ドラフト外から始まった海外挑戦
2019年、馬場雄大はNBAドラフトで指名されなかった。それでもダラス・マーベリックスがプレシーズンの「エキシビット10」契約で声をかけた。3試合出場の後、ウェーバー期間に他チームからの獲得申請はなく、マーベリックス傘下のGリーグチーム・テキサス・レジェンズへと移った。
アルバルク東京でBリーグのタイトルを手にした選手が、アメリカの下部リーグから再出発する。でも馬場にとってそれは当然の選択だった。NBAを目指すなら、NBAに近い場所にいるしかない。
📋 馬場雄大の海外挑戦ルート
2019-20 Gリーグ テキサス・レジェンズ(マーベリックス傘下) 41試合 / 平均6.3pts
2020-21 オーストラリアNBL メルボルン・ユナイテッド 🏆リーグ優勝 / DF賞
2021-22 Gリーグ テキサス・レジェンズ(2年ぶり復帰)
2023-24 Bリーグ 長崎ヴェルカ(5季ぶり帰国)平均14.2pts / 3.6アシスト
出典:basketball-count.com、NBA Rakuten 選手データ
オーストラリアで掴んだ優勝とDF賞
コロナ禍でGリーグのシーズンが短縮された2020年、馬場はオーストラリアに活路を見出した。メルボルン・ユナイテッドと契約し、NBLリーグ優勝に貢献。チームのディフェンシブプレーヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。
「守備の人」として評価を積み上げながら、NBAへの道を探し続けた。オーストラリアから再び米国へ戻り、Gリーグでプレーを続けた。毎年、NBAとの距離を縮めようとしていた。
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「帰国」は諦めではなかった
2023年秋、馬場は長崎ヴェルカへの加入を発表した。5季ぶりのBリーグ復帰。多くのファンが「NBAは諦めたのか」と感じたかもしれない。でも本人の言葉は違った。
「NBA選手としてやっていきたい思いは変わらない。その中で、パリ五輪に向けて最も自分が成長できる環境だと思った」
馬場雄大 長崎ヴェルカ入団会見(2023年)
彼が選んだのは、日本でプレーしながら代表活動でレベルを上げ、NBA復帰の道筋を作ること。帰国を「敗退」ではなく「再出発のための準備」として選んだ。
長崎での数字が示したもの
長崎ヴェルカでの2023-24シーズン、馬場は55試合で平均14.2得点、3.6アシスト、1.8スチールを記録した。得点だけでなく、チームへの貢献度が高い数字が並んだ。「帰ってきた選手」ではなく、チームのエースとして機能していた。
翌シーズンも長崎に残留し、2025-26シーズンの継続も発表された。NBA挑戦の夢を口にしながら、日本のコートで結果を出し続けている。
💡 この物語から見えること
「どこにいるか」より「何をしているか」 — 馬場の帰国は「NBA → 日本に降りた」という話ではない。「自分が最も成長できる場所を選び続けた」という話だ。オーストラリアへ行ったのも同じ理由。どこにいるかではなく、何をしているかで判断する姿勢が一貫している。
回り道が最短ルートになることがある — スポーツでは「より高い舞台」を目指すことが美化されやすい。でも目指す先に向かうための道は、必ずしも直線ではない。回り道のように見えた選択が、実は最短ルートだったこともある。
親子で話したいこと
💬 話してみるきっかけに
・ 「諦める」と「方法を変える」はどう違うと思う?
・ 馬場選手が日本に戻った理由を、自分の言葉で説明してみよう
・ 「遠回りに見えた選択」が後から正解だったと思うことはある?
・ 夢の途中で「別の場所」を選ぶことは、弱さだと思う?
📎 参考・出典
basketball-count.com「5季ぶりBリーグ復帰の馬場雄大」(2023年)
NBA Rakuten 選手データ
nishispo.nishinippon.co.jp 長崎ヴェルカ加入インタビュー(2023年)
Olympics.com「馬場雄大テキサス・レジェンズ契約」
本記事は公開情報をもとに SportsPulse 編集部が構成しました。
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執筆: SportsPulse 編集部
