2024-25(クラブ史上初)
2025(vs Liverpool PK 勝利)
席Selhurst Park
1924 開場・南ロンドン
The Crystal Palace 由来
破産直前から救済
vs Man City 1-0
クラブ史と “Eagles” — 120 年の歩み
Crystal Palace Football Club は 1905 年 9 月 10 日、ロンドン南部 Sydenham 地区の The Crystal Palace(1851 年に Hyde Park で建てられたガラスの大宮殿、後に Sydenham へ移設)に隣接する練習場で創設された。クラブ名はそのガラスの建造物に由来し、初代本拠地も Crystal Palace 跡地のスタジアムだった。1924 年から南ロンドン Selhurst 地区の Selhurst Park(収容能力 25,194 席)を本拠地として、現在まで 101 年間継続使用している。
クラブカラーの ロイヤルブルー × クリムゾンレッドとニックネーム「Eagles(イーグルス、鷲)」「Glaziers(ガラス職人 – Crystal Palace 起源)」が示すように、クラブのアイデンティティはガラスの大宮殿と深く結びついている。サポーターは「Holmesdale Fanatics」のウルトラス集団を中心に、PL 屈指の熱量を持つ応援文化を維持している。
クラブの歴史は決して順風満帆ではなかった。1972 年に初の First Division 昇格、その後は PL 昇格 / 降格を繰り返し、2010 年に破産直前まで追い込まれた。同年 6 月、地元出身の実業家 Steve Parish(Tag Worldwide 創業者)がクラブを救済買収、現在まで 15 年間オーナーを務めている。Parish 体制下では 2013 年に PL 復帰、以降 13 年連続で PL 在籍という長期安定期を実現した。
2024-25 FA Cup 史上初制覇 — クラブ 120 年の悲願
クラブ史最大の偉業は 2024-25 FA Cup 制覇。Crystal Palace は 1990 年 FA Cup 決勝で対 Man Utd 戦に PK 戦敗北(3-3、PK 0-4 の再試合)という 35 年前の悔しさを抱えていた。2025 年 5 月 17 日のウェンブリー決勝、対戦相手は当時 PL タイトル争いの Manchester City(Pep Guardiola 体制)という、誰もが City 優勢と予想する組み合わせだった。
| 時間 | 事象 |
|---|---|
| 16 分 | エベレチ・エゼ(Eberechi Eze)が左足カーリングシュートで先制 |
| 50 分 | Henderson GK が PK セーブ(Marmoush) |
| 60+ 分 | City の猛攻を Guéhi C / Lacroix CB / Henderson GK が完封 |
| FT | Crystal Palace 1-0 Manchester City / FA Cup 史上初制覇 |
中心選手は エベレチ・エゼ(決勝点)、Marc Guéhi(C / CB / 後に Liverpool へ移籍)、Daniel Muñoz(RB)、Maxence Lacroix(CB)、Tyrick Mitchell(LB)、Adam Wharton(DMF)、Daichi Kamada(OMF / 鎌田大地)、Ismaila Sarr(RW)、Jean-Philippe Mateta(CF)、Dean Henderson(GK)。試合後、Selhurst Park 周辺と南ロンドン Croydon は 地域全体の祝賀に包まれ、5 月 19 日のビクトリー・パレードで約 5 万人が街を埋め尽くした。
この勝利は 「南ロンドンの労働者階級クラブが PL の巨人を倒した」象徴的なストーリーとして、英国フットボール史的にも重要な瞬間となった。エゼは ナイジェリア系英国人として、地元・南ロンドンの多民族コミュニティへの大きな励みとなる存在だった。
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Community Shield 2025 制覇 vs Liverpool
