更新日: 2026年9月1日 / カテゴリ: すぽぱる入門(バスケットボール)
「Bリーグにもドラフトがあるらしい」——そう聞いて、プロ野球の10月の風景を思い浮かべた方は多いと思います。テレビの前で球団社長が封筒を引き、当たりくじに歓声が上がる、あの絵です。ところがBリーグのドラフトは、あれとはかなり違う顔をしています。抽選はドラフト当日ではなく1か月以上前に終わっていますし、指名される前に「自分のクラブのユース選手とだけ先に話せる」という日本独自の期間まで用意されています。
そして本日2026年9月1日午前0時、その第2回にあたる「B.LEAGUE DRAFT 2027」の志望届(エントリー)受付が始まりました。今日から12月15日までのあいだに、高校生から大学生、海外でプレーする選手までが「Bプレミアで戦いたい」と手を挙げていきます。この記事は、バスケをこれから追いかけたい方に向けて、Bリーグのドラフトを最初から順にほどいていく入門編です。
先に結論だけ(この記事の要点)
・Bリーグのドラフトは、新人獲得を「早い者勝ちの自由競争」から「順番を決めて指名する方式」に変える制度。狙いは戦力均衡で、資金力のあるクラブに有望株が集中するのを防ぐこと。
・第2回「B.LEAGUE DRAFT 2027」の志望届受付は2026年9月1日0時〜12月15日12時。コンバイン(測定・実技)は12月17日・横浜武道館、本番は2027年1月28日・Kanadevia Hall(TOKYO DOME CITY HALL)。
・指名順は当日のくじではなく、事前の抽選(ロッタリー)で決まる。2026年・2027年は移行期のため、参加クラブすべてが同じ倍率の完全抽選。傾斜がつくのは2028年(第3回)から。
・第1回(2026年1月)は志望者108名に対して指名は11名。指名率はおよそ1割で、狭き門というのが実際のところ。
そもそも「ドラフト」とは何をする日なのか
ドラフトを一言でいえば、「新人選手が、どのクラブと契約交渉するかを、リーグが決めた順番に沿って割り振る仕組み」です。ポイントは“順番”のところにあります。自由競争なら、条件の良いクラブが有望な選手をどんどん獲れてしまう。すると強いクラブはますます強く、そうでないクラブは若手を確保できずに差が開いていきます。ドラフトは、その差が広がりすぎないように、順番というブレーキをかける装置なのだと考えるとわかりやすいはずです。
Bリーグがこの制度を導入した背景には、2026年秋に始まった新体制「B.革新」があります。トップカテゴリーがB.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)に生まれ変わり、そこに参加するクラブの新人獲得ルートを、原則としてドラフト経由に切り替えました。B.LEAGUE公式サイトは、この制度が目指すところをこう説明しています。
前年順位の低いクラブを優遇し、リーグ全体の戦力均衡を図る
— B.LEAGUE公式サイト「ドラフト制度」(2026年9月1日確認)
この「前年順位の低いクラブを優遇する」考え方を、バスケットボールの世界ではウェバー方式と呼びます。前のシーズンで下位だったクラブから順に指名していくやり方です。ただしこれをそのまま使うと、「順位が低いほど良い選手が獲れる」という妙な誘因が生まれてしまう。だからBリーグは、順位をそのまま指名順にせず、抽選という不確実性を挟むことで、順位を落とす動機が生まれないよう設計しています。公式サイトも、順位と指名順が直結する仕組みの弱点をはっきり認めたうえで抽選を採用したと説明しています。
もうひとつ、日本のスポーツ報道では「Bリーグは昇降格を廃止した」といった書かれ方を見かけますが、ドラフトと昇降格は別の話です。ここでは制度の中身に集中して、順に見ていきましょう。
9月1日、志望届(エントリー)の受付が始まった
今日の主役はここです。Bリーグは2026年9月1日、「B.LEAGUE DRAFT 2027」の志望届提出受付を開始したと発表しました。受付は同日午前0時にスタートし、締め切りは12月15日12時。特設サイトの専用フォームから受け付ける形です。バスケットボールキングは初日の状況をこう伝えています。
