビアで見せた戦い方、日本とチュニジアのこれまでの対戦成績、日本が過去に苦しんだ試合、そして警戒すべき「2–1」という展開を、サッカーにくわしくない方にも分かるように整理します。

そもそもルナールとは何者か

エルヴェ・ルナールは、選手としては無名ながら、監督として「弱いとされたチームを勝たせる」ことで世界に名を知られた人物です。トレードマークは試合中にまとう真っ白なシャツ。その姿から「白シャツの名将」と呼ばれています。

🏆 ルナール監督のおもな実績

ザンビア代表……アフリカネイションズカップ2012で同国史上初優勝

コートジボワール代表……同2015で優勝。異なる2カ国でアフリカ王者になった史上初の監督

モロッコ代表……2018年ロシアW杯へ導く

サウジアラビア代表……2022年カタールW杯。初戦でアルゼンチン撃破

・CAF年間最優秀監督を3回(2012・2015・2018)受賞

つまりルナールは、「格上を倒す試合の作り方」を知り尽くした監督です。チュニジアにとっては心強い救世主であり、日本にとっては就任直後でデータの少ない、読みにくい相手になったということでもあります。

サウジ時代の最高傑作——アルゼンチンを倒した「2–1」

ルナールの戦い方を象徴するのが、2022年カタールW杯の初戦です。当時36試合無敗だった優勝候補アルゼンチン(メッシ擁する世界ランク3位)に対し、世界ランク51位のサウジアラビアが2–1で勝利。W杯史に残る大番狂わせを起こしました。

🇸🇦 サウジアラビア 2–1 アルゼンチン(2022カタールW杯・初戦)

前半:メッシのPKでアルゼンチンが先制(0–1)

後半:アル=シェフリ、アッ=ドーサリーが立て続けにゴール(2–1へ逆転)

ここで注目したいのが、ルナールの戦術です。普通なら格上相手には引いて守りそうなものですが、ルナールは真っ向勝負を選びました。守備ラインを高い位置に保ち、オフサイドトラップ(相手を巧みにオフサイドの位置に置き去りにする守り方)を徹底。アルゼンチンの決定機を何度も「オフサイド」で帳消しにしました。

そして勝負を決めたのが後半開始直後のギアの上げ方です。ハーフタイムに選手を鼓舞し、後半の入りで一気に強度の高いプレス(ボール保持者へ素早く寄せる守備)と積極的な攻撃を仕掛け、わずかな時間で試合をひっくり返しました。「規律ある守備で耐え、勝負どころで一気に殴る」——これがルナールの代名詞です。

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数字で見るルナールの監督人生

ルナールがなぜ「格上を倒す専門家」と呼ばれるのか。これまでの戦績を数字で見ると、その輪郭がはっきりします。

項目 実績(データ)
アフリカ王者 2012年ザンビア・2015年コートジボワールで優勝。異なる2カ国での制覇は史上初
W杯へ導いた国 モロッコ(2018・20年ぶり出場)、サウジアラビア(2022)
W杯本大会 モロッコ2018=1分2敗(勝点1・組最下位)/サウジ2022=1勝2敗(アルゼンチン撃破も組3位)
サウジ第1期 外国人監督として同国史上最多の18勝を記録し本大会へ
サウジ第2期 2024年10月〜2026年4月=28試合 11勝6分11敗で解任
個人賞 CAF年間最優秀監督を3回(2012・2015・2018)受賞

注目したいのは、ルナールがトーナメントの一発勝負に滅法強い一方で、長丁場では浮き沈みもあるということです。サウジ第2期は28試合で勝ちと負けが同数(11勝11敗)。直近はエジプトに0–4、セルビアに1–2と敗れ、W杯開幕2カ月前に解任されています。つまり日本にとっては、「短期決戦では怖いが、現状のチュニジアは決して盤石ではない」——この両面を冷静に見ておくのが大切です。

⚔️ 見逃せないデータ:ルナールは“森保ジャパン”を知っている

ルナールはサウジアラビア代表時代に森保ジャパンと3度対戦し、1勝1分1敗。日本の戦い方を肌で知る指揮官です。就任からわずか5日でも、「日本対策」を描ける土台がある——ここが今回いちばん警戒すべきポイントです。

ルナール対日本——過去3戦の振り返り

ルナールは「日本を知る監督」です。サウジアラビア代表を率いた2つの時期に、森保ジャパンと公式戦で3度対戦しました。結果はサウジ側から見て1勝1分1敗。その中身を振り返ると、チュニジア戦のヒントが見えてきます。

日付 大会・会場 結果(日本視点)
2021/10/7 カタールW杯最終予選・ジッダ(サウジ) 0–1 ●
2022/2/1 カタールW杯最終予選・埼玉 2–0 ○
2025/3/25 北中米W杯最終予選・埼玉 0–0 △

※ルナール視点では1勝1分1敗。2024年10月の対戦(日本 2–0)は前任マンチーニ体制のため除く。

① 2021/10/7 サウジ 1–0 日本(ジッダ)——堅守に沈んだ夜

敵地ジッダでの一戦。サウジは5バックで守りを固める戦い方で日本の攻撃をはね返し、71分にアルブライカンが先制。日本は決定機を逃し続け、最後までこじ開けられずに0–1で敗れました。最終予選でまさかの2敗目を喫し、突破が一気に苦しくなった試合です。