FA Cup 制覇からわずか 3 ヶ月後、2025 年 8 月 10 日のコミュニティ・シールド(PL 王者 vs FA Cup 王者)で対 Liverpool(PL 王者)戦が組まれた。90 分は 2-2、PK 戦突入。Crystal Palace は 3-2 で勝利し、クラブ史 2 つ目のタイトル獲得。FA Cup 制覇後 3 ヶ月での連続主要タイトル獲得は、Eagles サポーターにとって信じられない夢のような展開だった。
Steve Parish 14 年体制と現代化
Steve Parish(1965 年生、南ロンドン Croydon 出身)は地元の象徴的存在だ。2010 年に Tag Worldwide(マーケティング会社)からの収益で Crystal Palace を買収し、破産直前のクラブを救済した。買収後の Parish 体制は 「地域密着+持続可能な経営」を哲学として、2013 PL 復帰後の長期 PL 在籍を実現した。
Parish 体制下の Crystal Palace は、Tony Pulis、Alan Pardew、Sam Allardyce、Roy Hodgson、Patrick Vieira、Roy Hodgson(2 期)、Oliver Glasner という監督交代を経ながら、PL レベルでの安定的競争力を維持。Eagles のアカデミー(Crystal Palace Academy)は南ロンドン最強で、Wilfried Zaha(C / 11 年クラブ在籍)、Aaron Wan-Bissaka(→ Man Utd)、Eberechi Eze(→ Arsenal)、Marc Guéhi(→ Liverpool)、Adam Wharton 等を輩出した。
Glasner 体制と 2024 招聘の意義
オリヴァー・グラスナー(Oliver Glasner、オーストリア、1974 年生)は、2021-22 シーズンに Eintracht Frankfurt を UEFA Europa League 制覇に導いた名将。Frankfurt 退任後の 2024 年 2 月、Crystal Palace の Roy Hodgson 後任として就任した。Glasner の戦術は 「3-4-2-1 のハイインテンシティ+セットプレー+カウンター」で、Eintracht 時代の戦術を Palace に移植した。
就任 1 年目の 2023-24 後半(半シーズン)に 劇的な転機を演出、シーズン終盤 9 試合で 7 勝 1 分 1 敗という驚異的な成績で PL 10 位フィニッシュを達成した。2024-25 シーズン(1 年目フル)は PL 12 位+ FA Cup 史上初制覇という奇跡的な成果を実現した。
Eze / Olise 流出と 2025-26 再構築
FA Cup 制覇直後の 2025 年夏、Crystal Palace は主力流出に直面した:
- エベレチ・エゼ → Arsenal(£60m) — FA Cup 決勝決勝点者がリーグ上位クラブへ
- マーク・ゲイ(Marc Guéhi) → Liverpool(£35m) — キャプテン CB が PL 王者へ
- マイケル・オリーズ → Bayern Munich(£60m / 2024 夏) — FA Cup 制覇前年の流出
合計 £155m 以上の売却益と、2025-26 シーズンは 新加入の Yéremy Pino(Villarreal から)、新キャプテン体制での再構築シーズンとなった。残った中心選手は Mateta(CF)、Sarr(RW)、Wharton(DMF)、鎌田大地(OMF)、Lacroix(CB)、Muñoz(RB)、Mitchell(LB)、Henderson(GK)。Glasner 体制でのタイトル防衛は困難だが、PL 中位安定+ FA カップ防衛が現実的な目標だ。
2025-26 主力ロスター(10名)
2025-26 Crystal Palace を語るうえでの5つのチェックポイント
- FA Cup 防衛挑戦 — 史上初制覇後の継続的な競争力。
- Eze / Guéhi / Olise 流出後の再構築 — £155m+ 売却益の有効活用。
- Glasner 体制の継承 — 2024-25 偉業達成監督との長期パートナーシップ。
- Mateta × Sarr × Wharton × 鎌田の攻撃軸 — クラブ史最強級ロスターの維持。
- Selhurst Park 拡張議論 — 25,194 席からの拡張で観戦体験向上。
Crystal Palace を深く楽しむためのおすすめアイテム
執筆: SportsPulse 編集部 / 更新: 2026-05-13