同日0時から「B.LEAGUE DRAFT 2027」の志望届提出受付がスタート。提出期間は12月15日12時までとなっており、専用フォームから提出を受け付ける。
— バスケットボールキング(2026年9月1日/確認日2026年9月1日)
同記事によれば、初日の時点で大学生2名のエントリーがすでに明らかになっています。ここから12月の締め切りに向けて、名前は少しずつ増えていくことになります。誰が有力候補かという話は、この段階では動きが大きく、断定できる材料もありません。とくに高校生など未成年の選手については、この記事では個別の評価には踏み込まず、制度の説明に徹します。
なお表記について、媒体によって「志望届」と「志願届」が混在しています。B.LEAGUE公式の規程用語は「ドラフト志望届」なので、迷ったら志望届が正、と覚えておくと混乱しません。
2027年ドラフトまでの日程(確認済み)
| 時期 | できごと | 場所・補足 |
|---|---|---|
| 2026年9月1日 0時 | 志望届の受付開始 | 特設サイトの専用フォーム |
| 2026年9月中旬(予定) | ドラフト報酬規定の改定を確定・発表(予定) | 8月18日ブリーフィング時点の見通し |
| 2026年12月1日 | ユース優先交渉の期限(制度上の期日) | ドラフト前年12月1日と規定 |
| 2026年12月15日 12時 | 志望届の提出締め切り | 正午締切なので当日午後は不可 |
| 2026年12月17日 | B.LEAGUE DRAFT 2027 COMBINE | 横浜武道館。身体測定・実技など |
| 2026年12月中(日程未発表) | 指名順抽選(ロッタリー) | 第2回の実施日は本記事執筆時点(2026年9月1日)では未確認 |
| 2027年1月28日 | B.LEAGUE DRAFT 2027(本番) | Kanadevia Hall(TOKYO DOME CITY HALL/東京都文京区) |
| 2027年3月末日 | 契約締結期限 | NCAA在学中の選手は別枠(春季トーナメント終了後〜6月末日) |
参考までに、第1回にあたる「B.LEAGUE DRAFT 2026」の指名順抽選は2025年12月22日に実施されました。第2回も同じように12月のコンバイン前後に行われるとみられますが、日付が正式に発表されたという情報は、本記事の執筆時点では確認できていません。ここは追って更新します。
誰がドラフトの対象になるのか
「バスケが上手ければ誰でもエントリーできる」わけではありません。B.LEAGUE公式サイトは対象選手の輪郭を次のように示しています。
ドラフト対象選手は高校3年生~大学4年生+プロ2年目まで
— B.LEAGUE公式サイト「ドラフト制度」(2026年9月1日確認)
つまり、高校3年生から大学4年生までの学生と、すでにプロになっているけれどキャリアの浅い選手までが範囲に入ります。細かい条件を、公式サイトの記載に沿って整理すると次のようになります。
対象になる人・ならない人
- 国籍:日本人(見做し日本人を含む)が対象。外国籍選手と帰化選手は対象外。
- プロ選手:ドラフト時点でプロ実績が2年に満たない選手が対象。ただしNBAとの契約実績がある選手は除外される。
- Bプレミア志望のプロ1〜3年目:B.PREMIERに所属する場合、原則としてドラフトを経由しなければならない(経過措置の例外あり)。
- ブランクのある選手:ドラフト開催シーズンの9月末日までに、最終所属校の卒業もしくは協会登録抹消から満3年が経過している場合は対象外。
- NCAA所属選手:特例として、志望届を出さずに指名を受けられる。契約交渉は指名後に可能で、契約締結期間はNCAA春季トーナメント終了後〜6月30日。
最後のNCAA特例は、地味ですがかなり効きます。アメリカの大学でプレーしている日本人選手は、シーズン中に日本のドラフトへ志望届を出すのが難しい。そこで「出さなくても指名だけはできる」という道を開けているわけです。実際、第1回の全体1位はNCAAのノーザンコロラド大に在籍していた選手でした。