② 2022/2/1 日本 2–0 サウジ(埼玉)——質の高いフィニッシュで雪辱

ホーム埼玉での再戦は、日本が見事に借りを返しました。32分に南野拓実、50分に伊東純也がゴール。伊東はこの試合のMOM(最優秀選手)に選ばれました。堅いサウジの守備を、個の質とフィニッシュの精度で打ち破った一戦です。

③ 2025/3/25 日本 0–0 サウジ(埼玉)——5バックの壁に阻まれる

第2期ルナールとの対戦。注目は、普段は4バックを基本とするルナールが、日本相手にあえて5バックを採用したこと。日本は終始押し込みながらも最後までゴールを割れず、スコアレスドロー。日本の連勝が「3」でストップした試合で、ルナールは「守備は計画通り」と振り返りました。

📌 3戦から読み取れること

ルナールは日本に対して、くり返し「守備を厚くして的を絞らせない」戦い方(2021・2025は5バック)を選んできました。日本が唯一明確に勝った試合は、ホームで南野・伊東という個の質でこじ開けた2022年。つまりチュニジア戦も構図は同じ——堅いブロックを根気よく崩し、数少ない決定機を確実に決められるかが勝負を分けます。

日本 vs チュニジア——通算成績は「5勝1敗」

相性そのものは、日本が大きく上回っています。過去6試合で日本の5勝1敗。得点8・失点3と、内容でも上回ってきました。

大会 結果
1996 プーマカップ 日本 1–0 ○
2002 国際親善 日本 2–0 ○
2003 国際親善 日本 1–0 ○
2015 キリンチャレンジカップ 日本 2–0 ○
2022 キリンカップ 日本 0–3 ●
2023 キリンチャレンジカップ 日本 2–0 ○

表を見ると一目瞭然で、唯一の黒星が2022年。しかもこの一戦は、日本にとって「相手は同じでも、内容はまったく違った」苦い試合でした。次の章でくわしく見ます。

日本が苦しんだ試合——2022年キリンカップ「0–3」

2022年6月14日、大阪・パナソニックスタジアム吹田で行われたキリンカップ決勝。日本はチュニジアに0–3で完敗しました。この年の終わりにはカタールW杯を控えていただけに、衝撃の大きい一戦でした。

失点はすべて後半に集中

・55分 ベン・ロムダンのPK(守備での接触からPKを献上)

・76分 サシ(守備陣の連携ミスから失点)

・90分+3 ジェバリ(終盤のミスから3点目)

注目すべきは、3失点すべてが後半だったこと。前半は耐えていた日本が、後半にPKと守備のミスから崩れていきました。攻撃でも三笘薫や久保建英を投入して仕掛けたものの、チュニジアの堅い守備を最後までこじ開けられず無得点。「ミスが失点に直結し、攻撃は沈黙する」という、日本がもっとも避けたい形にはまった試合でした。

日本が警戒すべきは「2–1」という展開

ここまでの話を重ねると、ひとつの危険なシナリオが浮かび上がります。それが「2–1」という展開です。

ルナールの必勝パターンは、アルゼンチン戦が示したとおり「先に失点しても、後半に一気にギアを上げて逆転する」こと。そして日本がチュニジアに唯一負けた2022年も、崩れたのは後半でした。この2つが重なると、日本にとって最も注意すべきは——

✅ 日本が先制しても、後半の入りで流れを渡さないこと

✅ 1点リードで「守りに入る」のではなく、2点目を取りにいくこと

✅ セットプレーや軽率な接触から、PK・失点を与えないこと

逆に言えば、日本が前半から主導権を握り、後半の頭でもう1点を奪って突き放せれば、ルナールの「逆転の魔術」を発動させる前に試合を決められます。つまりこの試合の見どころは、後半開始からの15分間、どちらが先に試合を動かすか。ここに注目すると、観戦が一段とおもしろくなります。

グループFの現在地

第1節を終えて、日本はオランダと2–2のドロー(勝ち点1)。一方チュニジアはスウェーデンに1–5と大敗し、勝ち点0で最下位に沈みました。だからこそチュニジアは監督を代え、ルナールのもとで「結束」して日本戦に臨んできます。追い込まれた相手ほど怖い——その意味でも、油断のできない一戦です。

📅 グループF 第2節

🇯🇵 日本 vs チュニジア 🇹🇳……2026年6月21日(日本時間)

勝てば最終戦・スウェーデン戦を前に大きく前進。引き分け以下なら苦しい展開に。

まとめ

チュニジアの新監督ルナールは、「格上を倒す」専門家です。武器は規律ある守備と、後半に一気に試合を動かす勝負勘。日本は通算成績で大きく上回るものの、唯一の黒星(2022年・0–3)は後半の失点から崩れた試合でした。だからこそ警戒すべきは「2–1」の展開——先制しても気を抜かず、後半の入りで突き放せるか。そこを意識して見れば、6月21日の一戦はぐっと味わい深くなります。

出典・参考

日本サッカー協会(JFA)公式、キリンカップ2022 マッチレポート、各スポーツメディアの報道(サッカーキング/ゲキサカ/フットボールチャンネル等)、FIFA公式記録をもとに編集部が整理。対戦成績・スコアは公開記録に基づく。

執筆: SportsPulse 編集部

最終更新日: 2026年6月21日 | 編集方針

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日付変更内容
2026年6月18日初回公開
2026年6月21日情報を更新
✅ ファクト再検証

最終検証日:2026年6月21日

SportsPulse 編集部が公開情報をもとに内容を確認しています。情報は確認時点のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

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