志望届の出し方も、所属先によって少しずつ違います。大学生なら所属大学の部長に提出して受理報告を返してもらい、それをリーグへ。高校生なら校長に提出して同じ流れ。B.ONE/B.NEXTの選手はクラブ経由で、どこにも所属していない選手は本人が直接リーグへ提出します。提出が有効に受理されると、B.LEAGUE公式サイトにドラフト申請リストとして公示される仕組みです。
比較のポイントを押さえる
記事で整理したポイントを踏まえて、比べやすい候補の一つを確認できます。
Bリーグ独自の「3段構え」— ユース優先交渉権
ここがBリーグのドラフトでいちばん独特なところです。NBAにもプロ野球にもない、クラブが自前で育てた選手を先に押さえられる期間が設けられています。Bプレミアのクラブはライセンス要件としてユースチームの保有が必須。だとすれば、何年もかけて育てた選手が抽選ひとつで他クラブに行ってしまうのでは、育成に投資する意味が薄れてしまいます。その矛盾を解くための仕組みです。
流れは3つのフェーズに分かれます。
| フェーズ | 内容 |
|---|---|
| Phase 1 ユース優先交渉 |
自クラブのユース選手と、ドラフト1巡目の最高金額(1,400万円)を上限に優先交渉ができる。期限はドラフト前年の12月1日。 |
| Phase 2 ドラフト本番 |
Phase 1で交渉がまとまらなかったユース選手も含めて、通常どおり指名が行われる。 |
| Phase 3 ユース選手との再交渉 |
Phase 1で決裂し、かつドラフトで指名されなかった自クラブユース選手とは、あらためて交渉できる。 |
優先交渉の対象になるユース選手にも条件があります。日本国籍(見做し日本人を含む)を有すること、前シーズン4月1日時点で満17歳かつ18歳の誕生日を迎えていないこと、そして直近で連続2年以上そのチームに登録されていること。U18チーム所属の通常契約なら360万〜1,400万円の3年契約(上限額には1シーズンあたり120万円のインセンティブを含む)という枠が示されています。なおU15は優先交渉の対象外です。
指名順はどう決まる? 抽選とコンバイン
2026年・2027年は「全クラブ同じ確率」の完全抽選
プロ野球のドラフトを見慣れていると、「当日に抽選するもの」というイメージが強いかもしれません。Bリーグは違います。指名順そのものを、ドラフト当日より前のロッタリー(指名順抽選)で先に決めてしまいます。当日は、その順番に沿って粛々と名前が呼ばれていく形です。
そして重要なのが、いまはまだ移行期だという点。公式サイトは、2026年・2027年の扱いを次のように定めています。
※2026年、2027年は全ての参加クラブが等しい倍率での抽選とする
— B.LEAGUE公式サイト「ドラフト制度」(2026年9月1日確認)
理由はシンプルで、B.革新後の新しいリーグ体制での順位がまだ積み上がっていないから。前年順位を反映しようにも、比べる土台がないわけです。そこで最初の2回は全クラブ均等の完全抽選にして、順位が出そろう2028年(第3回)から傾斜をつける設計になっています。
2028年(第3回)以降の決め方
- 指名順1〜3位:前シーズンのポストシーズン未進出クラブを対象に、下位ほど当たりやすいオッズを設定した抽選で決定。下位3クラブのオッズは14.0%で固定され、残りの58.0%を他のクラブに傾斜配分する。
- 指名順4〜18位:ポストシーズン未進出クラブのうち抽選で指名権を得なかったクラブを、年間最終順位の低い順に並べて決定。
- 指名順19〜26位:ポストシーズン進出クラブを、年間最終順位の低い順に並べて決定。
最下位クラブでも1位指名権を得られる確率は14.0%——つまり7回に1回程度。ここはNBAのロッタリーとほぼ同じ設計思想で、「わざと負けても得をしない」ようにするための数字です。
コンバインは「みんなに同じ物差しを当てる日」
12月17日に横浜武道館で開かれるドラフトコンバインは、志望届を出した選手が参加できる測定・実技の場です。身長やウイングスパンといった身体計測、走力・跳躍などのフィジカルテスト、そして実際のプレーを見せる実技。クラブ側からすると、所属チームや大会の格が違う選手たちを、同じ条件で並べて比較できる貴重な一日になります。
選手側から見れば、地方の高校にいても、けがで大会に出られなかったとしても、ここで数字を残せば全26クラブのスカウトに一度に届く。「見つけてもらう機会の平等」という点で、ドラフト制度の中でも実は効果の大きい部分です。
指名当日の流れと、指名されたあとのルール
当日は、抽選で決まった順番どおりに1巡目から指名が進みます。押さえておきたい実務ルールは次のとおりです。
- 志望届が有効に提出されていない選手は指名できない(NCAA在学中の選手を除く)。
- 他のクラブがすでに指名した選手を重ねて指名することはできない。プロ野球のような「重複→くじ引き」は起きない。
- 各巡目で指名を行わない(指名回避)ことも認められている。全クラブが毎巡必ず1人ずつ獲るわけではない。
- 指名されたクラブとの契約を選手が拒否した場合、そのシーズンはB.PREMIERクラブと契約できない。
- 契約締結期限は3月末日。それ以降の遅延は認められない(NCAA在学中の選手は別枠)。
一方で、選手に落ち度がないのに契約に至らなかった場合の救済も用意されています。4月上旬に自由交渉選手リストとして公示され、リーグが事情と本人の希望を調査。5月上旬に再交渉希望クラブの申請が始まり、5月中旬に交渉クラブが決まって、6月末日が契約締結期限。この再交渉の抽選も、2026年・2027年は完全抽選方式です。
指名される側にも「約束」がある
ドラフトは選手の進路選択に制限をかける制度です。だからBリーグは、参加するクラブ側にも厳しい条件を課しました。公式サイトによれば、新人選手の年俸は所属カテゴリと指名巡によって最低800万円から最高1億円が約束されます。さらに、ドラフトで加入したクラブで現役を引退した選手が希望すれば、フロントやチームスタッフとして最大3年間の雇用が保証されます。
環境面の基準も具体的です。年間を通じた練習拠点とウェイトトレーニング施設の水準を引き上げ、チームスタッフは最低11名の雇用が必須。栄養士から食事の助言を受けられる体制を整え、100kmを超える移動は新幹線や特急のグリーン車、宿泊は4つ星以上のホテル(一部地域で例外あり)。「どのクラブに指名されても不利益を被らない」ことを担保するための設計だと説明されています。
第1回(2026年1月)を数字で振り返る
制度の説明だけでは実感が湧きにくいので、第1回の結果を編集部で数え直してみました。以下は公表された指名一覧をもとにした集計です。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 志望届を提出した選手 | 108名 |
| 実際に指名された選手 | 11名(1巡目6名/2巡目2名/3巡目3名) |
| 指名率(編集部集計) | 約10.2%(11÷108) |
| 指名を行ったクラブ数(編集部集計) | 10クラブ(うち1クラブが2名指名) |
| ドラフト不参加クラブ | 3クラブ(宇都宮/名古屋D/三河) |
| 指名選手の所属内訳(編集部集計) | 国内大学10名/NCAA 1名。高校生・ユース経由・プロ経由の指名は0名 |
| 全体1位指名権 | サンロッカーズ渋谷(現・東京サンロッカーズ)が抽選で獲得 |
この表から読み取れることは、大きく2つあります。ひとつは、初回のドラフトは事実上「大学生の入り口」だったこと。指名された11名は全員が大学在学中の選手で、高校生の指名はゼロでした。すぐに戦力になる年代が選ばれたということです。
もうひとつは、クラブが想像以上に指名を絞ったこと。3クラブは参加そのものを見送り、参加したクラブの中でも指名に動いたのは10クラブにとどまりました。3巡目まで進んでも指名総数が11にしかならなかったのは、多くのクラブが「今回は獲らない」と判断したからです。この“二の足を踏む”現象こそが、いま議論されている制度改定の出発点になっています。
いま議論されていること — 報酬表の改定と「育成枠」
2026年8月18日の理事会後メディアブリーフィングで、島田慎二コミッショナーがドラフト報酬規定の改定について言及しました。第1回では3巡目・4巡目の指名にも一定の契約金と報酬額が設定されていて、サラリーキャップとの兼ね合いから、クラブが下位巡での指名をためらう場面が見られたためです。
即戦力候補が当面は供給不足である一方、育成目的でしっかり育てたい選手はいる。
— 島田慎二コミッショナー(バスケットボールキング 2026年8月18日/確認日2026年9月1日)
検討されているのは、1巡目・2巡目の「夢のある報酬体系」は維持したうえで、3巡目・4巡目の契約金を弾力化すること。さらに、育成目的で獲得した選手を一定期間サラリーキャップの計算から外す「育成枠」的な特例も議論されていると報じられています。1年間に限定したキャップ対象外といった案が挙がっており、9月の理事会でおおむね決定し、9月中旬頃に確定・発表する見通しが示されました。
つまり、今日エントリーを始めた選手たちが直面するルールは、まだ最終形ではありません。とくに3巡目以降で指名される可能性がある選手にとっては、9月中旬の発表が待遇を左右します。エントリー開始と報酬表改定がほぼ同じタイミングに並んでいるのは、Bリーグのドラフトがまだ「作りながら走っている」制度だということの表れでもあります。
NBA・プロ野球と何が違うのか
最後に、日本の視聴者になじみの深い2つのドラフトと並べてみます。並べると、Bリーグがどこを真似てどこを独自に作ったのかがはっきり見えてきます。
| 項目 | Bリーグ(B.PREMIER) | NBA | 日本プロ野球(NPB) |
|---|---|---|---|
| 指名順の決め方 | 事前のロッタリー。2026・2027年は全クラブ均等の完全抽選、2028年から傾斜抽選 | プレーオフ未進出14チームによるロッタリーで上位4順位を決定。以降は勝率の低い順 | 1位は入札制で、重複した場合はその場でくじ引き。2位以降はウェーバー順 |
| 最下位の1位指名確率 | 2028年以降は下位3クラブが14.0%で固定(移行期は均等) | 2019年以降、下位3チームが一律14.0% | 順位に関係なく、くじの当たり外れで決まる |
| 重複指名 | 不可(先に指名された選手は指名できない) | 不可 | 1位のみ発生し、抽選で交渉権を決定 |
| 自前育成選手の優先権 | あり(ユース優先交渉権。ドラフト前年12月1日が期限) | なし | なし |
| 指名回避 | 各巡目で可能 | 指名権のトレードが日常的で、実質的に回避も起こる | 可能(指名を打ち切れる) |
| 本人の意思表示 | 志望届の提出が必要(NCAA所属選手は特例で不要) | アーリーエントリー宣言などの手続きが必要 | プロ志望届の提出が必要 |
| 開催時期 | 1月(シーズン中) | 6月下旬(シーズン終了後) | 10月(シーズン終盤) |
こうして並べると、BリーグのドラフトはNBA型のロッタリーをベースに、日本の育成事情に合わせてユース優先交渉権を足したハイブリッドだとわかります。そして開催が1月というのも独特です。NBAはシーズンが終わってから、プロ野球もシーズン終盤に行いますが、Bリーグはシーズン真っ最中の1月。学生の卒業タイミングと、春からの新シーズン準備に合わせた日程だと考えると腑に落ちます。
よくある質問
Q1. 高校生でもエントリーできますか?
できます。公式サイトの対象範囲は「高校3年生〜大学4年生+プロ2年目まで」とされており、高校3年生も含まれます。ただし所属校の校長に志望届を提出し、受理報告を受け取ってリーグへ出す、という手続きが必要です。なお第1回では、高校生の指名は結果として0名でした。制度上の資格があることと、実際に指名されることは別だという点は押さえておきたいところです。
Q2. 指名を断ったらどうなりますか?
選手が指名されたクラブとの契約を拒否した場合、そのシーズンはB.PREMIERのクラブと契約できません。プロ野球のように「浪人して来年もう一度」という選択が、Bプレミアに関してはそのシーズン中は取れない形になっています。一方で、選手側に責任のない事情で契約に至らなかった場合は、リーグが調査したうえで再交渉クラブを決める救済ルートが用意されています。
Q3. 外国籍の選手や帰化選手はドラフトの対象ですか?
対象外です。ドラフトの対象は日本人(見做し日本人を含む)に限られ、外国籍選手と帰化選手は含まれません。つまり外国籍選手の獲得は、これまでどおりクラブが個別に交渉して契約する形が続きます。ドラフトはあくまで「日本人の若手をどう分配するか」の仕組みだと理解しておくと混乱しません。
Q4. コンバインには全員が参加するのですか?
志望届を出した選手が参加できる、という位置づけです。2026年12月17日に横浜武道館で行われ、身体測定や実技が実施されます。全クラブのスカウトが同じ場で同じ物差しを当てられるので、地方の学校でプレーしている選手にとっては特に大きな機会になります。逆に言えば、ここに出られるかどうかが指名の可能性に影響する場面もあります。
Q5. ドラフトで指名されると、いくらもらえるのですか?
B.LEAGUE公式サイトによれば、所属カテゴリと指名巡によって最低800万円から最高1億円の年俸が新人選手に約束されるとされています。ただし、3巡目・4巡目の報酬をどう扱うかについては現在改定が議論されており、2026年9月中旬頃に確定・発表される見通しです。具体的な金額を確認したい場合は、発表後の公式リリースを見るのが確実です。
Q6. 第2回の指名順抽選(ロッタリー)はいつですか?
本記事執筆時点(2026年9月1日)では、第2回の指名順抽選の実施日は確認できていません。参考として、第1回の抽選は2025年12月22日に実施され、サンロッカーズ渋谷が全体1位指名権を獲得しています。第2回についてはB.LEAGUE公式サイトの発表を待つのが確実です。
まとめ — 今日から2027年1月28日までの4か月半
この記事で押さえた5点
1. Bリーグのドラフトは戦力均衡のための制度で、ウェバー方式を土台にしている。
2. 2026年9月1日0時に志望届の受付が開始、締め切りは12月15日12時。
3. 12月17日にコンバイン(横浜武道館)、2027年1月28日に本番(Kanadevia Hall)。
4. 指名順は事前抽選。2026・2027年は全クラブ均等で、傾斜がつくのは2028年から。
5. 3巡目・4巡目の報酬と「育成枠」の扱いは9月中旬頃に確定・発表の見通し。
ドラフトという言葉には、どうしても「一部の天才の話」という響きがあります。でもBリーグのドラフトを分解してみると、実際には移動手段や宿泊のグレード、スタッフの人数、引退後の雇用まで含めた「選手が安心して長く続けられる環境をどう作るか」という話の集合体でした。抽選の確率よりも、そちらのほうが制度としての本体かもしれません。
これから12月の締め切りまで、志望届を出す選手の名前が少しずつ増えていきます。誰が指名されるかを予想するのも楽しみ方のひとつですが、「なぜこの順番なのか」「なぜこのクラブは指名を見送ったのか」がわかると、ドラフト当日の1時間は何倍も面白くなります。今日はその下準備が終わった、というところです。
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出典
- B.LEAGUE公式サイト「【公式】ドラフト制度|選手契約・ドラフト|B.革新」https://www.bleague.jp/new-bleague/system/draft/(確認日: 2026年9月1日)
- B.LEAGUE公式サイト「Bリーグドラフト2027の開催日程が1/28に決定。育成枠導入など報酬表の改定も視野に」(2026年8月18日)https://www.bleague.jp/media_news/detail/id=620449(確認日: 2026年9月1日)
- バスケットボールキング「「Bリーグドラフト2027」志願届の受付開始…提出期限は9月1日から12月15日まで」(2026年9月1日)https://basketballking.jp/news/japan/20260901/630220.html(確認日: 2026年9月1日)
- バスケットボールキング「第2回Bリーグドラフトの概要決定…島田コミッショナーが3・4巡目の報酬改定議論に言及」(2026年8月18日)https://basketballking.jp/news/japan/20260818/628273.html(確認日: 2026年9月1日)
- バスケットボールキング「【結果速報】『Bリーグドラフト2026』指名一覧」(2026年1月29日)https://basketballking.jp/news/japan/20260129/591992.html(確認日: 2026年9月1日)
※本記事は公開情報をもとにSportsPulse編集部が整理したものです。取材・調査・アンケートは行っていません。
執筆: SportsPulse 編集部
本記事は公開情報をもとにSportsPulse編集部がレビュー・整理したものです。
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最終更新日: 2026年9月3日 | 編集方針
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📅 更新履歴
| 日付 | 変更内容 |
|---|---|
| 2026年9月3日 | 初回公開 |
✅ ファクト再検証
最終検証日:2026年9月3日
SportsPulse 編集部が公開情報をもとに内容を確認しています。情報は確認時点のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
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